簿記2級は、社会人として役立つメリットが沢山得られる試験です。
たとえば経営管理に役立つ知識が身に付きますし、会社から即戦力として評価されることで就職時や転職時にも有利に働きます。
そんな簿記2級ですが、「独学で合格するためのポイントが知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
こちらのページでは、
- 簿記2級を独学で合格する方法
- 独学で勉強するメリットデメリット
- 独学で勉強する際の注意点や意識すべきポイント
を紹介しています。「簿記2級に独学で合格したい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
※本記事の内容は2024年9月時点の情報です
目次
- 簿記2級は独学で合格できる?
- 簿記2級を独学で合格する方法
- 簿記2級の難易度
- 簿記2級合格までの目安勉強時間
- 簿記2級を独学で合格する勉強法
- 独学で勉強するメリットデメリットを解説
- 独学で勉強するメリット
- 独学で勉強するデメリット
- 独学で勉強する際の注意点や意識するポイント
- まとめ
簿記2級は独学で合格できる?
簿記2級は、多くの社会人が合格を目指す人気の試験です。
とはいえ「難しいと聞いたこともあるし、独学で合格できるか不安」と思っている方もいるのではないでしょうか?
結論、簿記2級は難しいですが正しく対策すれば独学で合格できます。
ただ簿記2級の合格には戦略的な学習の進め方が求められますので、本記事を通して全体像を掴んでくださいね。
続いて、独学で簿記2級に合格するための方法を見ていきましょう。
簿記2級を独学で合格する方法
ここでは簿記2級を独学で合格したい方向けに、以下3つの項目を解説していきます。
- 簿記2級の難易度
- 簿記2級合格までの目安勉強時間
- 簿記2級を独学で合格する勉強法
それでは、一つずつ見ていきましょう。
簿記2級の難易度
はじめに、簿記2級の難易度についてです。
日商簿記の公式サイトには、2021年6月に実施された第158回までの試験結果が公表されています(2021年11月時点)。
第148回〜第158回までの試験結果を見ると、簿記2級の平均合格率は20.45%でした。
大体5人に1人が合格していると分かります。
ただし、受験者の背景は正しく対策できていなかった人から数年間勉強し続けてきた人まで様々です。
後ほど詳しい勉強法は解説しますが、簿記2級における正しい学習の進め方はシンプル。参考書1冊を理解するまで読み込んだ後、ひたすら問題を解き続けることです。
繰り返しにはなりますが、簿記2級は正しく対策することで独学での合格も十分可能な試験です。
簿記2級合格までの目安勉強時間
ここで、簿記2級合格までの目安勉強時間を抑えておきましょう。
- 簿記3級ぐらいの知識を持っている人の場合
- 簿記の知識を持ってない人の場合
では、それぞれ解説します。
簿記3級ぐらいの知識を持っている人の場合
簿記3級ぐらいの知識を持っている人の場合、目安勉強時間は250〜350時間です。勉強する期間は、ざっくり4〜6ヵ月と考えておいてください。
簿記2級では、商業簿記に加えて工業簿記に関する知識も問われます。
商業簿記の基礎部分についてはある程度理解できていると思いますので、工業簿記を中心に学習していくと良いでしょう。
簿記の知識を持ってない人の場合
簿記の知識を持っていない人の場合、目安勉強時間は400〜500時間です。勉強する期間は、ざっくり6〜8ヵ月と考えておいてください。
簿記の知識を持っていない人は、いきなり簿記2級のレベルから学習するのはおすすめしません。まずは基礎的な内容から始めて簿記に慣れることが大切です。
簿記2級を独学で合格する勉強法
ここからは、簿記2級に独学で合格するための勉強法を解説します。
簿記2級における勉強は、「基礎知識のインプット」と「問題をひたすら解き続けること」が中心です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
基礎知識のインプットを行う
簿記2級に独学で合格する1つ目のポイントは、基礎知識のインプットを行うことです。
簿記試験は、出題区分表に沿った学習の成果が幅広く問われる試験です。実際の試験でも標準的な問題がランダムに出題されるため、試験対策にとどまらない学習が推奨されています。
過去問を解くだけの学習やヤマを張った学習では対応できせんので、まずは基礎知識のインプットをしっかり行いましょう。
その際、多くの参考書を読むのではなく1冊を繰り返し読むことがポイントです。
また、簿記2級で初めて工業簿記に触れる方も多いと思います。苦手意識を作らないためにも工業簿記の基礎を理解することから注力し、その後に商業簿記の学習へ移るのがおすすめです。
とにかく、練習問題と過去問と予想問題を解きまくる
簿記2級に独学で合格する2つ目のポイントは、問題を解きまくることです。参考書1冊を理解するまで読み込んだ後は、練習問題・過去問題・予想問題を解きまくりましょう。
沢山の問題を解くことで試験慣れするだけでなく、ペース配分や苦手な分野の発見にもつながります。
2021年度は簿記試験の改訂があり、2級の試験時間が120分から90分へ短縮されました。
簿記試験はテンポよく解くことも重要ですので、慣れてきたら時間を計りつつ問題を解くようにしましょう。
アウトプットすることが知識の定着にもつながります。
独学で勉強するメリットデメリットを解説
簿記2級を独学で勉強するメリットデメリットを解説します。メリットデメリットを十分に理解した上で、学習に励んでくださいね。
独学で勉強するメリット
簿記2級を独学で勉強するメリットは、
- スケジュールが組みやすい
- コストが低い
などが挙げられます。
独学では、自分の時間がある時に好きなだけ学習できます。仕事や学業、プライベートに合わせながら自由にスケジュールが組める点は、独学の大きなメリットです。
また、独学の場合は合格までに必要なコストを安く抑えられます。
通信講座や予備校と違い、受講料を支払う必要はありません。参考書や過去問集、予想問題集を購入する費用だけで済みますので、全て足しても1万円程度です。
経済的に余裕のある方は、予備校などが開催している模試を利用するのも良いでしょう。
独学で勉強するデメリット
簿記2級を独学で勉強するデメリットは、
合格までの期間が長くなってしまう可能性がある
計画を組むのが難しい
などが挙げられます。
簿記2級に独学で合格するには、モチベーションの管理も重要です。
自由にスケジュールを組める点は独学のメリットでもあるのですが、もし挫折して学習を止めてしまえば合格レベルに達する期間も長くなってしまいます。
また、独学の場合は合格までの日程もすべて自分で計画することになります。そのため、「合格までの計画を組むのが難しい」と感じる人がいるかもしれません。
独学で勉強する際の注意点や意識するポイント
独学で簿記2級を勉強する際の注意点やポイントを解説します。
まずは教材選びについてです。前述した通り、簿記を学習する際は参考書1冊を理解するまで繰り返し読むことが大切です。
2021年度から簿記試験の内容が改訂されましたので、最新の試験内容に対応している参考書を選びましょう。
続いて、試験当日までのスケジュールの組み方をお伝えします。
簿記2級を学習する際は、「インプットに集中する時期」、「アウトプットに集中する時期」と工程を分けるのがおすすめです。
全体の流れとしては、下記をご参照ください。
関連記事
最短で簿記2級に合格する勉強法とは?必要な勉強時間も合わせて解説
boki.funda.jp/blog/article/boki2-saitan
boki.funda.jp/blog
まとめ
今回は、簿記2級の独学についてお伝えしました。
簿記2級は難しいと感じる受験者も多いですが、正しく対策すれば独学での合格は可能です。商業簿記だけでなく工業簿記に関する知識も問われますので、早めに対策して苦手意識を作らないようにしましょう。
参考書は1冊を繰り返し読むことがポイントです。参考書選びの際は、最新の試験に対応しているかを必ずチェックしてくださいね。
基礎知識のインプットが終わったら、その後はひたすら問題を解き続けてアウトプットに努めましょう。
多くの問題に触れることで、自分の苦手分野も見つかると思います。問題を解く順序も工夫しながら、自分流の解き方を確立させてくださいね。
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