<h2 id="hb1ceab16e8">棚卸減耗損とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>（たなおろしげんもうそん）とは、<span style="color:#c7243a">盗難や紛失などによって実際の商品在庫が帳簿上の商品在庫よりも少ない時に行う会計処理</span>のことです。決算時に帳簿上と実際の在庫数の差額を「棚卸減耗損」として費用計上します。<br><br>簿記の試験では、帳簿上の商品在庫を「<span style="color:#c7243a">帳簿棚卸数量</span>」、実際の商品在庫を「<span style="color:#c7243a">実地棚卸数量</span>」といいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0601bfd9b447412d8f8cf02a5c8c1202/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損とは"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"><br>棚卸減耗損は簿記2級の大問3「決算書作成問題」でよく出題されますが、計算式や仕訳方法が複雑なため苦手な方が多い論点です。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損の意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算方法</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳事例</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

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<h3 id="h78d7313392">棚卸減耗損の勘定科目</h3><p>倉庫に保管している商品が盗難や紛失で減ることを「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗</span>」と言い、減った分の商品原価を損失として費用計上する際に用いる勘定科目を「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」と言います。<br>棚卸減耗損は商品在庫数が減少した際の損失を表しているため、<span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span>に属しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/80477438ee554185995148bc8377fe4b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の勘定科目"></p><h3 id="hdfc38fef9c">棚卸減耗損の企業事例</h3><p>棚卸減耗損は決算書にもよく登場します。<br>今回は100円ショップでお馴染みのキャンドゥの事例を紹介します。<br><br>キャンドゥの損益計算書を見ると、棚卸減耗費が約1.8億円計上されているのが分かります。これはキャンドゥが小売業であるため、盗難による損失であることが推測できます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9dbc792477c749cfb20d5e27d8a5153b/%E6%A3%9A%E5%8D%B8%E6%B8%9B%E8%80%97%E6%90%8D.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の企業事例"></p><h3 id="h1a75e501c4">棚卸減耗損が計上される流れ</h3><p>棚卸減耗損は下記の3つのステップで計上されます。</p><ul><li>帳簿上の残高を計算</li><li>実際の残高と比較</li><li>棚卸減耗損の振替</li></ul><p>期末に帳簿棚卸数量と実地棚卸数量を比較して、実地棚卸数量の方が少ない場合に棚卸減耗損を費用計上します。なお、棚卸減耗損を原価計上する場合は、仕入勘定に振り替える仕訳を行います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/20bbdcbac81a489d8b6ef287e3bf521d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損が計上される流れ"></p><h2 id="h98c075d606">棚卸減耗損の計算方法とは？</h2><p>ここからは、棚卸減耗損の計算方法について解説します。仕訳問題では計算を伴う問題が頻繁に出題されるため、計算式は必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h4b728ef92e">棚卸減耗損の計算式</h3><p>棚卸減耗損は、商品の原価に帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差額を乗じて求めます。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e77323b231b94ee3a6a937b67480ea04/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の計算式"></p>

新卒くん

<p>計算式が覚えられないです…</p>

大手町さん

<p>棚卸減耗損の計算をする時はボックス図を書くとスムーズに計算できますよ！</p>

<h3 id="h36cbf12116">ボックス図での算出方法</h3><p>棚卸減耗損の計算をする際は、下のようなボックス図を書くと計算しやすくなります。ここからは、簡単な事例を用いてボックス図での算出方法を説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3f163e92652346cd8b1a1463be38b370/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"><br>例えば、商品の原価が1個100円、正味売却価額が1個80円、実地棚卸数量が8個、帳簿棚卸数量が9個だったとします。</p>

<p><span style="color:#263843">・原価＠100円</span><br><span style="color:#263843">・正味売却価額＠80円</span><br><span style="color:#263843">・実地棚卸数量８個</span><br><span style="color:#263843">・帳簿棚卸数量９個</span></p>

<p>最初に、下のようなボックス図を書き、外側に決算整理前の帳簿の数値、内側に決算時のあるべき数値を<span style="color:#263843">並べます。そして、先ほどの情報を図に記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a8d3a1039daf4675b4d6626ee387a90f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"><br>図が書けたら、棚卸減耗損を求めていきます。<br>下に記入してある帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差額を求め、左側に記入してある原価を乗じて計算します。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価@100円×（帳簿棚卸数量9個－実地棚卸数量8個）＝100円</li></ul><p>計算式をただ暗記するよりも、ボックス図を書いて計算する方が覚えやすいため、ぜひボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0b0dd076ef254b67a86775f8db53279f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図での算出方法"></p><h2 id="he882962869">棚卸減耗損の表示方法とは？</h2><p>棚卸減耗損の表示方法は4種類あり、表示の仕方によって仕訳方法が異なります。仕訳問題にも絡む内容であるため、必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="hb1b36861f9">売上原価か販管費に計上</h3><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損は基本的に売上原価か販管費</span><span style="color:#263843">に計上します。決算整理仕訳では売上原価を明らかにしたいので、棚卸減耗損を</span><span style="color:#c7243a">原価計上する場合</span><span style="color:#263843">は、</span><span style="color:#c7243a">仕入勘定に振り替える</span><span style="color:#263843">仕訳を行います。詳しくは取引事例で紹介します。</span><br><span style="color:#263843">なお、棚卸減耗損を販管費に計上する場合は、仕入勘定に振り替える処理は行いません。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/796126f087fc492a88084e8be9bec6ed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の表示方法"></p><h3 id="h0ac6a95255">棚卸減耗損の特例</h3><p><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span><span style="color:#263843">には、</span><span style="color:#c7243a">通常の管理をしていて仕方なく発生するもの</span><span style="color:#263843">と、</span><span style="color:#c7243a">それ以外のもの</span><span style="color:#263843">があります。前者は「原価性有り」といい、売上原価と販管費に計上が可能です。</span><br><br><span style="color:#263843">一方、後者は「原価性無し」といい、特別な要因で発生した損失と考えられるため、</span><span style="color:#c7243a">営業外費用や特別損失に計上</span><span style="color:#263843">します。また</span>、その際に棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合があります。その場合は、棚卸減耗損<span style="color:#263843">を仕入勘定に振り替える仕訳は行わず、そのまま損益計算書に記入するため注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d1283fc522cc480b8365c47db2601016/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の特例"></p><h3 id="hf48abc7ef3">棚卸減耗損の確認問題</h3><p><span style="color:#263843">それでは、ここまでの内容を踏まえて、棚卸減耗損に関する問題です。</span><br><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>の計算式として正しいものは次のうちどれでしょう？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/140db30b522749659f2fa2875166d1fb/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%A3%9A%E5%8D%B8%E6%B8%9B%E8%80%97%E6%90%8D%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="棚卸減耗損の確認問題"></p>

（原価－正味売却価額）×実地棚卸数量

原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②の原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）</span>でした。<br>棚卸減耗損は、帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差額に原価を乗じて求めます。<br>選択肢①は商品評価損の計算式です。試験本番では混同しないように注意しましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/84c1ec23a6aa41618b887fec2fd2b380/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%A3%9A%E5%8D%B8%E6%B8%9B%E8%80%97%E6%90%8D%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="確認問題の正解発表"><br>商品評価損の計算方法や仕訳事例について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記2級で出題される「商品評価損」についてをわかりやすく解説！商品評価損の意味や求め方、表示方法、仕訳事例についてを簿記2級の学習者向けに図解を用いて説明します。商品評価損が苦手な方でも理解できるように企業事例を交えながら解説していますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

【簿記2級】商品評価損とは？仕訳方法や求め方をわかりやすく解説

<h2 id="hd5a88c9764">棚卸減耗損の仕訳事例</h2><p>それでは、簿記上の取引事例を通じて、棚卸減耗損の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="hc64fb8d0d7">棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算に際して、次の情報をもとに棚卸減耗損の計上を行う。</span><br><span style="color:#263843">・期首商品棚卸高は700円、期末商品帳簿棚卸高は900円（＠100円×9個）</span><br><span style="color:#263843">・決算にあたり棚卸を行ったところ、実地棚卸数量は8個だった</span><br><span style="color:#263843">・また、棚卸の結果、正味売却価額が＠80円であることが判明した</span></p>

<p>上記の取引事例を使って、棚卸減耗損を計上した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5374f0ea7b834b6796c39a23cb17683f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例"></p><h4 id="hb312761c05">棚卸減耗損計上時：棚卸減耗損の発生、繰越商品の減少</h4><p><span style="color:#263843">棚卸の結果、帳簿棚卸数量より実地棚卸数量が1個少ないことが判明しました。この商品の原価は＠100円のため、</span><span style="color:#c7243a">棚卸減耗損100円</span><span style="color:#263843">（＝＠100円×1個）</span><span style="color:#c7243a">を借方に計上</span><span style="color:#263843">します。また、商品が減少したため、資産の減少として</span><span style="color:#c7243a">貸方に繰越商品100円を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6fa3df38a45448d3824fd234d76d8152/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を計上した時の仕訳事例"></p><h3 id="hd1457a876a">仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">期末に記録した棚卸減耗損100円を売上原価に計上する。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、仕入勘定に振り替えた時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/13c4ee6afabd499ba64351ec26bf145b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h4 id="h44dce4c0f4">棚卸減耗損を売上原価に計上：仕入の発生、棚卸減耗損の取り消し</h4><p><span style="color:#263843">先ほど計上した棚卸減耗損100円を売上原価に含めるため、</span><span style="color:#c7243a">貸方に棚卸減耗損100円を計上</span><span style="color:#263843">し、</span><span style="color:#c7243a">借方に仕入100円を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3f5d33ce1ee044b4942cb261e3b2249d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h3 id="h2e290f80b7">棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例</h3>

<p>決算に際して必要な決算整理仕訳を行う。<br>・棚卸減耗損は独立の科目として表示する</p>

<p>上記の取引事例を使って、棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳について説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6bd19ee79c81413ead8b7990284fe791/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h4 id="h8c7b4cf739">独立の科目として表示する場合：仕訳なし</h4><p>棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合は売上原価として計上しないため、仕入勘定への振り替えは不要です。したがって、「仕訳なし」となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8bbfdc9ac4a9425c8e2b76890b807fc0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h3 id="h436c23aa35">棚卸減耗損の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、棚卸減耗損の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="hec9dad1167">棚卸減耗損のまとめ</h2><p>今回は簿記2級で出題される「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」の<span style="color:#c7243a">意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算方法</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳事例</span>について解説しました。<br>棚卸減耗損とは、<span style="color:#c7243a">盗難や紛失などによって実際の商品在庫が帳簿上の商品在庫よりも少ない時に行う会計処理</span>のことです。計算式は以下の通りです。</p><ul><li>棚卸減耗損＝原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）</li></ul><p>ボックス図を書いて計算するとスムーズに棚卸減耗損を求めることができるため、公式の暗記に頼らずボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1f966ca6aa9e4123acaa5766b7c88582/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損のまとめ"><br>簿記2級を基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記2級で登場する論点「棚卸減耗損」についてをわかりやすく解説！棚卸減耗損の意味や計算方法、表示方法、仕訳事例についてを図解を用いて丁寧に説明しています。棚卸減耗損の理解を問う確認問題も用意していますので、簿記2級の学習者はぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級】棚卸減耗損とは？計算方法や仕訳事例をわかりやすく解説

<h2 id="h1f7dfb2c15">商品評価損とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">商品評価損</span>（しょうひんひょうかそん）とは、<span style="color:#c7243a">時間の経過や劣化によって商品の価値が下がった場合に行う会計処理</span>のことをいいます。期末に商品価値が低下した商品の原価と時価（正味売却価額）の差額を「商品評価損」として費用計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa38eb7f4f834686a7d24ad44678750f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損とは"><br>正味売却価額（しょうみばいきゃくかがく）とは、<span style="color:#c7243a">資産を売却する際に受け取ることができる金額から、売却にかかる費用を差し引いた純額</span><span style="color:#0d0d0d">のことを指します。簡単に言うと「その時点において商品が売れる金額」のことです。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/241049fbb61e46c98a6c9ce992866530/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額とは"><br>この商品価値の低下金額は、決算書からも読み取ることができます。<br>既に商品評価損を理解している方は、下記のクイズに早速挑戦してみてください。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7fa80fd8fdfc45e5b3cc8228744ef0f1/image.png" alt=""></p>

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決算書の読み方が身に付くトレーニングです。今回のテーマは「商品評価損」

【1分トレーニング】商品価値の低下を決算書から読み取ろう

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"><br>商品評価損は簿記2級の大問3「決算書作成問題」で頻出の論点ですが、計算式や仕訳方法が複雑なため苦手な方が多い単元です。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">商品評価損の意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算式</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="hd391d8a773">商品評価損の勘定科目</h3><p><span style="color:#263843">棚卸などにより商品の価値である正味売却価額が原価を下回った場合、商品の計上額を正味売却価額まで切り下げる必要があります。この際に発生する「原価ー正味売却価額」の損失を「</span><span style="color:#c7243a">商品評価損</span><span style="color:#263843">」という勘定科目を用いて処理します。</span><br><span style="color:#263843">商品評価損は商品の価値が低下した際の損失を表しているため、</span><span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span><span style="color:#263843">に属します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6991d00827a44aabb89fa6520b473772/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の勘定科目"></p><h3 id="h85ceaa3362">商品評価損の企業事例</h3><p><span style="color:#263843">商品評価損は決算書にもよく登場します。</span><br>今回はほぼ日手帳でお馴染みの株式会社ほぼ日の事例を紹介します。<br><br><span style="color:#0d0d0d">株式会社ほぼ日は、人々が集う「場」を作り、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売している会社です。コンテンツには、読み物だけでなく、物の形の商品やイベントなども含まれます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2d045ae10ef74a159c6f2ec7a9954d4e/image.png" alt=""><br>日記などの商品は翌年になると新しいものが発売されます。従って価値が減少しやすい傾向のある商品です。<br>そのため、ほぼ日では徹底した在庫管理が行われています。<br>しかし、どれだけ在庫管理をしても、時には在庫の滞留は発生してしまいます。在庫滞留が発生した場合、商品の価値は減少しやすく、商品評価損という形で決算書に表れます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/af74f792bba743958cce972e30035d61/image.png" alt=""></p><h3 id="hf1294b5b27">商品の期末評価の流れ</h3><p>それでは、商品評価損が計上される流れについて解説します。<br>商品評価損は期末評価の段階で商品の価値を評価し、価値が落ちていた場合に決算整理仕訳を行います。商品の期末評価は、下記の4段階で行います。</p><ol><li>期末商品帳簿棚卸高の算定</li><li>棚卸減耗損の計上</li><li>商品評価損の計上</li><li>棚卸減耗損と商品評価損の振り替え</li></ol><p><span style="color:#c7243a">倉庫にある商品は劣化したり紛失したりする</span><span style="color:#263843">ため、年度末に状態を確認し、</span><span style="color:#c7243a">必要に応じて損失を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df3600f25d214f03bc8b7426a9cab5ff/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品の期末評価の流れ"></p>

<p>商品評価損と一緒に計上される「<span style="color:#c7243a">棚卸減耗損</span>」ってなんですか？</p>

<h3 id="h43a3ce6c5d">商品評価損と棚卸減耗損の違い</h3><p>棚卸減耗損とは、<span style="color:#c7243a">倉庫に保管している商品が盗難や紛失で減った場合に、その減った分の損失計上を行う際に用いる勘定科目</span>のことをいいます。<br>商品評価損と同様に、商品原価の損失を表しているため、<span style="color:#c7243a">会計上では費用のグループ</span><span style="color:#263843">に属します。</span><br><br><span style="color:#263843">商品自体がなくなった時は棚卸減耗損で損失計上する一方で、商品そのものの価値が低下した時は商品評価損で損失計上します。ここは試験で混同しやすい論点ですので、しっかり理解しておきましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f88b7567f9bb4cc49ba5344a101917a2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="棚卸減耗損の勘定科目"><br>棚卸減耗損について詳しく知りたい方は、下記の記事がお勧めです。</p>

<h2 id="hb231d3bdfd">商品評価損の求め方とは？</h2><p>ここからは、商品評価損の求め方について解説していきます。仕訳問題では計算を伴う問題が頻出ですので、計算式は必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h14264b6916">商品評価損の計算式</h3><p>商品評価損は、原価と正味売却価額の差額に実地棚卸数量を乗じて求めます。</p><ul><li>商品評価損＝（原価－正味売却価額）×実地棚卸数量</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d47bb15a27c34eac9d6b1d695ab9cf79/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の計算式"><br>実地棚卸数量とは、<span style="color:#c7243a">実際の商品在庫</span>のことをいいます。また、<span style="color:#263843">帳簿上の商品在庫数量のことは「帳簿棚卸数量」と呼ぶので、あわせて覚えておきましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0bc125c7973849a89da9c44ce77da921/%E5%AE%9F%E5%9C%B0%E6%A3%9A%E5%8D%B8%E6%95%B0%E9%87%8F.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="実地棚卸数量"></p>

<p>計算式が複雑で難しそうです…</p>

<p>計算をする際はボックス図を書くと計算しやすいですよ！</p>

<h3 id="ha922713f95">ボックス図の書き方</h3><p>商品評価損を求める際は、下のようなボックス図を書くとスムーズに計算することができます。今回は、簡単な事例を用いてボックス図の書き方を説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b15773f9fbf34b9393c35c7ed731ea21/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"><br>例えば、商品の原価が1個100円、正味売却価額が1個80円、実地棚卸数量が8個、帳簿棚卸数量が9個だったとします。</p>

<p>はじめに、ボックス図を書き、外側に決算整理前の帳簿の数値、内側に決算時のあるべき数値を<span style="color:#263843">並べます。</span><br><span style="color:#263843">次に、先ほどの情報を図に記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a31be29132ad42bca289623f6f5bb08c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"><br>最後に、商品評価損を計算します。<br>左側に記入している原価と正味売却価額の差額を求め、下に記入している実地棚卸数量を乗じて求めます。</p><ul><li>商品評価損＝（原価@100円－正味売却価額@80円）×実地棚卸数量8個＝<span style="color:#c7243a">160円</span></li></ul><p>計算式を忘れてしまった際やスムーズに計算をしたいときは、ボックス図から商品評価損を算出すると便利ですので、ぜひボックス図を書けるようにしておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/14de9c4b45654368b3c6e63c81a1aed0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ボックス図の書き方"></p><h3 id="h4c3137dcc8">【補足】正味売却価額が原価を上回る場合</h3><p>商品評価損は、<span style="color:#263843">正味売却価額が原価を下回った場合に損失計上します。</span><span style="color:#c7243a">正味売却価額が原価を上回る場合は、商品評価益として利益を計上することはできない</span><span style="color:#263843">ので注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/af48908ea23c44078bc442bf4ed79554/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額が原価を上回る場合"></p><h2 id="hd8933967f9">商品評価損の表示方法とは？</h2><p>商品評価損の表示方法にはいくつか種類があり、表示の仕方によって仕訳方法が異なることがあります。仕訳問題にも絡む内容のため、必ず押さえておく必要があります。</p><h3 id="h5d895d9ec0">基本は売上原価に含めて表示</h3><p><span style="color:#c7243a">商品評価損は基本的に売上原価</span><span style="color:#263843">に計上します。決算整理仕訳では売上原価を明らかにしたいので、商品評価損を</span><span style="color:#c7243a">原価計上する場合</span><span style="color:#263843">は、</span><span style="color:#c7243a">仕入勘定に振り替える</span><span style="color:#263843">仕訳を行います。詳しい仕訳方法については取引事例で紹介します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7390abfeab3c493bb6b419d5c72fa88b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の振り替え"></p><h3 id="h24508f65e2">商品評価損の特例</h3><p>商品評価損は原則として売上原価<span style="color:#263843">に振り替えるのですが、その発生が</span><span style="color:#c7243a">臨時的なもの</span><span style="color:#263843">であり、</span><span style="color:#c7243a">金額が多額</span><span style="color:#263843">である場合には</span><span style="color:#c7243a">特別損失</span><span style="color:#263843">に計上します。例えば、災害によって倉庫の商品が大量に破損した場合は、特別損失に計上します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/69919ddc02d24ffb95a1402df253970b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の特例"><br><span style="color:#263843">例えば、食品の製造販売を行うヨシムラ・フード・ホールディングスの損益計算書には、特別損失として商品評価損が約10億円計上されています。</span><br><span style="color:#263843">これは東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に対し、中国が日本産水産物の輸入を全面禁止としたことにより、ホタテの市場価格が下落したためです。</span><br><br><span style="color:#263843">このように、商品評価損の意味がわかると、決算書から読み取れる情報がさらに増え、より深い企業理解へと繋がります。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bb945b9b1e4542cdb4d57649e9552620/%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の企業事例"><br><span style="color:#263843">また、上記の事例のように、商品評価損は</span><span style="color:#c7243a">独立の科目として表示する</span><span style="color:#263843">場合があります。</span><br><span style="color:#263843">その際は、商品評価損を仕入勘定に振り替える仕訳は行わず、そのまま損益計算書に記入するので注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c8b2e5af90ba4827bc96268f18449dd0/%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損の特例"></p><h3 id="h4539c3fd85">商品評価損の確認問題</h3><p><span style="color:#263843">それでは、ここまでの内容を踏まえて、商品評価損に関する問題です。</span><br><span style="color:#c7243a">商品評価損</span>の計算式として正しいものは次のうちどれでしょう？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4338de1141ee4bfe927acdc4430df417/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="商品評価損の確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd"><span style="background-color:#ffffff">正解発表</span></h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢①の（原価－正味売却価額）×実地棚卸数量</span>でした。<br>商品評価損は、原価と正味売却価額の差額に実地棚卸数量を乗じて求めます。<br>選択肢②は棚卸減耗損の計算式です。試験本番では混同しないように注意しましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eb16ab385ef54e77bd8b07b1684f1969/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%95%86%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BE%A1%E6%90%8D%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3%20(1).png?w=1200&amp;h=675" alt="確認問題の正解発表"></p><h2 id="hea12cd194e">商品評価損の仕訳事例</h2><p>それでは、簿記上の取引事例を通じて、商品評価損の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="hdb2cc9dca8">商品評価損を計上した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算に際して、次の情報をもとに商品評価損の計上を行う。</span><br><span style="color:#263843">・期首商品棚卸高は700円、期末商品帳簿棚卸高は900円（＠100円×9個）</span><br><span style="color:#263843">・決算にあたり棚卸を行ったところ、実地棚卸数量は8個だった</span><br><span style="color:#263843">・また、棚卸の結果、正味売却価額が＠80円であることが判明した</span></p>

<p>上記の取引事例を使って、商品評価損を計上した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0b860da64caa4b51b009e98ed825df74/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を計上した時の仕訳事例"></p><h4 id="hcba7993959">商品評価損計上時：商品評価損の発生、繰越商品の減少</h4><p><span style="color:#263843">棚卸の結果、正味売却価額が原価を20円下回ることが判明しました。商品は倉庫に8個（＝実地棚卸数量）あるため、</span><span style="color:#c7243a">商品評価損160円</span><span style="color:#263843">（＝20円×８個）</span><span style="color:#c7243a">を費用として借方に計上</span><span style="color:#263843">します。また、商品が160円分減少したため、</span><span style="color:#c7243a">貸方に繰越商品160円を計上します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/efba2324c3ad4580992b77140e444108/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を計上した時の仕訳事例"></p><h3 id="hd1457a876a">仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例</h3>

<p>期末に記録した商品評価損160円を売上原価に計上する</p>

<p>上記の取引事例を使い、仕入勘定に振り替えた時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/07d0a984c1b54b1dabfe7d3e0951a20b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h4 id="h795cccb5f5">商品評価損を売上原価に計上：仕入の発生、商品評価損の取り消し</h4><p><span style="color:#263843">先ほど計上した商品評価損160円を売上原価に含めるため、</span><span style="color:#c7243a">貸方に商品評価損160円を計上</span><span style="color:#263843">し、</span><span style="color:#c7243a">借方に仕入160円を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/937524a306434886abf3e75b4d296b82/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入勘定に振り替えた時の仕訳事例"></p><h3 id="h28e416cdf2">商品評価損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例</h3>

<p>決算に際して必要な決算整理仕訳を行う。<br>・商品評価損は独立の科目として表示する</p>

<p>上記の取引事例を使って、商品評価損を独立の科目として表示する場合の仕訳について説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0f58b454ec2f4a8eb92fdfd22de0332b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h4 id="h8c7b4cf739">独立の科目として表示する場合：仕訳なし</h4><p>商品評価損を独立の科目として表示する場合は売上原価として計上しないため、仕入勘定への振り替えは不要です。したがって、なんの仕訳も行いません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d8e2d2fa18cd44a39bd0a5749bfb2439/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損を独立の科目として表示する場合の仕訳事例"></p><h3 id="hbd97ca28b5">正味売却価額が原価を上回る場合の仕訳事例</h3>

<p>棚卸の結果、正味売却価額が@120円であることが判明した</p>

<p>上記の取引事例を使い、正味売却価額が原価を上回る場合の仕訳方法について説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/52c5478463774443a254d53c8e573a69/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額が原価を上回る場合の仕訳事例"></p><h4 id="h978da04217">正味売却価額が原価を上回る場合：仕訳なし</h4><p>正味売却価額が120円で原価が100円のため、正味売却価額が原価を上回っています。この場合、商品評価損は発生していません。したがって、「仕訳なし」となります。<br>また、商品評価損は発生していないため、仕入勘定振替も不要です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d58c2f0483b64db59d37849156379e85/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8923.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正味売却価額が原価を上回る場合の仕訳事例"></p><h3 id="h0078f9ffdb">商品評価損の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、商品評価損の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="h45695c6dc6">商品評価損のまとめ</h2><p>今回は簿記2級で出題される「<span style="color:#c7243a">商品評価損</span>」の<span style="color:#c7243a">意味</span>や<span style="color:#c7243a">計算式</span>、<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>について解説しました。<br>商品評価損とは、<span style="color:#c7243a">時間の経過や劣化によって商品の価値が下がった場合に行う会計処理</span>のことをいいます。計算式は以下の通りです。</p><ul><li>商品評価損＝（原価－正味売却価額）×実地棚卸数量</li></ul><p><span style="color:#263843">商品自体が紛失した時は棚卸減耗損で損失計上するため、試験では混同しないよう注意しましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b93d8a15913f4a25b3e270baad509f67/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8924.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品評価損のまとめ"><br>簿記2級を基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a><br>ここまでの内容を踏まえて、ぜひ練習トレーニングにも挑戦してみてください。<br>商品評価損の演習問題が3問出題します。<br>ぜひ満点を目指してみてください。</p>

<p>取引先にお金を貸したり、銀行からお金を借りたりした時は<span style="color:#c7243a">利息</span>が発生します。利息とは、お金を借りた人が貸した人に対して支払う対価のことをいいます。<br><br>簿記の試験では、利息が発生する取引の仕訳問題が頻繁に出題されます。<br><br>この記事では、簿記学習者向けに<span style="color:#c7243a">利息が発生した時の仕訳方法</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="h28bef03c72">支払利息・受取利息とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">支払利息</span>(しはらいりそく)とは、<span style="color:#c7243a">資金の借入の見返りとして発生する利子や利息を表す勘定科目</span>です。簿記の試験では、主にお金を借り入れた際の取引で登場します。<br><br>支払利息は利息の支払い時に計上するため、会計上では損益計算書の費用グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fe8eebed7aa74c3895ce38c9552ba6c6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="支払利息とは"><br>また、<span style="color:#c7243a">受取利息</span>(うけとりりそく)とは、<span style="color:#c7243a">貸付金等に対する見返りとして発生する利子や利息を表す勘定科目</span>です。簿記の試験では、主にお金を貸し付けた際の取引で登場します。<br><br>受取利息は利息の受け取り時に計上するため、会計上では損益計算書の収益グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5b9e5aa5694a4dccb7c5e56d81f2293c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="受取利息とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記の試験で登場する勘定科目を一覧で解説！資産・負債・純資産・収益・費用それぞれの勘定科目を一覧にまとめて紹介しています。「勘定科目がなかなか覚えられない」、「どこまで覚えればいいのか分からない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

勘定科目とは？試験で登場する勘定科目一覧を図解で解説！

<h3 id="h3613a2bb08">支払利息のホームポジション</h3><p>費用の勘定科目である支払利息は、<span style="color:#c7243a">ホームポジションが借方</span>となります。<br>そのため、<span style="color:#c7243a">支払利息が発生したときは借方(左側)に記入し</span>、<span style="color:#c7243a">支払利息を取り消すときは貸方(右側)に記入します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/71766eed712a4183aa5e25f607a002a1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="支払利息のホームポジション"></p><h3 id="hb85f6a15dd">支払利息の計算方法</h3><p>支払利息は借り入れた金額と期間によって異なり、試験では支払利息の計算も出てきます。<br>支払利息の計算方法は以下の通りです。</p>

<p>支払利息の金額＝借入金の金額×年利率×(返済期間÷12ヶ月)</p>

<p>例えば、借入金額が10,000円、年利率5%、返済期間6ヶ月の場合は、<br><span style="color:#c7243a">10,000円×5%×(6ヶ月÷12ヶ月)＝250円</span><br>となるため、<span style="color:#c7243a">支払利息の金額が250円</span>であることが分かります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/83c3e13f2b3c471fb8f34b83eead573b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="支払利息の計算方法"></p><ol><li>借入金<span style="color:#263843">…銀行などから資金を借り入れた金額。</span></li><li>年利率<span style="color:#263843">…1年あたりの利息の割合。</span></li><li>返済期間<span style="color:#263843">…借入金等を返済するまでの期間。</span></li><li>支払利息<span style="color:#263843">…借入金等の見返りとして支払う利息。</span></li></ol><h3 id="h80cbff0c42">受取利息のホームポジション</h3><p>収益の勘定科目である受取利息は、<span style="color:#c7243a">ホームポジションが貸方</span>となります。<br>そのため、<span style="color:#c7243a">受取利息が発生したときは貸方(右側)に記入し</span>、<span style="color:#c7243a">受取利息を取り消すときは借方(左側)に記入します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5fa04b48f4a94c089f8b42a79c3c2391/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="受取利息のホームポジション"></p><h3 id="h74073a92c4">受取利息の計算方法</h3><p>受取利息も支払利息同様、計算が必要な問題が出題されます。<br>受取利息の計算方法は以下の通りです。</p>

<p>受取利息の金額＝元本×年利率×(返済期間÷12ヶ月)</p>

<p>例えば、年利率1%の定期預金口座に10,000円を1年間預けた場合、<br><span style="color:#c7243a">10,000円×1%×(12ヶ月÷12ヶ月)＝100円</span><br>となるため、<span style="color:#c7243a">受取利息の金額は100円</span>と求めることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0788e232ac2e418d9d9b2d94e2c16b66/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="受取利息の計算方法"></p><h3 id="h213995d6a3">支払利息・受取利息の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、支払利息・受取利息に関する問題です。<br><br><span style="color:#c7243a">次の取引の支払利息の金額はいくらでしょう？</span><br>「取引銀行に借入金60,000円を返済し、利息とともに現金で支払った。なお、利息の年利率は2%で借入期間は10ヶ月である。」<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d3c23d4d58f8448b95d3068d1ec5ad48/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E8%A8%AD%E7%AB%8B%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A.png?w=1200&amp;h=675" alt="支払利息・受取利息の確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd"><span style="background-color:#ffffff">正解発表</span></h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②の1,000円</span>でした。<br>借入金額60,000円、年利率2%、返済期間10ヶ月であるため、<br>60,000円×2%×(10ヶ月÷12ヶ月)＝1,000円<br>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9321a9e5a0bb4c18965be2c1d43683ce/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E8%A8%AD%E7%AB%8B%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="支払利息・受取利息の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h622752e576">支払利息・受取利息の仕訳事例</h2><p>ここからは、簿記上の取引を通じて、支払利息・受取利息の仕訳方法を解説していきます。</p><h3 id="h911fc66b6e">借入金を返済した時の仕訳事例</h3>

<p>返済期限が来たため借入金1,500円を現金で返済する。また、借入金に対して支払利息が200円発生したため、現金で支払った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、借入金を返済した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/724bb9a166a746fcad266a252abfa871/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="借入金を返済した時の仕訳事例"></p><h4 id="h0004aa6c05">借入金返済時</h4><p>借入金と利息を合わせた1,700円を現金で支払ったため、<span style="color:#c7243a">現金という勘定科目が減少します</span>。<br>そのため、貸方（右側）に現金（資産）1,700円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fbe6d1c5e6164610a00d015e7138f18e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="借入金を返済した時の仕訳事例"></p><h4 id="h0004aa6c05">借入金返済時</h4><p>借入金の返済とともに、借り入れたお金を返済する義務が消滅します。<br>そのため、借方（左側）に借入金（負債）1,500円を記入します。<br><br>また、元本の返済時に際して、<span style="color:#c7243a">支払利息が発生します</span>。<br>したがって、借方（左側）に支払利息（費用）200円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/41c837ccf7ae46e08555b23d9dd54616/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="借入金を返済した時の仕訳事例"></p><h3 id="h0be1e6bdf5">未払利息を計上する時の仕訳事例</h3>

<p>借入金560,000円は当期の10月1日に期間1年、年利率5%で借り入れたものであり、利息は満期日に元金とともに一括返済することになっている。月割計算により利息の未払計上を行う。</p>

<p>上記の取引事例を使い、未払利息を計上する時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2f4e75f53d3343d084787ec21fc5f831/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払利息を計上する時の仕訳事例"></p><h4 id="h4031fa8685">未払利息計上時</h4><p>利息は返済時に支払いますが、当期10/1〜3/31(6ヶ月)分の利息は当期に発生した利息であるため、費用計上する必要があります。<br><br>利息の金額は、<br><span style="color:#c7243a">560,000円×年利率5%×(6ヶ月÷12ヶ月)＝14,000円</span><br>となります。そのため、借方(左側)に支払利息(費用)14,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3ffdfb900e604c14bc77723a98557e3f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払利息を計上する時の仕訳事例"><br>同時に、費用が発生しているものの、未だ現金を支払っていません。よって、<span style="color:#c7243a">費用を支払う義務</span>として「<span style="color:#c7243a">未払利息</span>」という負債の勘定科目が増加します。<br>したがって、貸方(右側)に未払利息(負債)14,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/71dd3fe34a704ea9adfe6e28c3817da8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払利息を計上する時の仕訳事例"><br>未払取引の仕訳方法についてより詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「未払費用」について詳しく解説。未払費用の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未払費用とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h9e9f12669c">貸付金の返済を受けた時の仕訳事例</h3>

<p>取引先から貸付金2,000円の返済を受け、利息500円とともに現金で受け取った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、資金を回収した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/243e90c5a9254b73b97ee93bac1dbc29/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸付金の返済を受けた時の仕訳事例"></p><h4 id="h5cdd9f25d0">貸付金返済時</h4><p>貸付金と利息を合わせた2,500円を現金で回収したため、現金が増加します。<br>そのため、借方（左側）に現金（資産）2,500円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c6a37ca200474a419c07f3e8746ae45e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸付金の返済を受けた時の仕訳事例"></p><h4 id="h5cdd9f25d0">貸付金返済時</h4><p>貸付金の返済を受けたことで「<span style="color:#c7243a">貸付金</span>」勘定が減少します。<br>そのため、貸方（右側）に貸付金（資産）2,000円を記入します。<br><br>また、資金を貸し付けた際に発生した利息500円を受け取ったため、<span style="color:#c7243a">受取利息が発生します</span>。<br>したがって、貸方（右側）に受取利息（収益）500円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cc88779f7b2e4e9784835d70f58890a0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸付金の返済を受けた時の仕訳事例"></p><h3 id="h8dc0607dc1">未収利息を計上する時の仕訳事例</h3>

<p>貸付金480,000円は当期の7月1日に期間1年、年利率5%で貸し付けたものであり、利息は元金とともに満期日に一括返済で受け取ることになっている。月割計算により利息の未収計上を行う。</p>

<p>上記の取引事例を使い、未払利息を計上する時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ae76705705a84439b11fdc75c339b860/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収利息を計上する時の仕訳事例"></p><h4 id="h057f05f6f9">未収利息計上時</h4><p>利息は返済時に受け取りますが、当期7/1〜3/31(9ヶ月)分の利息は当期に発生した利息であるため、収益計上する必要があります。<br><br>利息の金額は、<br><span style="color:#c7243a">480,000円×年利率5%×(9ヶ月÷12ヶ月)＝18,000円</span><br>となります。そのため、貸方(右側)に受取利息(収益)18,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/15b6816159f84da7bc1739e93689b5a2/%E6%94%AF%E6%89%95%E5%88%A9%E6%81%AF%E3%83%BB%E5%8F%97%E5%8F%96%E5%88%A9%E6%81%AF17.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="未収利息を計上する時の仕訳事例"><br>同時に、収益が発生しているものの、未だ現金として受け取っていません。したがって、<span style="color:#c7243a">収益を受け取る権利</span>として「<span style="color:#c7243a">未収利息</span>」という勘定科目が増加します。<br>したがって、借方（左側）に未収利息（資産）18,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/593ac4e1665f490890da466321871f27/%E6%94%AF%E6%89%95%E5%88%A9%E6%81%AF%E3%83%BB%E5%8F%97%E5%8F%96%E5%88%A9%E6%81%AF18.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="未収利息を計上する時の仕訳事例"><br>未収収益の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「未収収益」について詳しく解説。未収収益の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未収収益とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h3062f54c9e">支払利息・未払利息の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、支払利息・受取利息の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="h9c4dc67f47">支払利息・受取利息の帳簿上の動き</h2><p>最後に、支払利息・受取利息の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="hcc54e3fb73">支払利息発生時</h3><p>借入金返済時に利息を支払った時は、借方に支払利息を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6b70b19acae84ee4b3c8146ad4e5a256/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="支払利息発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hcd895ab8bf">未払利息発生時</h3><p>利息の未払計上を行うときは、当期分の支払利息が発生し、未払利息が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1833866e5fb74c2788a632a9b66814b7/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払利息発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h619a6785d6">受取利息発生時</h3><p>貸付金の返済を受けた際に利息を受け取った時は、貸方に受取利息を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7a7f2b53c8fa4834b637455185bae501/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="受取利息発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h8c832be2af">未収利息発生時</h3><p>利息の未収計上を行うときは、当期分の受取利息が発生し、未収利息が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/53aafd8a37794e67ad1e24fa1dd54919/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収利息発生時の帳簿上の動き"></p><h2 id="hf7c6719b0b">支払利息・受取利息のまとめ</h2><p>今回は簿記3級で登場する「<span style="color:#c7243a">支払利息</span>」と「<span style="color:#c7243a">受取利息</span>」について解説しました。<br>支払利息は借入金と、受取利息は貸付金とセットで出題されます。計算が必要な問題も出てくるため、計算式はしっかり理解しておきましょう。<br><br>基礎から簿記をしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で仕訳問題の対策を行うことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記の勘定科目である「支払利息」と「受取利息」を徹底解説。支払利息と受取利息の基本的な考え方や計算方法、仕訳事例についてを簿記学習者向けに図解を用いてわかりやすく説明します。利息が発生する取引に苦手意識がある方はぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

支払利息・受取利息とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<p>「<span style="color:#c7243a">仕入</span>」は企業が販売するための商品や材料を購入する際に発生する勘定科目です。商売を行うすべての企業で登場する項目であり、仕訳問題では頻出の論点です。<br><br>この記事では、簿記学習者向けに<span style="color:#c7243a">仕入の基本的な考え方</span>や<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="he6653d1ce5">仕入とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">仕入</span>(しいれ)とは、<span style="color:#c7243a">販売目的で商品や材料などを購入すること</span>を指します。たとえば、本を販売する会社があった場合、本を販売するために外部から販売用の本を購入します。これを「仕入」といいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/12913ab366694655ae041c24dc1032a4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入とは"></p><h3 id="ha9ea1f90a3">費用の勘定科目</h3><p>仕入は、販売するための商品を外部から購入した際に発生することから、損益計算書の<span style="color:#c7243a">費用の勘定科目</span>として扱います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d5ea66cb7b8b4609936cb3733457f127/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<h3 id="hbf620cc227">ホームポジションは借方</h3><p>費用の勘定科目は、<span style="color:#c7243a">ホームポジションが借方</span>となります。したがって、<span style="color:#c7243a">商品を購入し仕入が発生した時は借方(左側)に記入し</span>、<span style="color:#c7243a">商品を返品するなどして仕入を取り消す時は貸方(右側)に記入します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/dff2882423c14ac3bb81fcd6679c1f44/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入のホームポジション"></p><h3 id="heb1c68c26c">仕入の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、売上に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">仕入が発生するのはどちらでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a18be85292b14f31b0485d163e81a1ea/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E4%BB%95%E5%85%A5%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="仕入の確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢①の販売用の商品を購入した時</span>でした。<br>仕入は、企業が販売目的で商品や材料を外部から購入した時に発生します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/069ec1be75794a13a4c1900456b57a62/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E4%BB%95%E5%85%A5%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="仕入の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h9f3dd28597">仕入の仕訳事例</h2><p>ここからは、簿記上の取引事例を通じて、仕入の仕訳方法を解説していきます。</p><h3 id="h0b7dc161c9">仕入が発生した時の仕訳事例</h3>

<p>当社は、商品1,000円を仕入れ、代金は現金で支払った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、仕入が発生した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><br>販売目的で商品を購入することを「仕入れる」と表現します。簿記の試験では当たり前のように問題文で登場するため、慣れておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1b341bdbf24944a3bdcb6db0380a4cd6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入が発生した時の仕訳事例"></p><h4 id="h66d270a29f">商品仕入時</h4><p>商品を仕入れ、代金を支払ったため、<span style="color:#c7243a">費用の勘定科目である仕入が発生</span>します。<br>そのため、借方(左側)に仕入(費用)1,000円を記入します。<br><br>また、代金は現金で支払ったため、<span style="color:#c7243a">現金という資産の勘定科目が減少</span>します。<br>資産の勘定科目は、ホームポジションが借方となります。したがって、貸方(右側)に現金(資産)1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/06dfa5c0a30947749646cb2ba6b6eab5/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入が発生した時の仕訳事例"></p><h3 id="h3e8d0a8eb3">商品を掛けで仕入れた時の仕訳事例</h3>

<p>当社は、商品2,500円を掛けで仕入れた。</p>

<p>上記の取引事例を使い、商品を掛けで仕入れた時の仕訳の流れを順に説明します。<br><br>掛けとは、商品やサービスを現金で即座に支払わず、後日決済することが約束された取引方法のことをいいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f913bb699777474ca3e3fd54489ace76/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を掛けで仕入れた時の仕訳事例"></p><h4 id="h3f60630027">掛けでの仕入時</h4><p>商品を掛けで仕入れたことから、<span style="color:#c7243a">仕入</span>が発生します。<br>そのため、借方(左側)に仕入(費用)2,500円を記入します。ここまでは先ほどの仕訳事例と同じです。<br><br>代金はあとで支払うため、<span style="color:#c7243a">買掛金という負債の勘定科目が増加</span>します。<br>負債の勘定科目は、ホームポジションが貸方となります。したがって、貸方(右側)に買掛金(負債)2,500円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5f65adaaa5d7482a8ba8d11b49c6ca50/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を掛けで仕入れた時の仕訳事例"></p><h3 id="hbedbae3d02">仕入れた商品を返品した時の仕訳事例</h3>

<p>当社は、A社から現金で仕入れた商品2,000円分を品違いのため返品した。</p>

<p>上記の取引事例を使い、仕入れた商品を返品した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cdc6630dd9af44c596dc3453d15b024a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入れた商品を返品した時の仕訳事例"></p><h4 id="hdc4cbe636a">商品返品時</h4><p>仕入れた商品を返品する時は、<span style="color:#c7243a">逆仕訳を行うことで取引自体をなかったことにします</span>。<br>逆仕訳とは、以前に行った仕訳の借方・貸方の勘定科目を逆にして行う仕訳のことをいいます。<br><br>以前に行った仕訳とは、今回でいう商品仕入時に行った仕訳を指します。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/937c15d5d23d431c845057ac48acca82/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入れた商品を返品した時の仕訳事例"><br>返品をした時は、上記の仕訳を逆にして、取引自体をなかったことにします。したがって、借方(左側)に現金(資産)2,000円を記入し、貸方(右側)に仕入(費用)2,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c4651eadb812458a863b82039d4f6a7d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入れた商品を返品した時の仕訳事例"><br>返品処理の仕訳方法についてより詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記における商品返品処理の論点について詳しく解説。返品処理の基本概念から具体的な記帳方法、処理のポイントまでを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

商品の返品（仕入戻し・売上戻り）とは？仕訳事例を用いて解説

<h3 id="hdbece5902b">商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳事例</h3>

<p>当社は、A株式会社から商品1,500円を掛けで仕入れた。なお、発送費200円は現金で支払った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/409d4832fc6740d698ee1b0dc68f0f2d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳事例"></p><h4 id="h131d73029e">掛けでの商品仕入時</h4><p>商品を仕入れたため、仕入が発生します。<br>そのため、借方（左側）に仕入（費用）1,500円を記入します。<br><br>また、支払方法は掛けのため、買掛金が増加します。<br>したがって、貸方（右側）に買掛金（負債）1,500円を記入します。ここまでは掛け取引と同じ仕訳方法です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/614692baf90d4d6aa576a5b5ee2866fa/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳事例"></p><h4 id="ha2b30f3350">発送費発生時</h4><p><span style="color:#c7243a">仕入と同時に発生した発送費200円は</span>、<span style="color:#c7243a">商品の仕入にかかった費用</span>であるため、<span style="color:#c7243a">仕入の勘定科目に含めて処理します</span>。<br>そのため、借方（左側）に仕入（費用）200円を記入します。<br><br>また、支払方法は現金で支払っているため、現金が減少します。<br>したがって、貸方（右側）に現金（資産）200円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f22e70c815bc41bb9101ba2d2e32a51f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳事例"></p><h4 id="hf2370cb2a8">仕入勘定はまとめて表記</h4><p>仕入勘定が複数発生した場合は、<span style="color:#c7243a">2行に分けず1行にまとめて表記する必要があります</span>。<br>したがって、借方（左側）に仕入（費用）1,700円と記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d2a1880cff17449da0086707a52487ed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品を仕入れた際に発送費がかかった時の仕訳事例"><br>上記の取引のような商品売買時に発生する発送費や保険料、包装代などの付随費用を<span style="color:#c7243a">諸掛り</span>といいます。<br><br>諸掛りの仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。</p>

簿記における重要な論点「諸掛り」について詳しく解説。諸掛りの基本概念から具体的な記帳方法、処理のポイントまでを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

諸掛り（仕入諸掛り・売上諸掛り）とは？仕訳事例を用いて解説

<h3 id="hf770c12ecd">期末に在庫が残っている時の仕訳事例</h3>

<p>決算日、期首の商品棚卸高は500円で、期末の商品棚卸高は1,000円であった。</p>

<p>上記の取引事例を使い、期末に在庫が残っている時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1ee2c41bbafc421f9c4155083872cd6c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="期末に在庫が残っている時の仕訳事例"><br>期首とは会計期間のはじまりの日を表し、期末とは会計期間の終わりを表します。特に決算書を作成する問題でよく登場するため、使いこなせるようにしましょう。<br><br>また、商品棚卸高とは、売れ残った商品の在庫を指します。期首商品棚卸高は前期の在庫を意味し、期末商品棚卸高は当期の在庫を意味します。<br></p><h4 id="h7cb34b63f6">在庫が残っている時</h4><p><span style="color:#c7243a">期首の商品在庫は当期に売り上げていると考えるため、当期の費用として処理します</span>。期首の商品を費用とするためには、仕入に振り替える仕訳を行う必要があります。<br><br>そのため、借方(左側)に仕入(費用)500円を記入し、貸方(右側)に商品(資産)500円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5f49ec3e24754eafab56ecc30372256c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="期末に在庫が残っている時の仕訳事例"><br>また、期末の商品在庫は、当期に仕入れた商品の売れ残りを表しています。<span style="color:#c7243a">仕入勘定で処理されている未販売の商品は</span>、<span style="color:#c7243a">当期の費用には含まれないため</span>、<span style="color:#c7243a">資産に振り替える仕訳を行う必要があります</span>。<br><br>したがって、借方(左側)に商品(資産)1,000円を記入し、貸方(右側)に仕入(費用)1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/dca3e376140b480eaec7411fe9d4b313/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="期末に在庫が残っている時の仕訳事例"><br>商品在庫の仕訳方法についてより詳しく学びたい方はこちら</p>

簿記3級において重要な論点である「売上原価」について詳しく解説！決算整理の仕訳方法や求め方について、事例を交えながら簿記初心者向けにわかりやすく説明します。売上原価の計算が苦手な方は、この記事を通じて理解することができます。知識の確認問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】売上原価の勘定科目は？求め方や仕訳方法をわかりやすく解説

<h3 id="h3ae033f396">仕入の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、仕入の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="h9f37cbc369">仕入の帳簿上の動き</h2><p>最後に仕入の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h6ab7eec710">仕入発生時</h3><p>商品を仕入れた時は、費用の発生を計上するため、借方に仕入を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/78526e6780824c748157bc416f32a912/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hf35e857849">掛けによる商品仕入時</h3><p>商品を掛けで仕入れた時は、仕入が発生するとともに、買掛金が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/13b12e2589ee414c8177f18af5e4f149/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="掛けによる商品仕入時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hdc4cbe636a">商品返品時</h3><p>仕入れた商品を返品した時は、逆仕訳を行うことで取引がなかった状態にします。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f1606c61e1904b63be44948a43d8de7f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品返品時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h7f3c8218b3">仕入諸掛り発生時</h3><p>商品を仕入れた際に発送費が発生した時は、仕入勘定に含めて処理します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/74e4284dfee149138044798cfda50795/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仕入諸掛り発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hf65a593f6c">決算整理時</h3><p>期首の商品在庫は当期に売り上げていると考えるため、商品(資産)を仕入(費用)に振り替えます。また、期末の商品は当期の費用に含めないため、仕入(費用)から商品(資産)に振り替えます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/99ba1c5c03b64bb2be2153fdb776e942/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算整理時の帳簿上の動き"></p><h2 id="hf4aff50434">仕入のまとめ</h2><p>今回は簿記3級で登場する「<span style="color:#c7243a">仕入</span>」について解説しました。<br>仕入は費用の勘定科目であるため、<span style="color:#c7243a">ホームポジションは借方</span>となります。したがって、仕入が発生した時は借方(左側)に記入し、取り消す時は貸方(右側)に記入します。<br>特に仕訳問題で頻出の勘定科目であるため、しっかり押さえておきましょう！<br><br>基礎から簿記をしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で仕訳問題の対策を行うことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記3級で頻出の勘定科目である「仕入」を徹底解説。仕入の意味や基本的な考え方、仕訳方法についてを簿記初心者向けに図解を用いてわかりやすく説明しています。仕入に関する確認問題も用意していますので、簿記3級を勉強している方はぜひ参考にしてみてください。

仕入とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<p>費用及び収益を計上する際、他のどの勘定科目にも該当しないケースがあります。その場合は、「<span style="color:#c7243a">雑損</span>」もしくは「<span style="color:#c7243a">雑益</span>」という<span style="color:#c7243a">勘定科目</span>を用いて処理します。<br><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<p>この記事では、簿記学習者向けに<span style="color:#c7243a">雑損</span>・<span style="color:#c7243a">雑益の基本的な考え方</span>や<span style="color:#c7243a">仕訳方法</span>についてを図解を用いてわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="hc495aea03c">雑損とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">雑損</span>(ざっそん)とは、<span style="color:#c7243a">原因不明等で他の勘定科目に該当しない損失が発生した際に使用する勘定科目</span>です。<br>雑損は損失発生時に計上するため、会計上では損益計算書の費用グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/61d2cb3b70c14c74ba21e20a6a7c30cd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損とは"></p><h3 id="ha68d63582e">雑損のホームポジション</h3><p>費用の勘定科目である雑損は、<span style="color:#c7243a">ホームポジションが借方</span>となります。<br>そのため、<span style="color:#c7243a">雑損が発生した時は借方(左側)に記入し</span>、<span style="color:#c7243a">雑損を取り消す時は貸方(右側)に記入します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2bed170e654e4582848d1ef8e9c4d460/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損のホームポジション"></p><h2 id="h483a2447bf">雑益とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">雑益</span>(ざつえき)とは、<span style="color:#c7243a">原因不明等で他の勘定科目に該当しない儲けが発生した際に使用する勘定科目</span>です。<br>雑益は利益発生時に計上するため、会計上では損益計算書の収益グループに属します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ee1f6ad2de1d44ac992bd864c9a43977/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益とは"></p><h3 id="h52c01dd3fc">雑益のホームポジション</h3><p>収益の勘定科目である雑益は、<span style="color:#c7243a">ホームポジションが貸方</span>となります。<br>したがって、<span style="color:#c7243a">雑益が発生した時は貸方(右側)に記入し</span>、<span style="color:#c7243a">雑益を取り消す時は借方(左側)に記入します</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3cf902581f9d41e3aa1e08ee6bc8e910/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益のホームポジション"></p><h3 id="hcf6572270b">雑損・雑益の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、雑損・雑益に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">雑損もしくは雑益を用いる取引事例は次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/78c76ce2eb81443d8ad1392163b13c92/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E9%9B%91%E6%90%8D%E3%83%BB%E9%9B%91%E7%9B%8A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0%20(1).png?w=1200&amp;h=675" alt="雑損・雑益の確認問題"></p>

有価証券の売買で損失・利益を出した時

固定資産の売却で損失・利益を出した時

取引先が倒産し売掛金が貸し倒れた時

現金過不足の原因が判明しなかった時

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢④の現金過不足の原因が判明しなかった時</span>でした。<br>原因不明で他の勘定科目に該当しない場合は、雑損もしくは雑益を使用します。<br><br>選択肢①は有価証券売却損(益)、選択肢②は固定資産売却損(益)、選択肢③は貸倒損失をそれぞれ用います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ab906bafebf04ce8a63c325ae5cd1ba4/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E9%9B%91%E6%90%8D%E3%83%BB%E9%9B%91%E7%9B%8A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="雑損・雑益の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h2ecf73d43d">雑損・雑益の仕訳事例</h2><p>ここからは、簿記上の取引事例を通じて、雑損・雑益の仕訳方法を解説していきます。</p><h3 id="h66a4dc1e7d">雑損が発生した時の仕訳事例</h3>

<p>労災による損害賠償金100,000円を現金で支払った。なお、損害賠償金は雑損として処理する。</p>

<p>上記の取引事例を使い、雑損が発生した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/16a92b1ca00d4803895493f9d35cc7e1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損が発生した時の仕訳事例"></p><h4 id="hda8b8e0999">雑損が発生した時</h4><p>労災による損害賠償金は雑損として処理するため、<span style="color:#c7243a">費用の勘定科目である雑損が発生します</span>。<br>そのため、借方(左側)に雑損(費用)100,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4b3f30294dd848818ee2f63fa6a95cf1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損が発生した時の仕訳事例"><br>また、損害賠償金は現金で支払ったため、<span style="color:#c7243a">現金という勘定科目が減少します</span>。<br>したがって、貸方(右側)に現金(資産)100,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1905df8f7b2248abb99ba3178e1bfee3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損が発生した時の仕訳事例"></p><h3 id="h0481e26b21">雑益が発生した時の仕訳事例</h3>

<p>国からの補助金収入200,000円が普通預金に入金された。なお、補助金収入は雑益として処理する。</p>

<p>上記の取引事例を使い、雑益が発生した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/78210711e870460db1f8ff3c30c66d28/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益が発生した時の仕訳事例"></p><h4 id="h8e5c8f4614">雑益が発生した時</h4><p>補助金収入は雑益として処理するため、<span style="color:#c7243a">収益の勘定科目である雑益が発生します</span>。<br>そのため、貸方(右側)に雑益(収益)200,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b09892d788784fc6ab7d129fac24e2cf/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益が発生した時の仕訳事例"><br>また、補助金収入は普通預金に入金されたため、<span style="color:#c7243a">普通預金が増加します</span>。<br>したがって、借方(左側)に普通預金(資産)200,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1dc87e8c01a941d2bbd8367b5e3e8314/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益が発生した時の仕訳事例"></p><h3 id="h0d194ef399">現金過不足の原因が不明だった時の仕訳事例</h3>

<p>決算日において、借方に計上されている現金過不足100円の原因が不明であったため、適切な処理を行う。</p>

<p>上記の取引事例を使い、現金過不足の原因が不明だった時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/399cea56e3754d83a52b7c3620163188/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="現金過不足の原因が不明だった時の仕訳事例"></p><h4 id="he0c9e389ba">現金過不足が不明だった時</h4><p><span style="color:#c7243a">決算日において原因が不明な現金過不足は</span>、<span style="color:#c7243a">雑損または雑益として処理します</span>。<br>借方に計上されている現金過不足を取り消すために、貸方(右側)に現金過不足100円を記入します。<br><br>また、現金過不足の借方残高が発生した時の仕訳は以下の通りです。</p>

<p>借方：現金過不足100円　貸方：現金100円</p>

<p>上記の仕訳から現金を減らしていることが分かるため、「帳簿残高」より「実際有高」の方が少なかったことが分かります。<br>よって、原因不明の現金減少による損失を表すために、借方(左側)に雑損(費用)100円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2dd7231d71f2450297106b6e0c8403a6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="現金過不足の原因が不明だった時の仕訳事例"><br>簿記試験では、雑損または雑益は現金過不足の問題とセットで出題されることが多いです。<br>現金過不足の仕訳方法についてより詳しく学びたい方は下記の記事をご覧ください。<br><br>現金過不足の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「現金過不足」についてわかりやすく解説。現金過不足の意味や取引の流れ、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

現金過不足とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いてわかりやすく解説

<h3 id="hed709f7f74">雑損・雑益の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、雑損・雑益の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="h62253f41ed">雑損・雑益の帳簿上の動き</h2><p>最後に雑損・雑益の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h6214e9dc83">雑損発生時</h3><p>雑損が発生した時は、費用の発生を計上するため、借方に雑損を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4ed1b3a654eb41b29c775e7fff996ad6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑損発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h7d0c874305">雑益発生時</h3><p>雑益が発生した時は、収益の発生を計上するため、貸方に雑益を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a073f3876c064562b3155f8143d787fb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="雑益発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hc0ec07d7fc">現金過不足の原因不明時</h3><p>決算日までに原因が判明しない場合は、現金過不足勘定を取り消し、雑損又は雑益勘定へ振り替えます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cf2d5e9d82414973b0793ea8ad61241b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="現金過不足の原因不明時の帳簿上の動き"></p><h2 id="hd67c722470">雑損・雑益のまとめ</h2><p>今回は簿記3級で登場する「<span style="color:#c7243a">雑損</span>」と「<span style="color:#c7243a">雑益</span>」について解説しました。<br>雑損・雑益は、<span style="color:#c7243a">原因不明等で他の勘定科目に該当しない損失または利益が発生した場合に使用する勘定科目</span>です。<br>特に現金過不足の仕訳問題で頻出の勘定科目であるため、しっかり押さえておきましょう！<br><br>基礎から簿記をしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で仕訳問題の対策を行うことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記3級で出題される「雑損」と「雑益」について詳しく解説。雑損・雑益の基本的な考え方や仕訳方法についてを簿記学習者向けにわかりやすく説明しています。知識の定着を図るために確認問題も用意していますので、簿記3級を受ける方はぜひ参考にしてみてください。

雑損・雑益とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h2 id="h17c791cf35">貸倒損失とは？</h2><p>貸倒損失（かしだおれそんしつ）とは、<span style="color:#c7243a">取引先などが倒産し、売掛金等を回収できなくなった際に使用する勘定科目</span><span style="color:#263843">です。</span><br><span style="color:#263843">会計上では、</span><span style="color:#c7243a">費用の勘定科目</span><span style="color:#263843">となります。</span><br><br>売上債権が取引相手の経営環境の悪化等により回収不能となる状態を「<span style="color:#c7243a">貸倒れ</span>」といい、回収不能な金額を「<span style="color:#c7243a">貸倒損失</span>」で処理します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8a09f346df61485ca9077446215a826b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸倒損失とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<p>早速ですが、ここでクイズです。<br>消費者金融ビジネスを手掛ける<span style="color:#c7243a">アコム</span>のコスト構造のうち、<span style="color:#c7243a">営業費用の大部分を占める勘定科目は次のうちどれでしょう</span>？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/11e900beec0d4a5cb26371f422b1856c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：問題"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/98887cd87537451abf7f19757d4e35be/%E2%91%A0%E6%90%8D%E7%9B%8A%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%96%B9%E2%91%A1%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="これだけでは1mmもわかりませんよ"><br>今の段階では、さっぱり分からなくても問題ありません。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">貸倒損失の意味や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例</span>についてを簿記初心者向けにわかりやすく解説します。</p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="hcf4905c33e">貸倒損失の仕訳方法</h3><p>取引先が倒産し、売上債権が貸し倒れた時は、<span style="color:#c7243a">貸倒損失</span>を<span style="color:#c7243a">借方</span>に記入します。また、回収できなかった売上債権は減少するため、<span style="color:#c7243a">貸方</span>に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3c49b9fc809f47038d68db4709d84f41/%E8%B2%B8%E5%80%92%E6%90%8D%E5%A4%B1ver2.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="貸倒損失の仕訳方法"></p><h3 id="he9fbcb9fc6">貸倒損失の対象となる売上債権</h3><p>貸倒損失の対象となる売上債権は主に以下の4つです。</p><ul><li>売掛金</li><li>受取手形</li><li>未収入金</li><li>貸付金</li></ul><p>順にみていきましょう。</p><h4 id="h79084e42b8">売掛金</h4><p>売掛金（うりかけきん）とは、<span style="color:#c7243a">商品やサービスを販売したものの、まだ現金が未回収の状態である債権</span>のことです。<br>代金の回収ができなかった場合は、貸倒損失として費用計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eeaa8a441b234ba7bafba859c0d5e751/%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金とは"><br>売掛金について詳しく学びたい方はこちら</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「売掛金」について詳しく解説。簿記の基礎から売掛金の計上方法、取引の処理まで分かりやすく説明します。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】売掛金とは？混同しやすい勘定科目との違いや仕訳方法を解説

<h4 id="hb994246907">受取手形</h4><p><span style="color:#374151">受取手形（うけとりてがた）とは、</span><span style="color:#c7243a">商品を販売し代金の受け取り手段として受け取った手形</span><span style="color:#374151">のことをいいます。</span><br>この手形は相手の入金を約束して受け取ったものであるため、入金されず貸し倒れた場合は貸倒損失として費用計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ba74dc5ccc6e46f4a27eec75c679fc1f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="受取手形とは"><br>受取手形の仕訳方法についてはこちら</p>

簿記試験で頻出の「約束手形」について詳しく解説。簿記における約束手形の意味や手形取引で登場する勘定科目、仕訳方法についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

約束手形とは？「受取手形・支払手形」を仕訳事例を用いて徹底解説

<h4 id="hb6945cf624">未収入金</h4><p>未収入金（みしゅうにゅうきん）とは、<span style="color:#c7243a">営業活動以外で取引があった際に後で現金を受け取る約束をした際に計上される勘定科目</span>です。<br>代金を回収できなかった時は、貸倒損失として費用計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/64091e70ec5c40539155008da2dea946/%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%85%A5%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="未収入金とは"><br>未収入金の仕訳方法について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記における重要な論点「未払金」「未収入金」について詳しく解説。未払金・未収入金の意味や具体的な仕訳方法についてを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未払金・未収入金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<h4 id="h66e1a33e95">貸付金</h4><p>貸付金（かしつけきん）<span style="color:#263843">とは、</span><span style="color:#c7243a">取引先や個人に金銭を貸し付けた場合に発生する勘定科目</span><span style="color:#374151">です。</span><br><span style="color:#263843">お金を貸した場合は将来的に現金を受け取る権利（</span><span style="color:#3c4043">返してもらう権利</span><span style="color:#263843">）が生じるため、会計上では、資産の勘定科目となります。</span><br><br><span style="color:#263843">貸し付けたお金が返ってこなかった際は、貸し倒れとして貸倒損失を計上します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/db62f4701e32421c8ce2404191c8c515/%E8%B2%B8%E4%BB%98%E9%87%91%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="貸付金とは"><br>貸付金の仕訳方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貸付金」について詳しく解説。貸付金の基本的な概念や関連する勘定科目、取引の仕訳方法についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】貸付金とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いてわかりやすく解説

<h3 id="ha3fc6e968a">貸倒損失と貸倒引当金の違い</h3><p>貸倒損失と間違えやすい勘定科目に<span style="color:#c7243a">貸倒引当金</span>が存在します。<br>ここからは、貸倒損失と貸倒引当金の違いについて説明します。</p><h4 id="hb7eed1bda1">貸倒引当金</h4><p>貸倒引当金とは、<span style="color:#c7243a">売上債権に対する貸倒の見積り高を表す評価勘定</span><span style="color:#263843">です。</span><br><span style="color:#263843">貸借対照表上では、資産の控除項目として使用されます。したがって、増加の際には貸方、減少の際には借方で仕訳を記入します。</span><br><br><span style="color:#263843">貸倒損失は売上債権が回収不能となり損失が確定しているのに対して、貸倒引当金は貸倒れに備えた見積額であるため損失はまだ確定していないという違いがあります。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f04795dc6dbe4cdd9870c3aeac7e51e1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸倒引当金とは"><br>貸倒引当金について知りたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貸倒引当金」について詳しく解説。貸倒引当金の意味や計算方法、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】貸倒引当金とは？簿記の勘定科目を仕訳でわかりやすく解説

<h3 id="hafd9481e61">貸倒損失の全体像</h3><p>貸倒損失を用いた取引の流れの全体像を紹介します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2555c45fd6c3498388aa2d78cb000eed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸倒損失の全体像"></p><h4 id="h971bb414f2">商品の販売時</h4><p>まず、掛けで商品を販売し、代金の受け取りは後日とします。<br>この時、商品を販売したため売上が発生すると同時に、売掛金が増加します。</p><h4 id="h3c7e361c8c">貸倒の発生時</h4><p>その後、取引先が倒産し売掛金の回収が不能となってしまいました。<br>その結果、売掛金が減少し、貸倒損失が発生します。<br></p><h3 id="h702fb30173">決算書から読み取る貸倒損失</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、冒頭のクイズを確認してみましょう。<br>消費者金融ビジネスを手掛ける<span style="color:#c7243a">アコム</span>のコスト構造のうち、<span style="color:#c7243a">営業費用の大部分を占める勘定科目は次のうちどれでしょう</span>？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/11e900beec0d4a5cb26371f422b1856c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢③の貸倒関連費用</span>でした。<br>みなさん分かりましたか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/36dd555ccebd4d8685105c54af33ec43/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：正解発表"><br>それでは、ここから解説に入ります。<br>まずはアコムのビジネスモデルを見ていきましょう。</p><h4 id="h47f11f2972">アコムのビジネスモデル</h4><p>アコムは、<span style="color:#c7243a">顧客に対して金銭の貸し付けを行う消費者金融</span>です。<br>下図を見ると、金融ビジネスが非常に利益率が高いことが読み取れます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3ec9f40efa8c4780bf91631755cf839e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="アコムの収益"></p><h4 id="h44373e4522">アコムの貸借対照表</h4><p>消費者に対してお金を貸し出すビジネスであるため、貸借対照表には多額の<span style="color:#c7243a">貸付金</span>が計上されていることが分かります。<br>この多額の貸付金が収益を生み出す源泉となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7da370fa626140219a583560e4552f55/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="アコムの貸借対照表"><br>しかし、アコムは<span style="color:#c7243a">不良債権比率や貸倒損失の発生率が非常に高い</span>傾向にあります。<br>これは、返済不能に陥った顧客が一定数いるためです。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4a9af1fab6774842b53cb2191c2b87f8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="アコムの貸借対照表"></p><h4 id="h5666399d54">アコムの損益計算書</h4><p>貸し付けたお金が返ってこない場合を想定しないといけないため、貸し倒れに備えて貸倒引当金を設定する必要が出てきます。<br>したがって、消費者金融ビジネスを手掛けるアコムは、<span style="color:#c7243a">貸倒関連の費用の割合が非常に高くなる特徴があります</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cdd1c6f19e8940d7b9929ea5a8e03d29/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="アコムの損益計算書"></p>

<p>貸倒関連の費用だけで全体の約4分の1を占めることがあるんですね！</p>

<p>業種によって、貸倒関連の費用が高くなるケースがあります。<br>決算書を見る際は、貸倒関連の費用が異常に膨らんでいないか確認しましょう。</p>

<h2 id="hac0d2768cf">貸倒損失の仕訳事例</h2><p>ここからは、簿記上の取引事例を通じて、貸倒損失の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="hfdda14dd89">商品販売時</h3>

<p><span style="color:#263843">商品を1,500円で販売し代金は掛けで翌月末に受け取る約束をした。</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、商品販売時の仕訳の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2cf8199878e54b17b3df88ec0558906c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時の仕訳事例"></p><h4 id="hc428f2827c">商品販売時：売掛金の増加、売上の発生</h4><p>商品を販売したため、売上が発生します。<br>そのため、貸方（右側）に売上（収益）1,500円を記入します。<br><br>また、代金の受け取りは翌月末のため<span style="color:#c7243a">「売掛金」の勘定科目が増加します</span>。<br>したがって、借方（左側）に売掛金（資産）1,500円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/01d2c5f2842c4a93b7d681486907cdb2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時の仕訳事例"></p><h3 id="he374035b47">売掛金が貸し倒れた時</h3>

<p><span style="color:#263843">取引先が倒産し売掛金1,500円が貸し倒れた</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、売掛金が貸し倒れた時の仕訳の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8b713406676d4e36843c5049c90c2682/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金が貸し倒れた時の仕訳事例"></p><h4 id="h2eac0591fc">貸倒の発生時：売掛金の減少</h4><p><span style="color:#c7243a">取引先から売掛金の回収ができなくなったため、売掛金勘定が減少</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に売掛金（資産）1,500円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6533f578855c43cd8426d060f2893cc4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金が貸し倒れた時の仕訳事例"></p><h4 id="hf8e515e9f1">貸倒の発生時：貸倒損失の発生</h4><p><span style="color:#263843">売掛金が回収不能となったため、</span><span style="color:#c7243a">「貸倒損失」という勘定科目で損失計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、借方（左側）に貸倒損失（費用）1,500円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/25ae77132a7f44ce92a121cd389a3044/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金が貸し倒れた時の仕訳事例"></p>

<h2 id="h3c04778d10">簿記検定で出題される貸倒損失の問題</h2><p>貸倒損失は、簿記検定でも頻出の論点です。<br>特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で貸倒損失の問題が頻繁に出題されています。<br><br>具体的には、<span style="color:#000000">問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#000000">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0e516ff316964e9cbb0bcbe4bc93bbde/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""></p><h3 id="h77fd8f9718">貸倒損失の仕訳問題の配点</h3><p>貸倒損失の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、貸倒損失の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/78c94b59a4dd4b429071dc104f6267a7/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG" alt=""><br>貸倒損失の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。</p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は貸倒れです。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】貸倒れの仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="h5a19d853f7">貸倒損失の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定で頻出の論点である貸倒損失の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h2 id="h3b6164cf51">貸倒損失の帳簿上の動き</h2><p>最後に、貸倒損失の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h109277ab52">商品の販売時（掛け取引）</h3><p>商品を掛けで販売したため、売上が発生し売掛金が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7d48805e6aa041abaca17527ab23ec11/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時（掛け取引）の帳簿上の動き"></p><h3 id="ha14c57a54a">貸倒発生時</h3><p>取引先が倒産し売上債権が貸し倒れたため、売掛金が減少し、貸倒損失を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0e68fd9f65df4926b0754e19d2f57ee3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸倒発生時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hc21889d1b1">貸し倒れずに代金を回収できた場合</h3><p>売掛金を回収し現金で受け取ったため、売掛金が減少し、現金が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b722ba5287b245098b2bb79101fb17aa/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸し倒れずに代金を回収できた場合の帳簿上の動き"></p><h2 id="h92393a5b58">貸倒損失のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">貸倒損失</span>」という勘定科目の意味や取引事例を解説しました。<br>貸倒損失は売上債権が回収できなかった際に損失計上する勘定科目です。<br><span style="color:#c7243a">貸倒損失の取引の流れ</span><span style="color:#2d344b">は仕訳問題で頻出のため覚えておく必要があります。</span><br><span style="color:#c7243a">試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、しっかり理解しておきましょう！<br><br><span style="color:#263843">また、決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。</span><br>基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貸倒損失」について詳しく解説。貸倒損失の意味や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

貸倒損失とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<p><span style="color:#374151">ビジネスや簿記の勉強をするうえで、</span><span style="color:#c7243a">「税金」に関する知識</span><span style="color:#374151">は避けては通れません。特に</span><span style="color:#c7243a">「法人税等」</span><span style="color:#374151">は、</span><span style="color:#c7243a">営利企業であれば必ず登場する重要な論点</span><span style="color:#374151">となります。</span><br><br><span style="color:#374151">本記事では、簿記3級や簿記2級の学習者を前提に、</span><span style="color:#c7243a">法人税等の勘定科目についてわかりやすく解説</span><span style="color:#374151">します。</span><span style="color:#c7243a">法人税等の概要から計算方法</span><span style="color:#374151">、</span><span style="color:#c7243a">税金の支払いスケジュールまで</span><span style="color:#374151">、企業の税務に必要な知識を身につけて、簿記のスキル向上はもちろん、ビジネスリテラシーを高めましょう。</span></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="ha7103d86c2">法人税とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">法人税</span><span style="color:#374151">（</span>ほうじんぜい<span style="color:#374151">）とは、</span><span style="color:#c7243a">企業（法人）が得た利益に対して国や地方自治体が課す税金</span><span style="color:#374151">のことです。個人が所得税を支払うのと同様に、企業も利益に応じて税金を支払わなければなりません。</span><br><br><span style="color:#374151">簿記では法人税、住民税、事業税を総称して「</span><span style="color:#c7243a">法人税等</span><span style="color:#374151">」と表記されます。法人税等は、税金を表すため</span><span style="color:#c7243a">費用の勘定科目</span><span style="color:#374151">となります。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3f99854a2d03455d868986db66c1f638/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<h3 id="hc5eabc186f">高校生でもわかる税金の解説</h3><p>税金とは、<span style="color:#c7243a">国や地方自治体が、国民や企業から収集するお金</span>のことを言います。<br>税金は、国や地方自治体の運営費用や公共サービスのために使われます。例えば、教育、医療、警察、消防、道路などのインフラ整備や、社会保障などの制度運営に必要な費用が、税金から賄われています。</p><h3 id="hfc782c1d59">法人税等の年間スケジュール</h3><p>法人税等を納付する際の年間スケジュールは下図の通りです。</p><ol><li><span style="color:#263843">中間申告（期中）…当期の法人税等の額を概算し、事前に期中に納付する</span></li><li><span style="color:#263843">決算日（決算整理）…法人税等の額が確定し、費用として計上する</span></li><li><span style="color:#263843">確定申告（期中）…中間申告で納付した額を控除し法人税等の残額を納付する</span></li></ol><p>取引を行う際には、どの部分について扱っているのかを意識しましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9cbca633d5584bec937a3f2cfad46d56/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の年間スケジュール"><br></p><h3 id="h46966c7377">法人税等の計算式</h3><p>法人税等は、<span style="color:#c7243a">企業が得た利益に対して、それぞれの税率を適用して計算</span>されます。<br>例えば、法人税の税率が20％、法人事業税の税率が5％、住民税の税率が3％だとすると、企業が100万円の利益を得た場合、以下のように税金が計算されます。</p><ol><li>法人税：100万円 × 20% = 20万円</li><li>法人事業税：100万円 × 5% = 5万円</li><li>住民税：100万円 × 3% = 3万円</li></ol><p>この場合、企業は合計で28万円の法人税等を支払わなければなりません。<br>このように、「法人税等」とは、企業が利益に応じて支払う税金の総称であり、法人税、法人事業税、住民税などが含まれます。これらの税金は、それぞれの税率を利益に適用して計算されます。<br><br><span style="color:#263843">なお、簿記試験においては</span><span style="color:#c7243a">法人税等は既に計算されているケースが多い</span><span style="color:#263843">ため計算式まで覚える必要はありません。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fd1510e9736346a0b4369fbe5a7fdd8a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の計算式"></p><h3 id="hfd697127c3">法人税等の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、法人税等に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">法人税等に含まれないものはどれでしょうか？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9290f44ee55b4236b3fc769c8d7553a2/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%B3%95%E4%BA%BA%E7%A8%8E%E7%AD%89%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="法人税等：確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②消費税</span>です。<br>「法人税等」とは、法人税以外にも、法人が支払うべきいくつかの税金を含めた総称です。法人税、事業税、住民税が該当し、これらの税金は、企業の利益に応じて課されます。<br>一方、<span style="color:#c7243a">消費税</span>は利益に関係無く課される税金です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e7ad5135beab4da088f893ac85647827/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%B3%95%E4%BA%BA%E7%A8%8E%E7%AD%89%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="法人税等の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h4f57643128">法人税等と間違えやすい簿記の勘定科目を解説</h2><p>法人税等と、よく混同してしまう勘定科目が存在します。下記の項目に関する意味をしっかり理解して、使いこなせるようになりましょう。</p><ul><li>消費税</li><li>租税公課</li></ul><h3 id="hca34b7f751">法人税等と消費税の違い</h3><p><span style="color:#374151">法人税等は、企業が稼いだ利益に対して課される税金で、法人税、住民税、事業税などが含まれます。一方、</span><span style="color:#c7243a">消費税</span><span style="color:#374151">は</span><span style="color:#c7243a">商品やサービスの取引に対して課される税金</span><span style="color:#374151">で、企業と消費者の間で取引が行われる際に発生します。法人税等は企業の所得に対する課税であり、</span><span style="color:#c7243a">消費税は商品やサービスの消費に対する課税</span><span style="color:#374151">という違いがあります。</span><br><br>消費税について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記で登場する消費税の会計処理（仮受消費税、未払消費税、仮払消費税）を解説。消費税の取引の全体像や登場する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

消費税とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h6708147239">法人税等と租税公課の違い</h3><p><span style="color:#c7243a">租税公課</span>（そぜいこうか）とは、国税や地方税などの税金である「<span style="color:#c7243a">租税</span>」と、国や地方公共団体などに対する交付金や会費などの公的な課金である「<span style="color:#c7243a">公課</span>」を合わせた総称のことをいいます。<br><br>法人税等と租税公課は<span style="color:#c7243a">どちらも税金がかかっている点で共通</span>していますが、<span style="color:#c7243a">法人税等は利益に対してかかる税金</span>であるのに対して、<span style="color:#c7243a">租税公課は固定資産の所有や収入印紙などに対してかかる税金</span>である点に違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8073d656f505403c91cc3e479a697b26/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="租税公課とは"><br>租税公課の仕訳方法について詳しく学びたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「租税公課」について詳しく解説。租税公課の基本的な意味や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

租税公課とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h2 id="h69a6c87c05">法人税等の取引の全体像は？</h2><p>法人税等を用いた取引の流れの全体像を紹介します。</p><ul><li>中間納付</li><li>法人税等の確定</li><li>法人税の納付</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d453175e0d4f4d37800b15ad3ce06b97/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の取引の全体像"></p><h3 id="hfc16ab1a77">中間納付</h3><p>まず、法人税等の中間納付を行います。<br>この時、現金が減少すると同時に<span style="color:#c7243a">仮払法人税等が増加</span>します。</p><h3 id="h5082fcd2d6">法人税等の確定</h3><p>次に、決算整理の結果、法人税等の金額が確定します。<br>そのため、法人税等が発生し、中間納付した仮払法人税等を差し引いた残額が<span style="color:#c7243a">未払法人税等として計上</span>されます。</p><h3 id="h7bb3accf53">法人税の納付</h3><p>その後、未払法人税等を納付します。<br>結果として、代金を支払ったため現金が減少するとともに、<span style="color:#c7243a">未払法人税等の金額も減少</span>します。</p><h2 id="hc6f90806b8">法人税等の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、法人税等の仕訳事例を解説します。</p><h3 id="h1dfa704d56">中間申告を行った時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">法人税等の中間申告を行ない、現金で100円を納付した。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、中間申告を行った時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/509863f4df2147aab8c98dc3dfaac572/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="中間申告を行った時の仕訳事例"></p><h4 id="h3020d4aed6">中間申告時：仮払法人税等の増加と現金の減少</h4><p>法人税等の中間申告を行った際は、仮払法人税等が増加します。<br>そのため、借方（左側）に<span style="color:#c7243a">仮払法人税等</span>（資産）100円を記入します。<br><br>法人税等を現金で中間納付したため、現金が減少します。<br>したがって、貸方（右側）に現金（資産）100円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/785f7aad513745cba8b4adf00544214b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="中間申告を行った時の仕訳事例"></p><h3 id="h5002222870">法人税等の金額が確定した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算整理の結果、当期の法人税等の額は150円に確定した。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、法人税等の金額が確定した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9db81d5151784d00a3448db7015382a0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の金額が確定した時の仕訳事例"></p><h4 id="hcc99843964">法人税等の確定時：法人税等の発生</h4><p>決算整理の結果、当期の法人税等の額が決定します。<br>そのため、借方（左側）に<span style="color:#c7243a">法人税等</span>（費用）150円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4a34fd327be1401697fd63e6fe71a034/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の金額が確定した時の仕訳事例"></p><h4 id="h7a52498ec5">法人税等の確定時：仮払法人税等の減少</h4><p>中間申告時に支払った額の分だけ確定申告時の納税額が減少<span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、決算整理のタイミングで一度仮払法人税等を精算します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、貸方（右側）に</span><span style="color:#c7243a">仮払法人税等</span><span style="color:#263843">（資産）100円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a04bf7087e7440acb60fced9001a009b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の金額が確定した時の仕訳事例"></p><h4 id="h565b20b0d5">法人税等の確定時：未払法人税等の増加</h4><p>当期の法人税等から仮払法人税等の額を除いた残高が納付すべき額となり、未払法人税等として計上しま<span style="color:#263843">す。</span><br><span style="color:#263843">したがって、貸方（右側）に</span><span style="color:#c7243a">未払法人税等</span><span style="color:#263843">（負債）50円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e3f4118d7ff24474b11d5f47c14de1a1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の金額が確定した時の仕訳事例"></p><h3 id="hed9dd02c95">未払法人税等を納付した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">未払法人税等を現金で50円納付した。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、未払法人税等を納付した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d62c30a58eaf4720bb6b3f870af7542d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払法人税等を納付した時の仕訳事例"></p><h4 id="h5c7c4061b8">未払法人税等の納付時：未払法人税等の減少と現金の減少</h4><p>確定申告時に未払分の法人税等を納付します。<br><span style="color:#263843">法人税等の支払い義務がなくなるため、借方（左側）に</span><span style="color:#c7243a">未払法人税等</span><span style="color:#263843">（負債）50円を記入します。</span><br><br><span style="color:#263843">また、未払法人税等を現金で支払ったため、現金が減少します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、貸方（右側）に現金（資産）50円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5a79b6b69b81463e8c8247ea4f60f20e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払法人税等を納付した時の仕訳事例"></p>

<h2 id="h1823c32374">簿記検定で出題される法人税等の問題</h2><p>法人税等は、簿記検定でも頻出の論点です。<br>特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で法人税等の問題が頻繁に出題されています。<br><br>具体的には、<span style="color:#000000">問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#000000">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/22df9170489147348b912ea4174fe9ea/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""></p><h3 id="h39039b3c37">法人税等の仕訳問題の配点</h3><p>法人税等の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、法人税等の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/be146fd0fab44a0794d3c29e25a8b1df/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG" alt=""><br>法人税等の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。</p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は法人税等です。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】法人税等の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="had4098be9e">法人税等の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定で頻出の論点である法人税等の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h2 id="h15c2d15659">法人税等の帳簿上の動き</h2><p>最後に、法人税等の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h82650e27ef">法人税等の中間納付時</h3><p>法人税等の中間納付を行った時は、仮払法人税等が増加します。そのため、借方に仮払法人税等が計上されます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8980ddc7e26647cebf4a8dd2a8191726/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等の中間納付時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h4c1ad18dfa">法人税等の確定時</h3><p>法人税等が確定した時は、法人税等が発生します。このタイミングで中間納付した仮払法人税等を精算するため、貸方に仮払法人税等を記入します。<br><br>法人税等から仮払法人税等を引いた金額が納付すべき額となるため、貸方に未払法人税等を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0cba9e68b14b40f999c45c3a87ee7301/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等が確定した時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h7b7e1e1dae">未払法人税等の納付時</h3><p>未払法人税等を納付した時は、法人税等を支払う義務が消滅するため、借方に未払法人税等を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9a7255e34f4f418e88eeb697ad6fd5fd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払法人税等の納付時の帳簿上の動き"></p><h2 id="h4f7bb2ce5c">法人税等のまとめ</h2><p><span style="color:#374151">本記事では、簿記の勘定科目「</span><span style="color:#c7243a">法人税等</span><span style="color:#374151">」について解説しました。法人税等は、企業が利益に応じて支払う税金の総称であり、</span><span style="color:#c7243a">法人税</span><span style="color:#374151">、</span><span style="color:#c7243a">法人事業税</span><span style="color:#374151">、</span><span style="color:#c7243a">住民税</span><span style="color:#374151">などが含まれます。また、法人税等の計算方法や年間スケジュールについても説明しました。</span><br><span style="color:#374151">この知識を活用して、簿記のスキルを向上させましょう。</span><br><br><span style="color:#374151">さらに詳しく学びたい方は、簿記の学習アプリ「</span><a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a><span style="color:#374151">」もぜひご覧ください。</span><br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記試験に役立つ「法人税等」の勘定科目・仕訳を図解で解説。苦手な人も多い、法人税、住民税、事業税の違いや計算方法を初心者にもわかりやすく説明しています。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

法人税等とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<p>「<span style="color:#c7243a">租税公課</span>（<span style="color:#c7243a">そぜいこうか</span>）」とは、固定資産税などの税金を支払う際や、収入印紙の支払いの際に発生する勘定科目です。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">租税公課の基本的な意味や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例</span>についてを簿記初心者向けにわかりやすく解説します。租税公課<span style="color:#374151">の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/47583fa26094457688e0550009da93fd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="租税公課の論点"></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="h56655c9ac3">租税公課とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">租税公課</span>（<span style="color:#c7243a">そぜいこうか</span>）とは、国税や地方税などの税金である「<span style="color:#c7243a">租税</span>」と、国や地方公共団体などに対する交付金や会費などの公的な課金である「<span style="color:#c7243a">公課</span>」を合わせた総称のことをいいます。<br>簿記では、<span style="color:#c7243a">費用の勘定科目</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8073d656f505403c91cc3e479a697b26/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="租税公課とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

<h3 id="hddab59d3cc">租税公課が使用されるケース</h3><p>租税公課は、<span style="color:#c7243a">印紙税や固定資産税</span>、<span style="color:#c7243a">自動車税の支払い</span>の際に発生する勘定科目です。<br>難しい話のように聞こえますが、取引自体はシンプル<span style="color:#263843">なので、取引仕訳を参考にそのまま覚えてしまいましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/292f021427ce4d62986561c4379dec74/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="租税公課が使用されるケース"></p><h2 id="h6bb140986c">租税公課と間違えやすい簿記の勘定科目を解説</h2><p>租税公課と間違えやすい勘定科目が存在します。ここからは、租税公課と間違えやすい下記の勘定科目についてを解説します。</p><ul><li>法人税等</li><li>通信費</li></ul><h3 id="h4d7cac1857">法人税等との違い</h3><p><span style="color:#c7243a">法人税等</span>（<span style="color:#c7243a">ほうじんぜいとう</span>）とは、<span style="color:#c7243a">法人の利益に対して課せられる税金</span>のことを言います。<br>具体例には、法人税や住民税、事業税などがあります。<br><br>租税公課と法人税等はどちらも税金がかかっている点で共通していますが、租税公課は固定資産の所有や収入印紙を必要とする課税文書に対してかかる税金であるのに対して、法人税等は利益に対してかかる税金である点に違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/94623dffbc4d47c384bf5404484a14b0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人税等とは"><br>法人税等についてより詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<h3 id="hdacd8048da">通信費との違い</h3><p><span style="color:#c7243a">通信費</span>（<span style="color:#c7243a">つうしんひ</span>）とは、<span style="color:#c7243a">切手やはがき、携帯電話料金などが発生した場合に使用する勘定科目</span>です。<br><br>租税公課は固定資産の所有や収入印紙を必要とする課税文書に対してかかった税金であるのに対して、通信費は電話料金や郵便切手、宅配便などの通信に要した費用である点に違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fb7cdeebab6f45ba8114db10ed398fe5/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="通信費とは"></p><h3 id="hf4d4d82938">租税公課の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、租税公課に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">租税公課で処理する税金は次のうちどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f9dfe8fa280d4e759e31953ad6499058/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%A7%9F%E7%A8%8E%E5%85%AC%E8%AA%B2ver2%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="租税公課：確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd">正解発表</h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②収入印紙</span>です。<br>収入印紙は印紙税を納税するために使用されるため、租税公課で処理します。<br>他の選択肢である切手、はがき、電話料金はすべて<span style="color:#c7243a">通信費</span>で処理します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bf3af2e41c1f4431a3f287c95328ad43/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%A7%9F%E7%A8%8E%E5%85%AC%E8%AA%B2ver2%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="租税公課の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h21a2426e44">租税公課の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、租税公課の使い方を解説します。</p><h3 id="h98aef4af17">収入印紙を購入した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">収入印紙300円を購入し、現金で支払った。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、収入印紙を購入した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/85e1601502a74c73890c264adfd8e30d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収入印紙を購入した時の仕訳事例"></p><h4 id="h7ababb62af">収入印紙購入時：租税公課の発生</h4><p>収入印紙を購入したため、<span style="color:#c7243a">租税公課</span>が発生します。<br>そのため、借方（左側）に租税公課（費用）300円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3929b12ce56a485d8c14c991322bfe33/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収入印紙を購入した時の仕訳事例"></p><h4 id="h8f05dce186">収入印紙購入時：現金の減少</h4><p>支払いは現金のため、現金が減少します。<br>したがって、貸方（右側）に現金（資産）300円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/27d2ef35a6f9437999c98596c3f070ad/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収入印紙を購入した時の仕訳事例"></p><h3 id="h2e8629bff9">固定資産税を支払った時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">固定資産税の納税通知書が届いたため、現金で100円を支払った。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、固定資産税を支払った時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a6f7dc6979784acdaa5a164a4f0f216e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産税を支払った時の仕訳事例"></p><h4 id="h3c8e988b8b">固定資産税の支払い時：現金の減少</h4><p>固定資産税の支払いは現金のため、現金が減少します。<br>そのため、貸方（右側）に現金（資産）100円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5679e5ba94ac42bbbb60e3593d66e9e8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産税を支払った時の仕訳事例"></p><h4 id="hbad41141a6">固定資産税の支払い時：租税公課の発生</h4><p>固定資産税を支払ったため、<span style="color:#c7243a">租税公課</span>が発生します。<br>したがって、借方（左側）に租税公課（費用）100円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/db6ae3b322dd4396a84845e140a9cf45/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産税を支払った時の仕訳事例"></p><h3 id="h41e256c157">租税公課の仕訳問題に挑戦</h3><p>ここまでの内容で、租税公課の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。<br>早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h2 id="h62b4bf88a9">租税公課のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">租税公課</span>」という勘定科目の意味や取引事例を解説しました。<br>租税公課の似たような勘定科目に<span style="color:#c7243a">法人税等</span>や<span style="color:#c7243a">通信費</span>があるので、それぞれの違いを押さえておく必要があります。<br><span style="color:#c7243a">試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、しっかり理解しておきましょう！<br><br><span style="color:#263843">また、決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。</span><br>基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

<p>企業は従業員を雇用し、給料日に対価として<span style="color:#c7243a">給料</span>を支払います。従業員からすると現金を受け取っているだけに見えますが、会社側は<span style="color:#c7243a">源泉徴収</span>等の処理を行う必要があります。<br><br>この記事では、<span style="color:#c7243a">給料の取引の流れや源泉徴収の処理、具体的な仕訳事例</span>についてを簿記初心者向けにわかりやすく解説します。給料に関する<span style="color:#374151">知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a98e6e91675f44d3a200d598de9b6b89/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="論点：給料の支払い"></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="hfd814f342d">簿記上の給料とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">給料</span>（<span style="color:#c7243a">きゅうりょう</span>）とは、<span style="color:#c7243a">従業員に給料の支払いを計上する際に使用する勘定科目</span>です。<br>会計上では、<span style="color:#c7243a">費用の勘定科目</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b22604267f2f48a0af8ab4151af3d4cd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<h3 id="h830af27fa7">給料の取引の流れについて解説</h3><p>給料の取引の流れについて解説します。<br><br>給料の総額と、手取り額は通常異なるケースが大半です。<br>その一番の理由として、<span style="color:#c7243a">従業員の給料には所得税が発生</span>し、<span style="color:#c7243a">税金控除後の金額が支払われる</span>からです。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e79095504808476d98016715c75b7deb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料の取引の流れ"><br>会社は<span style="color:#c7243a">従業員の代わりに</span>、<span style="color:#c7243a">給料から差し引かれた所得税を税務署に納付する</span>こととなります。<br>このように<span style="color:#263843">給料から差し引くことを「</span><span style="color:#c7243a">源泉徴収</span><span style="color:#263843">」といい、従業員に代わって会社が納めることを「</span><span style="color:#c7243a">源泉徴収制度</span><span style="color:#263843">」と言います。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/23504ac1ed8b4981ad7f429819c4d26e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料の取引の流れ"><br>所得税のみならず、<span style="color:#c7243a">社会保険料や住民税なども天引きされることがあります</span>。<br>これらは会社が毎月の給与支給時に預かり、従業員に代わって原則毎月納付します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f9eec8336df3424d89745c06ff8196cf/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料の取引の流れ"></p><h3 id="hcf07e89cc6">給料から差し引かれる項目とは</h3><p>給料から差し引かれる項目の例として以下のようなものがあります。</p><ul><li>社会保険料</li><li>所得税</li><li>住民税</li></ul><p>従業員に変わって企業が納付するケースが一般的ですが、負担する主体は従業員です。<br>したがって、企業の費用とはなりません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/19f7a17c056a4f24a8420a091e5742de/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料総額から差し引かれる項目の例"></p><h2 id="hbcea9062ba">給料の取引の全体像は？</h2><p>給料を用いた取引の流れの全体像を紹介します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/618235b6d6804a918899da28b7729e39/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料の取引の全体像"></p><h3 id="h67547cc5a4">給料の支払い時</h3><p>まず、従業員へ所得税を除いた残額を給料として支払います。<br>この時、給料が発生すると同時に、預り金が増加します。</p><h3 id="h5dc9521e7b">源泉徴収の納付時</h3><p>その後、預かっていた所得税分を現金で支払います。<br>結果として、代金を支払ったため現金が減少するとともに、預り金の金額も減少します。<br></p><h3 id="h1c1f250205">給料の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、給料に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">給料の支払い時に発生した所得税はどの勘定科目で処理するでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c3acf848f8ea4119b93eba08966bec40/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%B5%A6%E6%96%99%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="給料：確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd">正解発表</h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢④預り金</span>です。<br><span style="color:#263843">給料の支払い時に発生した所得税は、従業員の給料から引かれて会社が一時的に預かるため、「</span><span style="color:#c7243a">預り金</span><span style="color:#263843">」の勘定科目で処理されます。その後、税金として税務署に納付されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/44dc7d6909934019a67fdc29dc3dca4e/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%B5%A6%E6%96%99%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3%20(1).png?w=1200&amp;h=675" alt="給料の確認問題：正解発表"><br>給料の仕訳問題には預り金がセットで出題されます。<br>預り金の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「預り金」について詳しく解説。預り金の取引の流れや関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

預り金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h2 id="h6a101ffac1">給料の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、給料の使い方を解説します。</p><h3 id="h73d0efa569">給料を支払った時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">従業員への給料200,000円を支払うにあたって所得税10,000円を差し引いた残額を現金で支払った。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、給料を支払った時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ed9ae4658de6442fa12952e9b7e4fe4d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料を支払った時の仕訳事例"></p><h4 id="hfbdc35deb2">給料の支払い時：給料の発生</h4><p><span style="color:#c7243a">従業員に給料を支払ったため</span>、<span style="color:#c7243a">給料が発生します</span>。<br>そのため、借方（左側）に給料（費用）200,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/576d2054097a4c4683783de2bf3caf9d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料を支払った時の仕訳事例"></p><h4 id="ha8996192f4">給料の支払い時：預り金の増加</h4><p>従業員の所得税を企業が一時的に預かることから<span style="color:#c7243a">預り金が増加します</span>。<br>そのため、貸方（右側）に預り金（負債）10,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a1d5f10fa2ce49b8b449fdc8167b8f35/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料を支払った時の仕訳事例"></p><h4 id="hd1cc0582fe">給料の支払い時：現金の減少</h4><p>最後に給料から源泉徴収税額を差し引いた残額を現金で支払います。<br>したがって、貸方（右側）に現金（資産）190,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1b40e035b51c4ba0b1a2e7f17ec04bd2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料を支払った時の仕訳事例"></p><h3 id="h14c4324732">源泉徴収税を納付した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">従業員から預かった所得税10,000円を現金で納付した。</span></p>

<p>上記の取引事例を使い、源泉徴収税を納付した時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8e9bd2317d264150bfe96e51edec4529/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="源泉徴収税を納付した時の仕訳事例"></p><h4 id="h66cbf41c56">源泉徴収税納付時：預り金と現金の減少</h4><p><span style="color:#c7243a">従業員から預かった所得税を現金で納付した</span>ため、預り金と現金が減少します。<br>したがって、借方（左側）に預り金（負債）10,000円を記入し、貸方（右側）に現金（資産）10,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3bc48fd7c2e4454f9bd5fefa5c854031/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="源泉徴収税を納付した時の仕訳事例"></p>

<h2 id="he9885b3457">簿記検定で出題される給料の問題</h2><p>給料は、簿記検定でも頻出の論点です。<br>特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で給料の問題が頻繁に出題されています。<br><br>具体的には、<span style="color:#000000">問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#000000">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7efc96f052bf437d9c509bc99f059381/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""></p><h3 id="hbc44ff9d9d">給料の仕訳問題の配点</h3><p>給料の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、給料の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/075dee55ea114bb8aaa31292edb37b8c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG" alt=""><br>給料の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。</p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は給料です。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】給料の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="h4dc121d669">給料の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定で頻出の論点である給料の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h3 id="hb08586183c">給料の会計処理</h3><p>最後に、給料の会計処理を見ていきます。<br>給料を支払う際は、借方に給料（費用）を記入し、貸方に現金（資産）を記入します。また、<span style="color:#c7243a">所得税</span>や<span style="color:#c7243a">社会保険料</span>などが発生するため、下記の仕訳の流れを必ず押さえておきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b4b994e1b4af4f31bc9c9b26d20f8af9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="給料の会計処理"></p><h2 id="h0c47ddff4b">給料のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">給料</span>」という勘定科目の意味や取引事例を解説しました。<br>給料の仕訳問題は<span style="color:#c7243a">所得税</span>や<span style="color:#c7243a">社会保険料</span>などが発生し、<span style="color:#c7243a">預り金</span>と一緒に出題されることが多いためセットで覚えておく必要があります。<br><span style="color:#c7243a">試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、しっかり理解しておきましょう！<br><br><span style="color:#263843">また、決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。</span><br>基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「給料」について詳しく解説。給料の取引の流れや源泉徴収の処理、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

勘定科目