<p>簿記2級を取得した多くの方が「この知識をどう活かせばいいのか？」というキャリアの分岐点で悩んでいるかと思います。簿記2級は履歴書にも書ける国家資格であり、経理や会計の世界では一定の評価を得られる強力な武器です。<br><br>しかし「資格を取っただけ」で終わらせてしまってはもったいないのも事実です。本記事では、簿記2級取得後の<span style="color:#c7243a">就職や転職、副業、実務スキルアップ</span>といったキャリアの可能性を網羅的に解説します。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>

<h2 id="h60b930a35c">簿記2級取得後のキャリアの選択肢</h2><p>簿記2級を取得した後には、どのようなキャリアの広がりがあるのでしょうか。以下では代表的な4つの方向性をご紹介します。</p><ul><li>経理・会計職への就職・転職</li><li>社内異動や昇進に活かす</li><li>副業・フリーランスでの活用（確定申告）</li><li>他のビジネススキル・資格と組み合わせたキャリア形成</li></ul>

<h3 id="hb16fdb952c">経理・会計職への就職・転職</h3><p><span style="color:#c7243a">企業の経理部門や会計事務所への就職・転職</span>は、簿記2級取得者にとって王道のキャリアパスです。<br>簿記2級を持っていることで、仕訳・帳簿管理・試算表作成などの基本的な会計業務が理解できていると評価され、未経験でも採用されるチャンスが広がります。<br><br>特に中小企業やベンチャー企業では即戦力としての期待も高く、実務に触れながらさらにステップアップを目指せます。</p>

<h3 id="h59cdb20273">社内異動や昇進に活かす</h3><p><span style="color:#c7243a">現在の職場でキャリアアップを目指す</span>際にも、簿記2級は大きなアドバンテージとなります。<br><br>たとえば、営業職や総務職から経理部門へ異動したいとき、あるいはチームリーダーやマネージャーに昇進する際に、会計の基礎知識があると業務理解が深まり、社内での信頼を得やすくなります。管理職には「数字を読む力」が求められるため、その下地としても有効です。</p>

<h3 id="ha6e32a8c78">副業・フリーランスでの活用（確定申告）</h3><p>近年では、副業やフリーランスとして働く人が増えていますが、会計知識はその際にも役立ちます。<br><br>副業として収入がある場合、自分で確定申告を行う必要があります。簿記2級の知識があれば、青色申告や経費計上、損益管理もスムーズに行えます。お金の流れを「見える化」できる点でも強力なスキルです。</p>

<h3 id="h6d039409c1">他のビジネススキル・資格と組み合わせたキャリア形成</h3><p>簿記2級は会計のスキルにとどまらず、他分野との組み合わせでより大きな武器になります。<br><br>たとえば「営業×会計」であれば、顧客の財務状況を理解し、適切な提案をする力が身につきますし、「マーケティング×会計」であれば、販促活動のROI（費用対効果）を数字で評価できるようになります。簿記2級は、<span style="color:#c7243a">他スキルとの「掛け算」でキャリアを広げる土台</span>になります。</p>

<h2 id="hed7eea5b1f">実務で求められるスキルとは？資格以外に必要な力</h2><p>資格を持っているだけでは現場で活躍できないこともあります。ここでは、実務で求められるスキルについて見ていきましょう。</p>

<h3 id="h26b3a96e77">会計ソフトの操作スキル</h3><p>現場の経理業務では、仕訳を紙で書くのではなく、<span style="color:#c7243a">会計ソフトへの入力が基本</span>です。<br>中小企業では「弥生会計」や「PCA会計」、クラウド型では「freee」「マネーフォワード」などが主流です。これらの操作方法を知っていると、即戦力として実務に入りやすく、職場での評価も高まります。</p>

<h3 id="h3ce3e3f456">Excel・スプレッドシートでの数値管理能力</h3><p>日々の業務では、会計ソフト以外に<span style="color:#c7243a">Excel</span>や<span style="color:#c7243a">Googleスプレッドシートでのデータ整理</span>、<span style="color:#c7243a">集計作業</span>も頻繁に行われます。<br>特に、SUMIFやVLOOKUPなどの関数、ピボットテーブルの活用ができると、財務分析や経費管理の精度が高まります。実務では「簿記＋Excel」がセットで求められると考えておきましょう。</p>

<h3 id="h7682b93297">決算書やキャッシュフロー計算書の読解力</h3><p>単なる入力作業にとどまらず、「<span style="color:#c7243a">数字の意味を読み取る力</span>」があるとさらに評価されます。<br>特に、貸借対照表（BS）や損益計算書（PL）、キャッシュフロー計算書（CF）を見て、会社の財務状態や経営状況を把握できると、経営陣や上司からの信頼も厚くなります。分析力は、今後のキャリアアップにも直結するスキルです。</p>

<h2 id="h8766c938f7">キャリアに活かすための勉強法とステップアップ戦略</h2><p>資格を取ったあと、どう学び続けるかがその後の成長を左右します。ここでは、ステップアップのための学習戦略を紹介します。</p>

<h3 id="hc822a21cb2">実務未経験者が経験を積むには</h3><p>資格はあっても、<span style="color:#c7243a">実務経験がないと採用されにくい</span>こともあります。<br>そんなときは、パートや派遣、会計事務所のアルバイトなどからスタートし、徐々にスキルと経験を積むのがおすすめです。実務に触れながら覚えることで、簿記2級の知識が「現場の言語」として定着します。</p>

<h3 id="hd75183add7">働きながらスキルを高める方法</h3><p>仕事をしながらでもスキルアップは可能です。<br>たとえば、業務の中で分からなかった用語を調べたり、経理日誌をつけてアウトプットを習慣化するなど、日々の行動に学びを組み込むのがポイントです。さらに通信講座やYouTube講義なども活用すれば、時間を有効に使って成長できます。</p>

<h3 id="h5408e0bd4a">資格と実務経験をどう両立させるか？</h3><p>次の資格（簿記1級・税理士など）を目指す場合、仕事と勉強の両立が課題になります。<br>このとき重要なのが「学習の優先順位をつけること」と「スケジュール管理」です。短時間でも集中して取り組めば、働きながらでも合格は十分可能です。自分に合った学習スタイルを見つけて、無理なく継続することが成功のカギになります。<br><br>次のステップとしておすすめの資格については下記の記事で詳しく解説しています。</p>

<p>簿記2級の資格は、企業の経理実務に通用する知識とスキルを証明する、非常に価値ある資格です。<br> ですが、多くの方が次のように悩んでいるのではないでしょうか。</p>

<p>「この先、何を勉強すればいいの？」<br>「簿記1級に進むべき？それとも他の資格を取るべき？」</p>

<p>結論から言うと、<span style="color:#c7243a">あなたの目的・興味・キャリアの方向性によって選ぶ資格は変わってきます</span><strong>。</strong><br> この記事では、簿記2級の知識を土台にしながら、<span style="color:#c7243a">将来に活かせるおすすめの資格8選</span>と、<span style="color:#c7243a">選び方のポイント</span>をわかりやすく紹介します。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>

<h2 id="hb26817e019">簿記2級取得後におすすめの資格8選</h2><p>簿記2級を取得したあとは、自分のキャリア目標や興味に応じて、次に目指すべき資格が変わってきます。<br><br>ここでは「会計の専門性を深めたい」「他分野のスキルを身につけたい」「キャリアの選択肢を広げたい」などの目的別に、<span style="color:#c7243a">特に相性のよい8つの資格</span>を紹介します。すべて簿記2級の知識を活かしてステップアップできる資格ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。</p><ul><li>日商簿記1級</li><li>税理士</li><li>社会保険労務士</li><li>FP</li><li>中小企業診断士</li><li>宅地建物取引士</li><li>&nbsp;IT系資格（MOS、ITパスポートなど）</li><li>TOEIC</li></ul>

<h3 id="h7999113ddf">①日商簿記1級</h3><p><span style="color:#c7243a">経理・財務の専門家として知識を極めたい</span>なら、やはり日商簿記1級が定番の選択肢です。<br>高度な内容ですが、簿記2級を取得した今だからこそ、その延長線上にある1級の学習が視野に入ります。</p>

<h4 id="hef5c5bf74b">日商簿記1級とは</h4><p>日商簿記1級は、財務会計・管理会計・原価計算・企業会計原則といった<span style="color:#c7243a">高度な会計分野を扱う上級資格</span>です。<br><br>出題範囲には連結会計や外貨建取引、会計理論など、実務だけでなく理論的な知識も求められます。合格率は10％前後と難関ですが、合格すれば税理士試験の受験資格を得られます。</p>

<h4 id="h743cdc67ab">日商簿記1級がおすすめの理由</h4><p>会計・経理職でスペシャリストを目指すなら最も王道の資格です。<br><br>簿記2級で学んだ仕訳や財務諸表の基礎がベースとなり、1級ではその知識をより深く体系化できます。企業の財務部門・上場企業・会計事務所など、どの業界でも高く評価される「武器」となるでしょう。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経理や財務のスペシャリストを目指したい人、将来税理士を目指す予定がある人、高度な会計知識を武器に転職や昇進を狙いたい人にぴったりです。</p>

<h3 id="h326290cce4">②税理士</h3><p>会計の枠を超えて、<span style="color:#c7243a">税務の専門家として活躍したい</span>なら、税理士資格が有力です。<br>法人・個人を問わず、税金に関わる知識と実務力が求められる場面は多くあります。</p>

<h4 id="he8aeef1430">税理士資格とは</h4><p>税理士は、税務代理・税務書類の作成・税務相談といった<span style="color:#c7243a">税務業務に関して独占的な業務を行うことができる国家資格</span>です。<br><br>5科目の合格が必要で、科目合格制により数年かければ取得できます。簿記1級または会計系学部の卒業で受験資格が得られる点が特徴的です。<br><br>税理士として独立することも可能で、企業内税務や資産税・法人税分野での活躍も見込まれます。</p>

<h4 id="hb759474c17">税理士資格がおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識は「簿記論」「財務諸表論」の試験で活かされ、他の税法科目でも会計処理の理解が役立ちます。専門的なスキルが求められるだけに、取得後の信頼性と収入の高さは非常に魅力的です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>税務の専門家として独立したい人、会計事務所・税理士法人への就職を目指す人、経理の延長線上で高い専門性を得たい人に最適です。</p>

<h3 id="hdaec5b9a45">③社会保険労務士</h3><p>会計の視点から<span style="color:#c7243a">「人」に関わる業務にも強くなりたい</span>なら、社労士は絶好の選択肢です。<br>企業の内部管理において、労務・給与・保険の知識は欠かせません。</p>

<h4 id="h5230e144ff">社労士資格とは</h4><p>社会保険労務士（社労士）は、労働社会保険に関する法律や制度に基づき、<span style="color:#c7243a">企業の労務管理を支援する国家資格</span>です。労働基準法や雇用保険法、健康保険法など、多くの法律知識が求められるため、合格には体系的な学習が必要です。<br><br>就業規則の作成、給与計算、助成金申請、労働基準監督署との対応など、企業活動に欠かせない業務を担います。</p>

<h4 id="h7fe391d70f">社労士がおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識が、与や法定福利費の仕訳・処理、勤怠管理との連携などに直結し、社労士としての実務にも活かされます。中小企業では「経理＋労務」を担当するケースも多いため、2つの分野をカバーできる人材は希少で重宝されます。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>総務や人事、バックオフィス全般を担当している人や、経理業務の幅を広げたい人におすすめです。将来的に企業の人事部門や社会保険事務所で活躍したい人にも向いています。</p>

<h3 id="h0adae71816">④FP（ファイナンシャル・プランナー）</h3><p><span style="color:#c7243a">個人や家庭のお金に関する知識を体系的に身につけたい</span>なら、FP資格がおすすめです。<br>簿記とは異なる視点からお金を扱うスキルが身につきます。</p>

<h4 id="hd517c15439">FP資格とは</h4><p>FPは、<span style="color:#c7243a">ライフプラン設計、保険、年金、住宅ローン、投資、相続など幅広いテーマを扱う資格</span>です。国家資格であるFP技能士と、民間資格のAFP・CFPに分かれ、2級FP技能士以上は実務での信頼性も高くなります。</p>

<h4 id="h623272d159">FPがおすすめの理由</h4><p>簿記2級で得た財務的思考や数字感覚が、キャッシュフロー表やライフプランの設計、税制の理解などに活かされます。企業の保険担当や金融機関の営業職などでも評価されやすい資格です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>個人向けの資産相談業務に携わりたい人、保険・証券・不動産など金融業界への転職を検討している人、家計や老後資金の管理にも役立てたい人に適しています。</p>

<h3 id="h8c06a441fe">⑤中小企業診断士</h3><p>経理の視点だけではなく、<span style="color:#c7243a">企業全体の経営や戦略に関心がある人</span>には中小企業診断士が最適です。<br>財務の専門知識に加え、組織全体を俯瞰する思考力が身につきます。</p>

<h4 id="h63cc0a9523">中小企業診断士とは</h4><p>中小企業診断士は、<span style="color:#c7243a">経営コンサルタントとして企業の成長や経営改善を支援する国家資格</span>です。1次試験では7科目（財務・法務・経済・IT・人事・運営管理など）、2次試験では実際の経営課題を解決する記述式試験があります。知識の幅と応用力の両方が求められる実践的な資格です。</p>

<h4 id="hc71d6cd1d9">中小企業診断士がおすすめの理由</h4><p>1次試験の「財務・会計」分野では、簿記2級の知識がそのまま使えます。さらに、経営指標の分析や原価管理など、簿記で身につけたスキルが2次試験の実践問題にも応用できます。会計だけでなく「経営の言語」を身につけたい人には最適です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経営企画やマネジメント職を目指している人、将来コンサルタントとして独立したい人、中小企業を支援する公共的な仕事に関心がある人におすすめです。</p>

<h3 id="h93c5771800">⑥宅地建物取引士</h3><p><span style="color:#c7243a">不動産業界や資産運用に興味がある</span>なら、会計のスキルに加えて宅建の取得が非常に有効です。<br>不動産取引の仕組みを理解し、実務でも活躍できる人材になれます。</p>

<h4 id="h44003583c6">宅建とは</h4><p>宅地建物取引士（宅建）は、物件売買や賃貸借契約時における「重要事項説明」など、法律上必要な手続きを担当する国家資格です。宅建を保有することで、<span style="color:#c7243a">不動産取引の専門家</span>を示すことができます。</p>

<h4 id="hc3096d1c08">宅建がおすすめの理由</h4><p>簿記2級で学ぶ減価償却や不動産の取得・売却時の仕訳処理は、不動産会計と密接に関連します。不動産会社の経理職や営業職でも、会計の知識を持つ人材は重宝されるため、宅建とのダブルライセンスで専門性が高まります。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>不動産業界で働きたい人、将来的に投資用物件の売買や賃貸業を考えている人、不動産×会計の実務を両方こなしたい人にぴったりです。</p>

<h3 id="h4ad58f9ff8">⑦IT系資格（MOS、ITパスポートなど）</h3><p><span style="color:#c7243a">実務にすぐ活かせるスキルを身につけたい</span>なら、IT系資格の取得がおすすめです。<br>会計実務におけるExcel操作やシステム理解は、実は簿記と同じくらい重要です。</p>

<h4 id="h1f0e794db5">MOS・ITパスポートとは</h4><p><span style="color:#c7243a">MOS</span>（Microsoft Office Specialist）は、<span style="color:#c7243a">ExcelやWordなどのソフトを業務で使いこなすスキルを証明する資格</span>です。また、<span style="color:#c7243a">ITパスポート</span>は、ITリテラシーやシステム管理、ネットワーク、セキュリティなど、<span style="color:#c7243a">ITの基礎知識を問う国家試験</span>です。</p>

<h4 id="hd4e30ec8d3">IT系資格がおすすめの理由</h4><p>簿記2級で得た数値処理スキルと併せて、表計算やマクロ機能を使いこなすことで、経理・財務の実務効率が格段に向上します。特に、Excelベースの業務が多い中小企業では、会計とITの両方を理解する人材は即戦力です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経理・事務・総務の実務効率を上げたい人、デジタルツールに強い経理人材になりたい人、将来的にIT経理やシステム導入などにも関わっていきたい人におすすめです。</p>

<h3 id="h7f839bfbe0">⑧TOEIC</h3><p>会計スキルに「英語力」を加えることで、国際的に活躍できるフィールドが一気に広がります。<br>グローバルなビジネスを意識しているなら、早めの対策がカギです。</p>

<h4 id="h65f2b65100">TOEICとは</h4><p>TOEICは、リスニングとリーディングを通じて<span style="color:#c7243a">ビジネス英語の理解度を測るテスト</span>です。一般的に600点以上で日常業務レベル、800点以上でビジネス会話や文書対応が可能とされ、多くの企業がスコアを昇進や採用の判断材料としています。</p>

<h4 id="h9c41ee637b">TOEICがおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識を土台に、英文財務諸表や英文会計報告書を読むスキルを加えると、外資系企業や国際部門での評価が格段に上がります。BPO（海外アウトソーシング）や海外子会社の管理にも対応できるようになります。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>将来的に外資系企業に転職したい人、英文経理に携わりたい人、会計のスキルを世界で通用する武器にしたい人に最適です。</p>

<h2 id="h6135946c15">迷ったときの資格選びの3つの視点</h2><p>ここまで8つの資格を紹介してきましたが、「どれが自分に合っているかわからない…」という方も多いはずです。<br>そんなときは、次の3つの視点で選んでみてください。</p><ul><li>実務で役立つかどうか</li><li>学習の難易度・時間・費用</li><li>キャリアとの相性・将来像</li></ul>

<h3 id="h521ad83445">実務で役立つかどうか</h3><p>資格を選ぶうえで最も重要な視点の1つが、「<span style="color:#c7243a">取得後の実務への直結性</span>」です。せっかく時間とお金をかけて勉強しても、職場で使う機会がなければ活かしきれません。<br><br>自分が置かれている（または目指している）職場・業界で「この資格があると実際に何ができるようになるのか？」をイメージすることが大切です。</p>

<h3 id="he87da2800f">学習の難易度・時間・費用</h3><p>資格の中には、数ヶ月で取得できるものもあれば、年単位での学習が必要なものもあります。仕事や家事・育児と並行して学ぶ方にとって、「<span style="color:#c7243a">どのくらい時間と費用がかかるか</span>」は大きな現実的判断材料になります。<br><br>大切なのは、「今の自分のライフスタイルに無理なく組み込める学びかどうか」を見極めることです。<br>現実的に続けられる資格を選ぶことで、挫折せずに学習を続けやすくなります。</p>

<h3 id="hd44c24637f">キャリアとの相性・将来像</h3><p>「自分はどんな働き方をしたいのか」「将来どんな仕事をしていたいのか」を明確にすることで、選ぶべき資格が見えてきます。どんなに有名な資格でも、自分の進みたい方向と合っていなければ、価値を感じにくくなる可能性があります。<br><br><br><span style="color:#c7243a">資格を取ること自体をゴールにするのではなく、キャリアの手段として資格を選ぶことが重要</span>です。</p>

<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2><p>簿記2級の取得は、すでに会計の基本言語を習得したという意味を表します。しかし、それはあくまでスタートラインにすぎません。ここから先、何を学び、どんな資格を取るかで、キャリアの選択肢は大きく変わります。<br><br>「会計を極めたい」「新たな分野にも挑戦したい」「実務力を高めたい」など様々な選択肢があります。<br>この記事で紹介した資格の中から、あなたの目標や興味にぴったり合うものを見つけて、次の一歩を踏み出してみてください。</p>

今回は、簿記2級の資格を取得した後の次のステップをわかりやすく解説！2級取得後に何を勉強をすればいいか悩んでいる方向けに、おすすめの資格8選と選び方を図解を用いて説明します。ぜひこの記事を通じて、次のステップの参考にしていただければ幸いです。

簿記2級の次は何を勉強する？おすすめの資格8選と選び方を解説

<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2><p>簿記2級は、あなたのキャリアを大きく広げる出発点です。就職・転職だけでなく、副業やスキルアップにも直結し、さまざまな可能性を切り開いてくれます。<br>重要なのは、「<span style="color:#c7243a">資格を活かして何をしたいのか</span>」を明確にし、自分の強みと組み合わせてキャリアをデザインしていくことです。この記事を参考に、ぜひ次の一歩を踏み出してください。</p>

今回は、簿記2級取得後のキャリアについて解説！2級の資格を取った後に、どうキャリアに活かせばいいか悩んでいる方向けに、キャリアの選択肢や実務におけるスキルの上げ方を図解を用いてわかりやすく説明します。今後のキャリアの参考にしていただければ幸いです。

簿記2級取得後はどうする？キャリアの選択肢を完全ガイド

<p>今回は2025年2月に簿記2級に合格された製薬メーカー勤務の会社員K.Y.さんにヒアリングさせていただきました。Funda簿記の3級と2級コースをお申込みいただき両方に合格されています。<br>お仕事がとても忙しく、趣味もあるため3級の学習時にはモチベーションが下がり勉強していない期間があったとのことです。<br>その後ご自身の学習スタイルを確立されたようで、<strong style="color:#c7243a">忙しい社会人の方でも勉強時間を作るコツ</strong>をお伺いしました。よろしければお付き合いください。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0bbfb3978d4648deb4ce073c7e6aac3a/1.png" alt=""></p>

ゆうぞらさん

<p>K.Y.さんこんにちは。<br>この度は3級と2級のW合格おめでとうございます。</p>

K.Y.さん

<p>今回のインタビュアーは、Funda簿記で2級に合格後、Funda簿記メンターとして活動されているゆうぞらさんです。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt=""></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><br></p>

<h2 id="h6d4c9c089d">簿記学習のきっかけはビジネスを知るため</h2><h3 id="hf3403b762a">投資家として成長するにはビジネスの理解が必要</h3><p><br></p>

<p>簿記学習のきっかけをお伺いしてもいいですか？</p>

<p>私は株式投資を長らくやっていて、最近は決算書を読んでナレッジを共有するような勉強会に参加しています。<br>その勉強会で、先輩達がどうやって投資家として成長していったのかというお話があり、そこで出てきたのが大手町のランダムウォーカーさんのお名前でした。</p>

<p>大手町さんのコンテンツでビジネスモデルを学んだというお話で、そこからvoicyを聴き始めました。<br><strong style="color:#c7243a">Funda簿記のことはそのvoicyで知り、投資先をより詳しく理解するために簿記学習を決めました</strong>。</p>

<h3 id="he53a0e53f9">ビジネスへの理解が深まる2級まで取ると決めてスタート</h3>

<p>ありがとうございます。<br>K.Y.さんは簿記の学習経験はあったのでしょうか？</p>

<p>「簿記検定」の学習ではないのですが、以前MBAの学校で勉強した時期がありまして、その際に簿記でいうと3級レベルの内容を勉強したことがあります。</p>

<p>そうだったのですね。<br>3級レベルは以前に学習済みとのことですが、今回また3級の学習からスタートされたのはどうしてですか？</p>

<p>そうですね、Funda簿記のことを調べているとアプリで勉強しやすそうだし、せっかくだから3級からもう一度勉強し直して、資格として取っておこうかなと思ったのが理由です。<br><strong style="color:#c7243a">2級まで取るとより決算書への理解が深まると聞いていたので、はじめから2級まで取得するつもりで学習開始しました</strong>。</p>

<h2 id="h049d8d8ba1">忙しい中で勉強時間を確保するコツ</h2><h3 id="h77cd09e256">夜型学習から朝型学習へシフト</h3><p><br></p>

<p>K.Y.さんは3級の学習期間にブランク期間がありますが、お忙しかったなどの理由でしょうか？</p>

<p>そうですね、元々仕事が忙しいのとジムに行ったり趣味の時間もあり、一日のいつ勉強すればいいか分からなくなった時期があり、勉強から足が遠のいていました。<br>家でもついついYouTubeを見たりしてしまうんですよね。</p>

<p>仕事も趣味も大切ですよね。<br>学習を再開できたきっかけはありますか？</p>

<p>はい、voicyでの大手町さんと企業分析ハックさんのお話だったと思うのですが、<strong style="color:#c7243a">「朝活をやるといいよ」という内容の放送がありまして、なるほどとピンと来て朝活を始めることにしました</strong>。</p>

<p>それまでは夜に勉強されていたのですか？</p>

<p>そうです、そのせいでYouTubeを見てしまったりしていました。<br><strong style="color:#c7243a">朝活では朝早くジムに行くことにして、ジムの後カフェで朝食を取った流れでそのまま勉強するというスタイルにしました</strong>。<br>それが私にすごく合っていて、すぐ習慣化することができました。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/13ebc76d14174552b4238f3837a59d15/%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E5%BE%8C%E2%91%A1.png" alt=""></p><h3 id="h978c94e70e">朝活をすることでその後の仕事も捗るように</h3><p><br></p>

<p>朝活する場所も色々あると思いますが、K.Y.さんは外で学習されるのが合っていらっしゃったんですね。</p>

<p>はい、仕事が完全フレックスで在宅で仕事できるので、家で勉強となると、仕事とうまく気持ちや頭の切り替えができませんでした。<br>場所を変えるというのが私にはすごくよかったのだと思います。<br><br>カフェというのも色々なお店に行くのではなく、居心地の良いお店を見つけて通ったことで、習慣化しやすかったのだと思います。</p>

<p>ありがとうございます。<br>ジムに行ってカフェで朝食を取られてそのまま勉強、その後お仕事開始だなんてすごく健康的ですし、勉強も仕事も生産性が上がりそうですね。</p>

<p>はい、おかげさまで2級はスムーズに学習できました。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e2a94fb21a474c5e93ac87c099add049/234-2.png" alt=""></p><h2 id="hc128a7d2c3">忙しい人が効率よく学習したいならFunda簿記がおすすめ</h2><p><br></p>

<p>Funda簿記での学習はいかがでしたか？</p>

<p>そうですね、全体的に効率よく学習できるように工夫されていて、しかもアプリなので使いやすかったです。<br><strong style="color:#c7243a">全体量が把握しやすくて、これだけ勉強すればいいんだというのが分かっているから、迷いもなく勉強できました</strong>。</p>

<p><strong style="color:#c7243a">スライドの最初は、新卒くんが全部を忘れていて復習から入る</strong>ので、特に3級でブランクから戻ってきたときは「あー！こんなのあったわ！」という感じですんなり戻ってこられました。<br><strong style="color:#c7243a">周りにも勧めたい教材です</strong>。</p>

<h2 id="h7a36d6160d">Funda簿記合格体験記：まとめ</h2><p>いかがでしたか?<br>今回は忙しい社会人の勉強方法についてお伺いしました。 インタビュー後にお伺いしたところK.Y.さんは本当にお忙しい方で、このたびは貴重なお時間をいただきありがとうございました。<br></p><h3 id="h5d0b7cf793">Funda簿記アプリで一緒に勉強しよう！</h3><p>簿記アプリ「Funda簿記」を使って、今日から一緒に勉強をはじめませんか？<br>あなたの参加をお待ちしております！<br><a href="http://bit.ly/3IEZfb3" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/490cc6273f6a4dd0b03b52a6a0753c1c/Funda%E7%B0%BF%E8%A8%98_%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC%E2%91%A4%E8%96%84%E9%BB%84%E8%89%B2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記で勉強しよう"></a></p>

Funda簿記を通じて日商簿記検定2級に合格した、K.Yさんの合格体験記を紹介します。忙しい中でもモチベーションを維持して勉強を続けるコツを伺いました。簿記2級の取得を考えている方や合格を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級に3か月で合格！】忙しい中で勉強時間を作るコツは？

<h2 id="he6c039dc12">リース取引とは？</h2><p>リース取引とは、<span style="color:#c7243a">企業（借り手）が事業に必要な設備や機械を、リース会社（貸し手）から一定期間借りて使用し、その対価として代金を支払う取引</span>のことを指します。一言で言うと、「モノの貸し借り」を意味する取引です。<br><br>リースの語源は「Lease（賃貸借）」から来ており、ビジネスでは様々な場面でリース取引が利用されています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4f2facc396584ef2b7b7da58cc35aa7a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引とは"><br><span style="color:#263843">早速ですが、ここでクイズです。</span><br><span style="color:#c7243a">リースできるもの</span><span style="color:#263843">は次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/24619de3182643c7924b6c978615a347/2%20(3).png?w=1920&amp;h=1080" alt="リースのクイズ"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"><br>「リース取引」は簿記2級の試験で頻出の論点です。<br>しかし、リース取引がそもそも何か分からない方や、リース取引の複雑な仕訳に苦手意識を感じる方も多いでしょう。<br><br>この記事では、簿記2級学習者に向けて<span style="color:#c7243a">リース取引の意味</span>や<span style="color:#c7243a">種類</span>、<span style="color:#c7243a">試験範囲</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>を図解を用いてわかりやすく解説します。試験勉強の際の参考にしてもらえれば幸いです。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まず先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

完全初心者向けの、簿記の基本が学べるトレーニングです。

【初心者向け】簿記の入門トレーニング

<h3 id="hc0d6ffb0d4">レンタルとの違い</h3><p>リース取引は、一見レンタルと同じものだと思われがちですが、<span style="color:#c7243a">実際は全く異なります</span>。ここからは、レンタルとの違いを図解で解説しますので、リースについてしっかり理解を深めましょう。</p>

<h4 id="h29c8873c41">事例</h4><p>モノを自社で保有するとなると、まとまったお金が必要です。そこで、多くの場合、多額の資金が必要ないレンタルという手法を採用します。一方、モノを販売する側（売り手）はレンタルを採用されると資金の回収に時間がかかるため積極的ではありません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a3f00ef85c444720b53fb45bfd6dddc2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="レンタルとリースの違い"><br>そこで、リース会社が登場します。リース会社は借手が欲しいモノを代わりに購入し、借手に貸し出します。売り手からすると一括で代金が得られるメリットがあります。また、借手も多額の資金を多額の資金を用意することなく、モノを利用することが可能となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/52791beafd434dfa88ee28954960eabe/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="レンタルとリースの違い"></p>

<h3 id="h07c173ca89">リース取引のメリット・デメリット</h3><p>リース取引にはメリットもあればデメリットも存在します。</p>

<h4 id="h3ba6b68108">リース取引のメリット</h4><p><br><strong>①初期投資を抑えられる</strong><br>通常、機械や設備を新しく導入する際、まとまった資金が必要となります。しかし、リース取引の場合は毎回のリース料の支払いだけで済むため、<span style="color:#c7243a">初期費用を抑えることができます</span>。<br><br><strong>②最新設備の導入が可能</strong><br>IT機器や医療機器など、技術の進化が早い業界では、短期間で陳腐化するリスクがあります。そこで、リース取引を用いることで、<span style="color:#c7243a">一定期間ごとに最新の設備に入れ替えることができます</span>。 <br><br><strong>③管理コストの削減</strong><br>設備を購入すると、企業はその維持管理や処分に責任を持たなければなりません。<br>しかし、リース取引なら維持費等の責任はリース会社にあるため、<span style="color:#c7243a">管理負担が軽減されます</span>。また、リース会社が定期的なメンテナンスを行う場合もあり、<span style="color:#c7243a">メンテナンスコストの削減にもつながります</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9c54ca8bae124193a55efacdaf5125d6/3%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A0-%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%82%E3%82%8A.png?w=1920&amp;h=1080" alt="リース取引のメリット"></p>

<h4 id="h7fe8175390">リース取引のデメリット</h4><p><br><strong>①トータルコストが割高になる</strong><br>リース取引では、<span style="color:#c7243a">設備を購入する場合に比べて総支払額が高くなることが一般的</span>です。 リース会社は設備の調達費用に加え、金利・手数料・管理費などを含めたリース料を設定するため、結果的に購入よりも支払総額が増える可能性があります。<br><br><strong>②中途解約ができない</strong><br>リース契約によっては、<span style="color:#c7243a">契約期間中の解約ができないケース</span>があります。事業環境の変化や設備の不要化によって、途中で契約を解除したくてもできないというデメリットがリース取引には存在します。<br><br><strong>③設備の所有権が得られない</strong><br>リース契約では、<span style="color:#c7243a">契約終了後も設備の所有権はリース会社にあるため、企業はその設備を資産として自由に使えません</span>。<br>購入した場合であれば、将来的に転売したり、担保として活用したりすることができますが、リース取引ではそれができません。特に長期間利用する設備であれば、購入した方がコスト面で有利だったと後悔する可能性があります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/59a9311f14d64b3d9e56a7fef98310e9/3%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A0-%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%82%E3%82%8A%20(1).png?w=1920&amp;h=1080" alt="リース取引のデメリット"></p>

<h2 id="h035c768bb6">クイズで学ぶリース取引</h2><p><span style="color:#263843">それでは、ここまでの内容を踏まえて、冒頭のクイズに挑戦してみましょう。</span><br><span style="color:#c7243a">リースできるもの</span><span style="color:#263843">は次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/24619de3182643c7924b6c978615a347/2%20(3).png?w=1920&amp;h=1080" alt="リースのクイズ"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd"><span style="background-color:#ffffff">正解発表</span></h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢④</span>でした！<br><span style="color:#263843">みなさん、分かりましたか？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bec89943ed1e4e8198bf43ed41ebf366/3%20(2).png?w=1920&amp;h=1080" alt="リースのクイズ：正解発表"><br><span style="color:#263843">それでは、ここから解説に入ります。</span></p><h3 id="h00c4bd97ce">よくリースされているもの</h3><p><span style="color:#263843">「</span><a style="color:#0186ab" href="https://www.leasing.or.jp/statistics/docs/juyos_2020.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">2020年リース需要動向調査報告書</a><span style="color:#263843">」によると、PCなどの</span><span style="color:#c7243a">情報通信機器</span><span style="color:#263843">が1番リースされていることが分かります。</span><br><span style="color:#263843">その他にも、飛行機や船舶などの</span><span style="color:#c7243a">輸送用機器</span><span style="color:#263843">や、業務用の冷蔵庫や厨房機器などの</span><span style="color:#c7243a">商業用機器</span><span style="color:#263843">などもビジネスの現場ではよくリースされています。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6bd35c42cf04428abc0ba632c4ecca32/12%20(2).png?w=1920&amp;h=1080" alt="よくリースされているもの"></p>

新卒くん

<p>クイズに出てきたパンダもリースできるんですか？</p>

<p><span style="color:#c7243a">パンダもリースの対象</span>となります。動物園側が中国とリース契約を結び、リース料を支払うことでパンダを借り受けています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/305cd3d004884a32b4f78bf0cf5280a8/14%20(2).png?w=1920&amp;h=1080" alt="パンダのリース"><br>このようにリースされているものは身近にあふれています。<br>他の<span style="color:#263843">問題も解いてみたい方は、ぜひ下記のクイズにも挑戦してみてください。</span></p>

<p>リース会社のみずほリースはどちらでしょう？</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c7a1e5e1c8d44897a5a005f82ca3a048/25%20(2).png?w=1920&amp;h=1080" alt="リースの会計クイズ"><br><span style="color:#263843">解答解説は下記のコンテンツに載っています。</span><br><span style="color:#263843">詳しく知りたい方は、ぜひ「</span><a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/blog/diagnosis/trainig-lease" target="_blank" rel="noopener noreferrer">クイズに挑戦する</a><span style="color:#263843">」を押して確認してみてください。</span></p>

基礎からしっかり学びませんか？

Fundaの学習アプリを見てみる！

リースをテーマにしたクイズトレーニングです。

【1分トレーニング】リースできるものはどれでしょう？

<h2 id="he1cc456e77">リース取引の種類は？</h2><p>簿記の試験で登場するリース取引は、<span style="color:#c7243a">ファイナンス・リース取引</span>と<span style="color:#c7243a">オペレーティング・リース取引</span>の2種類に分類されます。</p><ul><li>ファイナンス・リース取引</li><li>オペレーティング・リース取引</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/05e2932ef97a48d18f20a41f80b25c6c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引の種類"></p>

<p>どう違うのか全く分かりません…</p>

大手町さん

<p>おそらくこれだけではさっぱり分からないと思います。<br>まずはファイナンス・リース取引から解説していきますね。</p>

<h3 id="h44590f8741">ファイナンス・リース取引</h3><p>ファイナンス・リース取引とは、「①<span style="color:#c7243a">中途解約が不可能</span>（<span style="color:#c7243a">ノンキャンセラブル</span>）」、「②<span style="color:#c7243a">費用をすべて借手が負担</span>（<span style="color:#c7243a">フルペイアウト</span>）」の2つの要件を満たす取引のことをいいます。</p><ul><li>ノンキャンセラブル</li><li>フルペイアウト</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4a0508a715f24001a42849f034e2121a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ファイナンス・リース取引"></p>

<p>①のノンキャンセラブルは分かるのですが、②のフルペイアウトがイメージしづらいです…</p>

<h4 id="h16c7f10808">フルペイアウトとは</h4><p>例えば、リース料の総額が、対象の物件を現金で購入した場合の金額とほとんど変わらない場合、使用により生じる費用をすべて借手が負担していると実質的に判断できるため、フルペイアウトとなります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/669ee0b596cb41408128c61833288f12/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="フルペイアウトのイメージ"><br>フルペイアウトの正確な条件は「解約不能の期間中のリース料総額の現在価値が、見積現金購入価額のおおむね90%以上であるとき」です。</p>

<p>簿記2級の試験ではフルペイアウトの判断は求められませんので、ここではイメージだけをつかんでください！</p>

<h4 id="h08df36da3b">ファイナンス・リース取引の特徴</h4><p>ファイナンス・リース取引は解約不能で、リース物件と同等以上のリース料を支払っていることから、<span style="color:#c7243a">実質的に売買しているのと同じ</span>です。そのため、<span style="color:#c7243a">会計上も売買取引と同様に処理します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9f216712b2d24fd6aedf463b84b38feb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ファイナンス・リース取引の特徴"></p>

<h3 id="h57fee74df0">オペレーティング・リース取引</h3><p>オペレーティング・リース取引とは、ファイナンス・リース取引以外のリース取引のことを言います。つまり、「①中途解約が可能」もしくは「②費用をすべて借手が負担しない」のどちらか1つでも満たしたら<span style="color:#c7243a">オペレーティング・リース取引</span>と判断します。<br><br>オペレーティング・リース取引では、<span style="color:#c7243a">通常の賃貸借取引に準じて会計処理を行います</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/71ed1393e13b4fb88d8fa828310c3db3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="オペレーティング・リース取引"></p>

<h2 id="h7919e6da03">簿記2級におけるリース取引の試験範囲</h2><p>リース取引の処理方法についてはいくつか種類がありますが、簿記2級で出題される論点は以下の3つとなります。</p><ul><li>ファイナンス・リース取引の借手側の処理（利子抜き法）</li><li>ファイナンス・リース取引の借手側の処理（利子込み法）</li><li>オペレーティング・リース取引の借手側の処理</li></ul><p>貸し手側の処理は1級の試験範囲のため、2級では出題されません。<br>出典：<a style="color:#0186ab" href="https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/exam-list" target="_blank" rel="noopener noreferrer">簿記 出題区分表｜商工会議所の検定試験</a><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ffdb376d8a68406ca9ae4e2068ad5016/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記2級で学習するリース取引"></p>

<p>利子抜き法と利子込み法って何ですか？</p>

<p>リース取引では通常、借手が支払うリース料の中に利息が含まれています。<br>この利息を契約時に計上する資産と負債の金額に含めない方法を利子抜き法といいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b1c15d0f05504c5684aa36cb8b7978ca/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="利子抜き法とは"><br>一方、利子込み法とは、契約時に計上する資産と負債の金額に利息の金額を含める方法を指します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e86104140df54a0ab840a94c43723fda/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="利子込み法とは"><br>具体的な仕訳方法については、後述する「リース取引の仕訳方法」で詳しく解説しています。</p>

<h3 id="he8706fc649">試験範囲外の論点</h3><p>リース期間が終了した後、リース物件の所有権が自動的に移転する所有権移転ファイナンス・リース取引は、必ず利息法によって処理しなければなりません。ただし、利息法は簿記1級の範囲のため、簿記2級の試験では出題されません。<br><br>また、所有権移転外ファイナンス・リース取引も原則、利息法によって処理するため1級の試験範囲となります。ただし、例外として重要性が乏しい場合は利子抜き法または利子込み法で処理します。この会計処理が2級の試験範囲となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1aa525c727dd4ae9846b66b3a9dbf36d/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%8F%96%E5%BC%95%20(1).png?w=1920&amp;h=1080" alt="簿記2級の試験範囲"></p>

<p>新しい用語が出てきてごちゃごちゃしてきました…</p>

<p>リース取引の試験範囲を厳密に覚える必要はありません。<br>簿記2級の学習者は、<span style="color:#c7243a">ファイナンス・リース取引の借手側の処理（利子抜き法・利子込み法）</span>と<span style="color:#c7243a">オペレーティング・リース取引の借手側の処理</span>が試験に出ることだけを覚えれば問題ありません。</p>

<h2 id="h0bf32ae148">リース取引の仕訳方法</h2><p>それでは、ここから<span style="color:#c7243a">リース取引の仕訳方法</span>について解説していきます。<br>簿記2級の試験では頻出の論点となるため、必ず覚えておく必要があります。</p>

<h3 id="hdc90a59285">ファイナンス・リース取引（利子抜き法）</h3><p>ファイナンス・リース取引の利子抜き法では、以下の3ステップで仕訳を行います。</p><ol><li>リース取引開始時：資産と負債を計上</li><li>リース料支払い時：負債を減少＋費用を計上</li><li>決算時：減価償却の処理</li></ol><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/de572c7cf20242428a8fc369cd16d014/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ファイナンス・リース取引（利子抜き法）の全体像"><br>今回は下記の事例を用いて、ファイナンス・リース取引の利子抜き法の仕訳方法を説明します。<br>リースの問題を解く際には、まずは提示されているリース契約の情報を整理します。</p>

<p>【リース契約】<br>・ファイナンス・リース取引<br>・リース期間：5年<br>・リース料：年額30,000円（毎年3月31日に当座預金より引き落とし）<br>・リース資産の見積現金購入価額は120,000円である。</p>

<p>見積現金購入価額とは、借手が仮にリース物件を購入する場合の見積金額のことをいいます。利子抜き法では、見積現金購入価額の金額が資産計上額となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e4f8e24a1104c8ea6a68e792b97cece/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ファイナンス・リース取引（利子抜き法）の問題"></p>

<h4 id="h273fe05038">リース取引開始時</h4><p><span style="color:#c7243a">利子抜き法</span>は、<span style="color:#c7243a">リース料総額から利息相当額を控除した金額</span>をリース資産、リース債務として計上する方法です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fb52001ffb2149dba01a9f5b5fa2d455/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引開始時：①利子抜き法"><br>問題文からリース料総額は150,000円（リース期間5年×リース料年額30,000円）、利息相当額は30,000円（リース料総額150,000円－見積現金購入価額120,000円）であることが読み取れます。<br><br>したがって、リース料総額150,000円から利息部分30,000円を除いた<span style="color:#c7243a">見積現金購入価額120,000円をリース資産（資産）及びリース債務（負債）として計上します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2cc50c3d37644ad2a846b638b5386705/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引開始時：①利子抜き法"></p>

<h4 id="hbc00a6e977">【補足】リース資産・リース債務とは</h4><p>リース資産とは、<span style="color:#c7243a">ファイナンス・リース取引により取得した資産</span>のことをいいます。<br>ホームポジションは、貸借対照表の資産グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2c0c412e0134476b8c9a69f88231dfc0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース資産"><br>リース債務とは、<span style="color:#c7243a">ファイナンス・リース取引におけるリース料の支払い義務等を意味します</span>。<br>ホームポジションは、貸借対照表の負債グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/414396d50c4d4f888f5e0cb337220a49/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース債務"></p>

<h4 id="hf3af25e590">リース料支払い時</h4><p><span style="color:#c7243a">リース料</span>は<span style="color:#c7243a">元本部分（見積現金購入価額）</span>と<span style="color:#c7243a">利息部分</span>で構成されています。リース料の支払い時に、<span style="color:#c7243a">そのリース料の元本部分だけリース債務（負債）を減少させる処理を行います</span>。そのため、借方にリース債務24,000円（見積現金購入価額120,000円÷5年）を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8daa63f75cb542dfb7365ff93d65036f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース料の支払い時"><br>また、<span style="color:#c7243a">利子抜き法の場合</span>、<span style="color:#c7243a">支払利息の部分を計算</span>する必要があります。計算方法は、リース料総額から利息金額を計算し、<span style="color:#c7243a">利息金額を定額法によりリース期間で按分</span>して求めます。</p><ul><li>利息部分30,000円÷リース期間5年＝1年あたりの支払利息6,000円</li></ul><p>利子抜き法の場合、利息部分の6,000円を支払利息として借方に計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0de6045deae041a1b8fff0086655b64f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="支払利息の計算"><br>最後に、リース料30,000円を当座預金で支払うため、貸方に当座預金30,000円を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cb2ebdbbc5fa435d9219cb4de7f17f9a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース料支払い時の仕訳"></p>

<h4 id="h5514650271">決算時</h4><p>決算時には、リース資産の減価償却を行う必要があります。<br>リース資産に計上されている金額が減価償却の対象となるため、利子抜き法では24,000円（リース資産120,000円÷5年）の減価償却費を計上します。<br>したがって、借方に減価償却費24,000円、貸方に減価償却累計額24,000円を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9e6e7301cdd741c3b88d16ffaa205a5e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8923.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算時の仕訳"></p>

<h3 id="h04424f22e7">ファイナンス・リース取引（利子込み法）</h3><p>ファイナンス・リース取引の利子込み法では、以下の3ステップで仕訳を行います。</p><ol><li>リース取引開始時：資産と負債を計上</li><li>リース料支払い時：負債を減少</li><li>決算時：減価償却の処理</li></ol><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fff4ffd862eb4fcc975787e6349faf0d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8924.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ファイナンス・リース取引（利子込み法）の全体像"><br>今回は下記の事例を用いて、ファイナンス・リース取引の利子込み法の仕訳方法を説明します。<br>リースの問題を解く際には、まずは提示されているリース契約の情報を整理します。</p>

<h4 id="h273fe05038">リース取引開始時</h4><p><span style="color:#c7243a">利子込み法</span>は、<span style="color:#c7243a">利息相当額を含んだリース料総額</span>をリース資産、リース債務として計上する方法です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0fe629133610470fae107e82d35d9b5b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8926.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引開始時：利子込み法"><br>問題文からリース料総額は150,000円（リース期間5年×リース料年額30,000円）、利息相当額は30,000円（リース料総額150,000円－見積現金購入価額120,000円）であることが読み取れます。<br><br>したがって、<span style="color:#c7243a">利息部分を含めたリース料総額150,000円をリース資産（資産）及びリース債務（負債）として計上します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4f21469c2b784040b7e743b9db6917c9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8927.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引開始時の仕訳"></p>

<p><strong>リース料支払い時</strong><br><span style="color:#c7243a">リース料</span>は<span style="color:#c7243a">元本部分（見積現金購入価額）</span>と<span style="color:#c7243a">利息部分</span>で構成されています。利子込み法では、リース料の支払い時に、<span style="color:#c7243a">支払ったリース料の分だけリース債務（負債）を減少させる処理を行います</span>。そのため、借方にリース債務30,000円を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b7425ecb0d81435682115d706e679438/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8928.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース料の支払い時"><br>リース料30,000円は当座預金で支払うため、貸方に当座預金30,000円を計上します。<br>利子込み法の場合、リース債務計上額に利息も含めているため支払利息は計上しません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4cebb92832d8430bbb38075f57936ba9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8929.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース料支払い時の仕訳"></p>

<h4 id="h5514650271">決算時</h4><p>決算時には、リース資産の減価償却費を計上する必要があります。<br>利子抜き法と利子込み法で資産計上額が異なるため、減価償却費も異なります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/20b953271e4d449987c113abb28a7514/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8930.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース資産の減価償却"><br>リース資産に計上されている金額が減価償却の対象となるため、<span style="color:#c7243a">利子込み法では30,000円（リース資産150,000円÷5年）の減価償却費が計上されます</span>。<br>よって、借方に減価償却費30,000円、貸方に減価償却累計額30,000円を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/526eeef864e747e78d946a2c3dacb837/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8931.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算時の仕訳"></p>

<h3 id="h57fee74df0">オペレーティング・リース取引</h3><p>オペレーティング・リース取引では、以下の3ステップで仕訳を行います。</p><ol><li>リース取引開始時：仕訳なし</li><li>リース料支払い時：支払利息の発生</li><li>決算時：仕訳なし</li></ol><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/87be05f9514048de8a8560ec8efd6137/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8932.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="オペレーティング・リース取引の全体像"><br>今回は下記の事例を用いて、オペレーティング・リース取引の仕訳方法を説明します。<br>リースの問題を解く際には、まずは提示されているリース契約の情報を整理します。</p>

<p>【リース契約】<br>・オペレーティング・リース取引<br>・リース期間：5年<br>・リース料：年額30,000円（毎月3月31日に当座預金より引き落とし）</p>

<h4 id="h273fe05038">リース取引開始時</h4><p><span style="color:#c7243a">オペレーティング・リース取引</span>の場合、取引を開始したときには、<span style="color:#c7243a">何の処理も行いません</span>。<br>したがって、「<span style="color:#c7243a">仕訳無し</span>」と記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a4b52193b74749388c679ed8a1f7bac9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8934.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース取引開始時の仕訳"></p>

<h4 id="hf3af25e590">リース料支払い時</h4><p>借手はリース料を支払った際に、<span style="color:#c7243a">支払ったリース料の金額だけ費用の勘定科目である支払リース料を計上します</span>。そのため、借方に支払リース料30,000円を計上します。<br><br>また、リース料は当座預金で支払ったため、貸方に当座預金30,000円を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c26d8170d92d47c1a45758f825ce8bbc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8935.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="リース料支払い時の仕訳"></p>

<h4 id="h5514650271">決算時</h4><p>オペレーティング・リース取引の場合、<span style="color:#c7243a">リース資産を貸借対照表に計上しない</span>ため、<span style="color:#c7243a">減価償却の仕訳も不要</span>となります。<br>よって、「<span style="color:#c7243a">仕訳無し</span>」となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/21db08ba2c4c4c25868053c8562c4961/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8936.JPG" alt=""></p>

<h3 id="h8ca0b7cdf9">リース取引の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、リース取引の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p>

<h2 id="h6be0abd158">リース取引のまとめ</h2><p>今回は<span style="color:#c7243a">簿記2級の試験で出題されるリース取引の意味や仕訳方法</span>について解説してきました。<br>リース取引とは、企業（借り手）が事業に必要な設備や機械を、リース会社（貸し手）から一定期間借りて使用し、その対価として代金を支払う取引のことを指します。<br><br>簿記2級の試験では、以下の3点が出題されます。</p><ul><li>ファイナンス・リース取引の借手側の処理（利子抜き法）</li><li>ファイナンス・リース取引の借手側の処理（利子込み法）</li><li>オペレーティング・リース取引の借手側の処理</li></ul><p>特に第1問の仕訳問題で出題されることが多いため、必ず押さえておきましょう。</p>

<h3 id="h019e5a3db9">リース取引の練習問題に挑戦してみよう！</h3><p>リース取引の問題を解けるようになるためには、練習問題に挑戦して実際に手を動かす必要があります。<br><br>簿記の学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」では、<span style="color:#c7243a">実際の試験と同じ形式で簿記2級の問題を解くことが可能</span>です。<span style="color:#c7243a">問題はシステムが自動で生成するため、同じ問題が2度出題されることはありません</span>。そのため、苦手な問題を何度も繰り返し練習することができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a1ff35e8e0914e7098d5e629a6cfef0b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8937.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="Funda簿記の練習問題"></p>

<p>簿記2級の学習で苦戦している方は、これを機にぜひアプリを使った学習を始めてみませんか？<br>あなたのご参加をお待ちしております！<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記2級で登場する論点「リース取引」についてをわかりやすく解説！リース取引の意味やメリット・デメリット、仕訳方法をわかりやすく説明しています。初心者にも理解しやすいように図解を交えながら解説していますので、ぜひ試験勉強の際の参考にしてもらえれば幸いです。

【簿記2級】リース取引とは？種類や仕訳方法をわかりやすく解説！

<h2 id="h1f7dfb2c15">商品評価損とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">商品評価損</span>（しょうひんひょうかそん）とは、<span style="color:#c7243a">時間の経過や劣化によって商品の価値が下がった場合に行う会計処理</span>のことをいいます。期末に商品価値が低下した商品の原価と時価（正味売却価額）の差額を「商品評価損」として費用計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa38eb7f4f834686a7d24ad44678750f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損とは"><br>正味売却価額（しょうみばいきゃくかがく）とは、<span style="color:#c7243a">資産を売却する際に受け取ることができる金額から、売却にかかる費用を差し引いた純額</span><span style="color:#0d0d0d">のことを指します。簡単に言うと「その時点において商品が売れる金額」のことです。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/241049fbb61e46c98a6c9ce992866530/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額とは"><br>早速ですが、ここでクイズです。<br>100円ショップを運営する<span style="color:#263843">キャンドゥの決算書に表示されている</span><span style="color:#c7243a">「商品評価損△58」は、何を意味しているでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f7ea2f67fb0d4e26b09c29484a4a3bd6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8935.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの会計クイズ"><br></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"><br>現時点で分からなくても問題ありません<br><br>商品評価損は簿記2級の大問3「決算書作成問題」で頻出の論点ですが、計算式や仕訳方法が複雑なため苦手な方が多い単元です。<br><br>この記事では、<span style="color:#c7243a">商品評価損の意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算式</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。実際の企業事例も交えながら解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="hd391d8a773">商品評価損の勘定科目</h3><p><span style="color:#263843">棚卸などにより商品の価値である正味売却価額が原価を下回った場合、商品の計上額を正味売却価額まで切り下げる必要があります。この際に発生する「原価ー正味売却価額」の損失を「</span><span style="color:#c7243a">商品評価損</span><span style="color:#263843">」という勘定科目を用いて処理します。</span><br><span style="color:#263843">商品評価損は商品の価値が低下した際の損失を表しているため、</span><span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span><span style="color:#263843">に属します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6991d00827a44aabb89fa6520b473772/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の勘定科目"></p><h3 id="hf1294b5b27">商品の期末評価の流れ</h3><p>それでは、商品評価損が計上される流れについて解説します。<br>商品評価損は期末評価の段階で商品の価値を評価し、価値が落ちていた場合に決算整理仕訳を行います。商品の期末評価は、下記の4段階で行います。</p><ol><li>期末商品帳簿棚卸高の算定</li><li>棚卸減耗損の計上</li><li>商品評価損の計上</li><li>棚卸減耗損と商品評価損の振り替え</li></ol><p><span style="color:#c7243a">倉庫にある商品は劣化したり紛失したりする</span><span style="color:#263843">ため、年度末に状態を確認し、</span><span style="color:#c7243a">必要に応じて損失を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df3600f25d214f03bc8b7426a9cab5ff/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品の期末評価の流れ"></p>

<p>商品評価損と一緒に計上される「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」ってなんですか？</p>

<h3 id="h43a3ce6c5d">商品評価損と棚卸減耗損の違い</h3><p>棚卸減耗損とは、<span style="color:#c7243a">倉庫に保管している商品が盗難や紛失で減った場合に、その減った分の損失計上を行う際に用いる勘定科目</span>のことをいいます。<br>商品評価損と同様に、商品原価の損失を表しているため、<span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span><span style="color:#263843">に属します。</span><br><br><span style="color:#263843">商品自体がなくなった時は棚卸減耗損で損失計上する一方で、商品そのものの価値が低下した時は商品評価損で損失計上します。ここは試験で混同しやすい論点ですので、しっかり理解しておきましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f88b7567f9bb4cc49ba5344a101917a2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の勘定科目"><br>棚卸減耗損について詳しく知りたい方は、下記の記事がお勧めです。</p>

<h2 id="hb1ceab16e8">棚卸減耗損とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>（たなおろしげんもうそん）とは、<span style="color:#c7243a">盗難や紛失などによって実際の商品在庫が帳簿上の商品在庫よりも少ない時に行う会計処理</span>のことです。決算時に帳簿上と実際の在庫数の差額を「棚卸減耗損」として費用計上します。<br><br>簿記の試験では、帳簿上の商品在庫を「<span style="color:#c7243a">帳簿棚卸数量</span>」、実際の商品在庫を「<span style="color:#c7243a">実地棚卸数量</span>」といいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0601bfd9b447412d8f8cf02a5c8c1202/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損とは"><br>早速ですが、ここでクイズです。<br>100円ショップを運営するキャンドゥの<span style="color:#c7243a">棚卸減耗費の中身として、当てはまらないものは次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7765681a2cdb4445bf91c59af68f7063/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの会計クイズ"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"><br>棚卸減耗損は簿記2級の大問3「決算書作成問題」でよく出題されますが、計算式や仕訳方法が複雑なため苦手な方が多い論点です。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損の意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算方法</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳事例</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="h78d7313392">棚卸減耗損の勘定科目</h3><p>倉庫に保管している商品が盗難や紛失で減ることを「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗</span>」と言い、減った分の商品原価を損失として費用計上する際に用いる勘定科目を「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」と言います。<br>棚卸減耗損は商品在庫数が減少した際の損失を表しているため、<span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span>に属しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/80477438ee554185995148bc8377fe4b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の勘定科目"></p><h3 id="h1a75e501c4">棚卸減耗損が計上される流れ</h3><p>棚卸減耗損は下記の3つのステップで計上されます。</p><ul><li>帳簿上の残高を計算</li><li>実際の残高と比較</li><li>棚卸減耗損の振替</li></ul><p>期末に帳簿棚卸数量と実地棚卸数量を比較して、実地棚卸数量の方が少ない場合に棚卸減耗損を費用計上します。なお、棚卸減耗損を原価計上する場合は、仕入勘定に振り替える仕訳を行います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/20bbdcbac81a489d8b6ef287e3bf521d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損が計上される流れ"></p><h2 id="h98c075d606">棚卸減耗損の計算方法とは？</h2><p>ここからは、棚卸減耗損の計算方法について解説します。仕訳問題では計算を伴う問題が頻繁に出題されるため、計算式は必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h4b728ef92e">棚卸減耗損の計算式</h3><p>棚卸減耗損は、商品の原価に帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差額を乗じて求めます。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e77323b231b94ee3a6a937b67480ea04/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の計算式"></p>

<p>計算式が覚えられないです…</p>

<p>棚卸減耗損の計算をする時はボックス図を書くとスムーズに計算できますよ！</p>

<h3 id="h36cbf12116">ボックス図での算出方法</h3><p>棚卸減耗損の計算をする際は、下のようなボックス図を書くと計算しやすくなります。ここからは、簡単な事例を用いてボックス図での算出方法を説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3f163e92652346cd8b1a1463be38b370/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"><br>例えば、商品の原価が1個100円、正味売却価額が1個80円、実地棚卸数量が8個、帳簿棚卸数量が9個だったとします。</p>

<p><span style="color:#263843">・原価＠100円</span><br><span style="color:#263843">・正味売却価額＠80円</span><br><span style="color:#263843">・実地棚卸数量８個</span><br><span style="color:#263843">・帳簿棚卸数量９個</span></p>

<p>最初に、下のようなボックス図を書き、外側に決算整理前の帳簿の数値、内側に決算時のあるべき数値を<span style="color:#263843">並べます。そして、先ほどの情報を図に記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a8d3a1039daf4675b4d6626ee387a90f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"><br>図が書けたら、棚卸減耗損を求めていきます。<br>下に記入してある帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差額を求め、左側に記入してある原価を乗じて計算します。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価@100円×（帳簿棚卸数量9個－実地棚卸数量8個）＝100円</li></ul><p>計算式をただ暗記するよりも、ボックス図を書いて計算する方が覚えやすいため、ぜひボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0b0dd076ef254b67a86775f8db53279f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"></p><h2 id="he882962869">棚卸減耗損の表示方法とは？</h2><p>棚卸減耗損の表示方法は4種類あり、表示の仕方によって仕訳方法が異なります。仕訳問題にも絡む内容であるため、必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="hb1b36861f9">売上原価か販管費に計上</h3><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損は基本的に売上原価か販管費</span><span style="color:#263843">に計上します。決算整理仕訳では売上原価を明らかにしたいので、棚卸減耗損を</span><span style="color:#c7243a">原価計上する場合</span><span style="color:#263843">は、</span><span style="color:#c7243a">仕入勘定に振り替える</span><span style="color:#263843">仕訳を行います。詳しくは取引事例で紹介します。</span><br><span style="color:#263843">なお、棚卸減耗損を販管費に計上する場合は、仕入勘定に振り替える処理は行いません。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/796126f087fc492a88084e8be9bec6ed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の表示方法"></p><h3 id="h0ac6a95255">棚卸減耗損の特例</h3><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span><span style="color:#263843">には、</span><span style="color:#c7243a">通常の管理をしていて仕方なく発生するもの</span><span style="color:#263843">と、</span><span style="color:#c7243a">それ以外のもの</span><span style="color:#263843">があります。前者は「原価性有り」といい、売上原価と販管費に計上が可能です。</span><br><br><span style="color:#263843">一方、後者は「原価性無し」といい、特別な要因で発生した損失と考えられるため、</span><span style="color:#c7243a">営業外費用や特別損失に計上</span><span style="color:#263843">します。また</span>、その際に棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合があります。その場合は、棚卸減耗損<span style="color:#263843">を仕入勘定に振り替える仕訳は行わず、そのまま損益計算書に記入するため注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d1283fc522cc480b8365c47db2601016/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の特例"></p><h2 id="h7915669a87">決算書から読み取る棚卸減耗損</h2><p><span style="color:#263843">それでは、ここまでの内容を踏まえて、冒頭のクイズに挑戦してみましょう。</span><br>100円ショップを運営するキャンドゥの<span style="color:#c7243a">棚卸減耗費の中身として、当てはまらないものは次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7765681a2cdb4445bf91c59af68f7063/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの会計クイズ"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd">正解発表</h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②の劣化</span>でした。<br>みなさん、分かりましたか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/64848ea75dc34deaa0e07959b1ef3dc6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：正解発表"><br>それでは、ここからは詳しい解説に入ります。</p><h3 id="hdf41359401">棚卸減耗損の中身</h3><p>棚卸減耗損は、<span style="color:#c7243a">盗難や紛失によって棚卸数量が減少した結果生じる損失額</span>です。決算書では、「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗費</span>」と表現することもありますが、意味は同じです。<br><br>したがって、選択肢①の盗難と選択肢③の紛失は棚卸減耗費の中身として当てはまります。一方、選択肢②の劣化は<span style="color:#c7243a">商品評価損</span>の説明となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/db4e6d72a190494798c2a9595dde6278/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8923.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損とは"></p><h3 id="h9ff47f6cbd">商品評価損とは</h3><p><span style="color:#c7243a">商品評価損</span><span style="color:#263843">（しょうひんひょうかそん）とは、</span><span style="color:#c7243a">時間の経過や劣化によって商品の価値が下がった場合に行う会計処理</span><span style="color:#263843">のことをいいます。期末に商品価値が低下した商品の原価と時価（正味売却価額）の差額を「商品評価損」として費用計上します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/48672a7ea0c244578c5cdcca892a46ed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8931.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損とは"><br><span style="color:#263843">商品評価損は商品の価値が低下した際の損失を表しているため、</span><span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span><span style="color:#263843">に属します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a382f3805b684d33acf3e95caf431734/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8932.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損とは"><br>商品評価損の計算方法や仕訳事例について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<h3 id="h9f5c84f45c">キャンドゥの棚卸減耗費</h3><p>キャンドゥの決算書を見ると、<span style="color:#c7243a">棚卸減耗費が約1.8億円計上されている</span>のが分かります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/196d030c347c4a42bade0ad8d7bb88b8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8926.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの棚卸減耗費"></p>

<p><span style="color:#263843">1.8億円分の商品が盗難・紛失したってことですか…</span></p>

<p>その通りです。<br>小売業界は万引きが多いことが、決算書から読み取れますね。</p>

<p><span style="color:#c7243a">万引きによる推定被害額は年間で約3,313億円にも上ります</span>。<br>これは、昨今のセルフレジの増加やレジ袋の有料化に伴って、万引きをしたかどうかの判別が分かりづらくなったことが原因として考えられます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b0c16f62b95147898847c0df278e3f56/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8928.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="万引きによる推定被害額"><br>このように、棚卸減耗損は企業の決算書にもよく登場します。<br>他のクイズにも挑戦してみたい方は、下記のクイズトレーニングにチャレンジしてみてください。</p>

<h2 id="hd5a88c9764">棚卸減耗損の仕訳事例</h2><p>それでは、簿記上の取引事例を通じて、棚卸減耗損の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="hc64fb8d0d7">棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算に際して、次の情報をもとに棚卸減耗損の計上を行う。</span><br><span style="color:#263843">・期首商品棚卸高は700円、期末商品帳簿棚卸高は900円（＠100円×9個）</span><br><span style="color:#263843">・決算にあたり棚卸を行ったところ、実地棚卸数量は8個だった</span><br><span style="color:#263843">・また、棚卸の結果、正味売却価額が＠80円であることが判明した</span></p>

<p>上記の取引事例を使って、棚卸減耗損を計上した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5374f0ea7b834b6796c39a23cb17683f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例"></p><h4 id="hb312761c05">棚卸減耗損計上時：棚卸減耗損の発生、繰越商品の減少</h4><p><span style="color:#263843">棚卸の結果、帳簿棚卸数量より実地棚卸数量が1個少ないことが判明しました。この商品の原価は＠100円のため、</span><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損100円</span><span style="color:#263843">（＝＠100円×1個）</span><span style="color:#c7243a">を借方に計上</span><span style="color:#263843">します。また、商品が減少したため、資産の減少として</span><span style="color:#c7243a">貸方に繰越商品100円を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6fa3df38a45448d3824fd234d76d8152/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例"></p><h3 id="hd1457a876a">仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">期末に記録した棚卸減耗損100円を売上原価に計上する。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、仕入勘定に振り替えた時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/13c4ee6afabd499ba64351ec26bf145b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h4 id="h44dce4c0f4">棚卸減耗損を売上原価に計上：仕入の発生、棚卸減耗損の取り消し</h4><p><span style="color:#263843">先ほど計上した棚卸減耗損100円を売上原価に含めるため、</span><span style="color:#c7243a">貸方に棚卸減耗損100円を計上</span><span style="color:#263843">し、</span><span style="color:#c7243a">借方に仕入100円を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3f5d33ce1ee044b4942cb261e3b2249d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h3 id="h2e290f80b7">棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例</h3>

<p>決算に際して必要な決算整理仕訳を行う。<br>・棚卸減耗損は独立の科目として表示する</p>

<p>上記の取引事例を使って、棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳について説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6bd19ee79c81413ead8b7990284fe791/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h4 id="h8c7b4cf739">独立の科目として表示する場合：仕訳なし</h4><p>棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合は売上原価として計上しないため、仕入勘定への振り替えは不要です。したがって、「仕訳なし」となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8bbfdc9ac4a9425c8e2b76890b807fc0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h3 id="h436c23aa35">棚卸減耗損の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、棚卸減耗損の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="hec9dad1167">棚卸減耗損のまとめ</h2><p>今回は簿記2級で出題される「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」の<span style="color:#c7243a">意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算方法</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳事例</span>について解説しました。<br>棚卸減耗損とは、<span style="color:#c7243a">盗難や紛失などによって実際の商品在庫が帳簿上の商品在庫よりも少ない時に行う会計処理</span>のことです。計算式は以下の通りです。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）</li></ul><p>ボックス図を書いて計算するとスムーズに棚卸減耗損を求めることができるため、公式の暗記に頼らずボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1f966ca6aa9e4123acaa5766b7c88582/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損のまとめ"><br>簿記2級を基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記2級で登場する論点「棚卸減耗損」についてをわかりやすく解説！棚卸減耗損の意味や計算方法、表示方法、仕訳事例についてを図解を用いて丁寧に説明しています。棚卸減耗損の理解を問う確認問題も用意していますので、簿記2級の学習者はぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級】棚卸減耗損とは？計算方法や仕訳事例をわかりやすく解説

<h2 id="hb231d3bdfd">商品評価損の求め方とは？</h2><p>ここからは、商品評価損の求め方について解説していきます。仕訳問題では計算を伴う問題が頻出ですので、計算式は必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h14264b6916">商品評価損の計算式</h3><p>商品評価損は、原価と正味売却価額の差額に実地棚卸数量を乗じて求めます。</p><ul><li>商品評価損＝（原価－正味売却価額）×実地棚卸数量</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d47bb15a27c34eac9d6b1d695ab9cf79/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の計算式"><br>実地棚卸数量とは、<span style="color:#c7243a">実際の商品在庫</span>のことをいいます。また、<span style="color:#263843">帳簿上の商品在庫数量のことは「帳簿棚卸数量」と呼ぶので、あわせて覚えておきましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0bc125c7973849a89da9c44ce77da921/%E5%AE%9F%E5%9C%B0%E6%A3%9A%E5%8D%B8%E6%95%B0%E9%87%8F.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="実地棚卸数量"></p>

<p>計算式が複雑で難しそうです…</p>

<p>計算をする際はボックス図を書くと計算しやすいですよ！</p>

<h3 id="ha922713f95">ボックス図の書き方</h3><p>商品評価損を求める際は、下のようなボックス図を書くとスムーズに計算することができます。今回は、簡単な事例を用いてボックス図の書き方を説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b15773f9fbf34b9393c35c7ed731ea21/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"><br>例えば、商品の原価が1個100円、正味売却価額が1個80円、実地棚卸数量が8個、帳簿棚卸数量が9個だったとします。</p>

<p>はじめに、ボックス図を書き、外側に決算整理前の帳簿の数値、内側に決算時のあるべき数値を<span style="color:#263843">並べます。</span><br><span style="color:#263843">次に、先ほどの情報を図に記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a31be29132ad42bca289623f6f5bb08c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"><br>最後に、商品評価損を計算します。<br>左側に記入している原価と正味売却価額の差額を求め、下に記入している実地棚卸数量を乗じて求めます。</p><ul><li>商品評価損＝（原価@100円－正味売却価額@80円）×実地棚卸数量8個＝<span style="color:#c7243a">160円</span></li></ul><p>計算式を忘れてしまった際やスムーズに計算をしたいときは、ボックス図から商品評価損を算出すると便利ですので、ぜひボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/14de9c4b45654368b3c6e63c81a1aed0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"></p><h3 id="h4c3137dcc8">【補足】正味売却価額が原価を上回る場合</h3><p>商品評価損は、<span style="color:#263843">正味売却価額が原価を下回った場合に損失計上します。</span><span style="color:#c7243a">正味売却価額が原価を上回る場合は、商品評価益として利益を計上することはできない</span><span style="color:#263843">ので注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/af48908ea23c44078bc442bf4ed79554/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額が原価を上回る場合"></p><h2 id="hd8933967f9">商品評価損の表示方法とは？</h2><p>商品評価損の表示方法にはいくつか種類があり、表示の仕方によって仕訳方法が異なることがあります。仕訳問題にも絡む内容のため、必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h5d895d9ec0">基本は売上原価に含めて表示</h3><p><span style="color:#c7243a">商品評価損は基本的に売上原価</span><span style="color:#263843">に計上します。決算整理仕訳では売上原価を明らかにしたいので、商品評価損を</span><span style="color:#c7243a">原価計上する場合</span><span style="color:#263843">は、</span><span style="color:#c7243a">仕入勘定に振り替える</span><span style="color:#263843">仕訳を行います。詳しい仕訳方法については取引事例で紹介します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7390abfeab3c493bb6b419d5c72fa88b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の振り替え"></p><h3 id="h24508f65e2">商品評価損の特例</h3><p>商品評価損は原則として売上原価<span style="color:#263843">に振り替えるのですが、その発生が</span><span style="color:#c7243a">臨時的なもの</span><span style="color:#263843">であり、</span><span style="color:#c7243a">金額が多額</span><span style="color:#263843">である場合には</span><span style="color:#c7243a">特別損失</span><span style="color:#263843">に計上します。例えば、災害によって倉庫の商品が大量に破損した場合は、特別損失に計上します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/69919ddc02d24ffb95a1402df253970b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の特例"><br><span style="color:#263843">例えば、食品の製造販売を行うヨシムラ・フード・ホールディングスの損益計算書には、特別損失として商品評価損が約10億円計上されています。</span><br><span style="color:#263843">これは東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に対し、中国が日本産水産物の輸入を全面禁止としたことにより、ホタテの市場価格が下落したためです。</span><br><br><span style="color:#263843">このように、商品評価損の意味がわかると、決算書から読み取れる情報がさらに増え、より深い企業理解へと繋がります。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bb945b9b1e4542cdb4d57649e9552620/%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の企業事例"><br><span style="color:#263843">また、上記の事例のように、商品評価損は</span><span style="color:#c7243a">独立の科目として表示する</span><span style="color:#263843">場合があります。</span><br><span style="color:#263843">その際は、商品評価損を仕入勘定に振り替える仕訳は行わず、そのまま損益計算書に記入するので注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c8b2e5af90ba4827bc96268f18449dd0/%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の特例"></p><h2 id="hd197af60a8">決算書から読み取る商品評価損</h2><p><span style="color:#263843">それでは、ここまでの内容を踏まえて、冒頭のクイズに挑戦してみましょう。</span><br>100円ショップを運営する<span style="color:#263843">キャンドゥの決算書に表示されている</span><span style="color:#c7243a">「商品評価損△58」は、何を意味しているでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f7ea2f67fb0d4e26b09c29484a4a3bd6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8935.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの会計クイズ"></p>

商品の価値が5,800万円上がった

商品の価値が5,800万円さがった

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd"><span style="background-color:#ffffff">正解発表</span></h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②商品の価値が5,800万円下がった</span>でした。<br>みなさん、正解できましたか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e24a60f6c76046e48455acadab4738cf/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8936.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：正解発表"></p>

<p>「△」がそもそも何なのか分からなかったです…</p>

<p>それでは、はじめに決算書に出てくる白三角「△」について説明していきます。</p>

<h3 id="h556925b140">決算書に登場する白三角「△」とは</h3><p>決算書上の白三角「△」は<span style="color:#c7243a">マイナス</span>を表します。<br>例えば、下記の「当期純利益△459百万円」であれば当期純損失が約4.6億円計上されたという意味になります。<br><br>マイナスを表す記号は黒三角「▲」で表示されることもありますが、意味は白三角「△」と同じです。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eaf2cfc8f47443f38546cb304a3355e3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8938.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算書上の白三角「△」"><br>また、海外の決算書ではマイナスを<span style="color:#c7243a">丸かっこ「（）」</span>で表すのが一般的ですので、あわせて覚えておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/78b2d64026d1465dbf645fbed3397948/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8939.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="海外の決算書上のマイナスを表す記号"></p>

<h3 id="he991981012">キャンドゥの商品評価損</h3><p>以上を踏まえて、キャンドゥの決算書から商品評価損を見ていきます。<br>商品評価損は商品価値の減少分を表し、売上原価の控除項目を表すため、マイナスを表す白三角「△」で表示されます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c785ca56514748fea18baa4d49372940/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8942.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの商品評価損"></p>

<p>なんでキャンドゥは商品評価損が5,800万円もあるんですか？</p>

<p>キャンドゥは、欠品防止や在庫回転数の向上のため、<span style="color:#c7243a">陳腐化した商品を撤去・処分し</span>、在庫コントロールを図っていることから、<span style="color:#c7243a">商品評価損が多く発生しているのです</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/29e884dbf9ec40d49b2901fc210afc6b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8943.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="キャンドゥの商品評価損が多い理由"><br><span style="background-color:#ffffff">このように、商品評価損は決算書にも頻繁に登場します。</span><br><span style="background-color:#ffffff">他のクイズにも挑戦してみたい方は、下記のクイズトレーニングにもチャレンジしてみてください。</span></p>

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100円ショップのビジネスをテーマにしたクイズトレーニングです。

【業種別の決算書の読み方】100円ショップの事例から簿記会計を学ぼう！

<h2 id="hea12cd194e">商品評価損の仕訳事例</h2><p>それでは、簿記上の取引事例を通じて、商品評価損の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="hdb2cc9dca8">商品評価損を計上した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算に際して、次の情報をもとに商品評価損の計上を行う。</span><br><span style="color:#263843">・期首商品棚卸高は700円、期末商品帳簿棚卸高は900円（＠100円×9個）</span><br><span style="color:#263843">・決算にあたり棚卸を行ったところ、実地棚卸数量は8個だった</span><br><span style="color:#263843">・また、棚卸の結果、正味売却価額が＠80円であることが判明した</span></p>

<p>上記の取引事例を使って、商品評価損を計上した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0b860da64caa4b51b009e98ed825df74/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を計上した時の仕訳事例"></p><h4 id="hcba7993959">商品評価損計上時：商品評価損の発生、繰越商品の減少</h4><p><span style="color:#263843">棚卸の結果、正味売却価額が原価を20円下回ることが判明しました。商品は倉庫に8個（＝実地棚卸数量）あるため、</span><span style="color:#c7243a">商品評価損160円</span><span style="color:#263843">（＝20円×８個）</span><span style="color:#c7243a">を費用として借方に計上</span><span style="color:#263843">します。また、商品が160円分減少したため、</span><span style="color:#c7243a">貸方に繰越商品160円を計上します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/efba2324c3ad4580992b77140e444108/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を計上した時の仕訳事例"></p><h3 id="hd1457a876a">仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例</h3>

<p>期末に記録した商品評価損160円を売上原価に計上する</p>

簿記2級で出題される「商品評価損」についてをわかりやすく解説！商品評価損の意味や求め方、表示方法、仕訳事例についてを簿記2級の学習者向けに図解を用いて説明します。商品評価損が苦手な方でも理解できるように企業事例を交えながら解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

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