この記事では、日商簿記検定3級(以下:簿記3級)に1ヶ月で合格するための学習スケジュールと必要な勉強時間を解説します。
学習スケジュールに関しては、簿記学習アプリ「Funda簿記」を利用して1ヶ月で合格された方々のスケジュールを参考に作成しています。
「Funda簿記」の詳細については、下記のリンクからご覧ください。
簿記3級を1ヵ月で取得したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
- 簿記3級とは?
- 簿記3級の試験内容
- 簿記3級の合格ライン
- 必要な勉強時間
- 簿記3級の1ヶ月合格スケジュールの全体像
- 簿記の基礎(インプット):目安2日
- 個別論点〈期中取引〉と帳簿組織(インプット):目安7日
- 決算整理(インプット):目安2日
- 大問1の対策(アウトプット):目安3日
- 大問3の対策(アウトプット):目安4日
- 大問2の対策(アウトプット):目安3日
- 模試+各問対策(アウトプット):目安7日
- 実際に簿記3級に1ヵ月で合格された方を紹介
- 社会人の合格事例
- 高校生の合格事例
- まとめ
目次
- 簿記3級とは?
- 簿記3級の試験内容
- 簿記3級の合格ライン
- 必要な勉強時間
- 簿記3級の1ヶ月合格スケジュールの全体像
- 簿記の基礎(インプット):目安2日
- 個別論点〈期中取引〉と帳簿組織(インプット):目安7日
- 決算整理(インプット):目安2日
- 大問1の対策(アウトプット):目安3日
- 大問3の対策(アウトプット):目安4日
- 大問2の対策(アウトプット):目安3日
- 模試+各問対策(アウトプット):目安7日
- 実際に簿記3級に1ヵ月で合格された方を紹介
- 社会人の合格事例
- 高校生の合格事例
- まとめ
簿記3級とは?
簿記3級とは、基本的な経理業務を行える人材であることを証明することができる資格です。試験では、企業のお金の流れを把握し、経営成績や財務状態を記録する知識が問われます。
簿記3級を取得すると、業種・職種にかかわらず、多くの企業からビジネスパーソンにとって必須の「基本知識」が身に付いているとして評価されます。
試験は入門レベルでチャレンジしやすく、正しい対策をすることで確実に合格を狙える資格と言われています。
また、受験料も3,300円(税込)と敷居も低くなっています。
ただし、少し勉強すれば受かるほど簡単な試験ではありません。簿記3級に合格するためには、継続して勉強する努力が必要になります。
簿記3級の試験内容
簿記3級で問われるのは「商業簿記」に関する内容です。日々の取引における仕訳や決算書を作成する知識・スキルなどが問われます。
試験は大問が3つに分かれており、以下の形式で出題されます。
- 大問1:仕訳問題
- 大問2:勘定記入・語句記入・補助簿選択の問題
- 大問3:決算書作成問題
計算問題も求められますが、基本的な四則計算ができれば問題ないです。試験本番は電卓を使用できるため、数学の知識が必要だったり、理系でないと合格が難しいというわけではありません。
簿記3級の合格ライン
簿記3級の合格ラインは、100点満点中70点です。
大問ごとの配点は、「大問1(45点)」「大問2(20点)」「大問3(35点)」の合計100点となっています。
- 大問1:45点
- 大問2:20点
- 大問3:35点
大問2は出題範囲が広く、出題内容が多岐にわたるため短期間での対策は難しいです。逆に、大問1と大問3は簿記の基礎である「仕訳」ができれば、満点を狙うことも可能です。
そのため、大問1と大問3でそれぞれ9割近く取ることができれば、仮に第2問が0点だとしても合格することができます。
もちろん簿記をしっかり理解して、大問2でも高得点を取れる状態が理想です。
しかし、短期間で効率的に合格を目指すのであれば、大問1と大問3を優先的に仕上げることをおすすめします。
簿記3級の合格率や取得するメリットなどについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
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必要な勉強時間
簿記3級の合格に必要な勉強時間は、約100時間と言われています。簿記の学習経験や経理関係の仕事経験がある方は、これよりも目安の勉強時間が短くなると考えていいでしょう。
1ヵ月で合格を目指す場合は、1日平均3時間程度の勉強をする必要があります。仕事などで平日時間がとれないときは、土日休みなどを活用して勉強時間を確保しましょう。
ただし、100時間勉強することを目的にするのではなく、正しい勉強方法で学習を進めていくことが大切です。
簿記3級の1ヶ月合格スケジュールの全体像
それでは、1ヶ月という短期間で簿記3級に合格するための学習スケジュールを紹介します。
スケジュールは大きく7つのフェーズにわかれています。
全体像としては、インプット学習の1回目は10日ほどで終わらせ、残りの20日ほどはアウトプットに使います。
- 簿記の基礎(インプット):目安2日
- 個別論点〈期中取引〉と帳簿組織(インプット):目安7日
- 決算整理(インプット):目安2日
- 大問1の対策(アウトプット):目安3日
- 大問3の対策(アウトプット):目安4日
- 大問2の対策(アウトプット):目安3日
- 模試+各問対策(アウトプット):目安7日~
各フェーズごとの詳細について解説していきます。
簿記の基礎(インプット):目安2日
簿記3級の学習を開始して最初にやるべきことは、簿記とはなにか?を理解することです。
簿記の目的や、仕訳の考え方・手順、決算についてを学びましょう。
基礎を疎かにすると「なんのためにこの手続きをやっているんだっけ?」と目的がわからなくなり、内容が頭に入ってこなくなってしまいます。
また、練習問題に取り組み始めても全く点が取れない事態にも繋がります。
したがって、まずは簿記を学ぶ土台となる基礎を固めましょう。
Funda簿記ではセクション1~3が「簿記の基礎」です。1~3は内容がリンクしているため、間を開けずに2日ほどで学ぶことをおすすめします。
個別論点〈期中取引〉と帳簿組織(インプット):目安7日
簿記の基礎を身に付けたら、個別論点の学習に入ります。ここでは取引を記録する方法や、取引を計算する方法を学びます。
このフェーズで意識していただきたことは、1回の学習で完璧な理解を目指さないことです。難しい論点も繰り返し問題を解くことによって、復習したタイミングで理解できるようになります。
したがって、1回目は、アプリ内にある確認問題が解ける状態で次の単元に進みましょう。
Funda簿記ではセクション4~12が該当します。1日1、2セクションずつ進めることが理想です。
また、アプリ内には大問別の練習問題が用意されています。スマホでカテゴリー別の仕訳問題が解けるため、余裕がある方は通勤・通学などの隙間時間に、仕訳問題にも挑戦しましょう。
決算整理(インプット):目安2日
期中取引の個別論点を終えたら、決算整理の学習に入ります。ここでは、期末の決算手続きや決算書の作成手順を学びます。
個別論点と比べてイメージがつきにくく、苦手意識を持つ方が多い内容です。決算手続きの全体像や決算整理の目的を意識して、1つずつ知識を身に付けていきましょう。
Funda簿記ではセクション13が「決算整理」です。1セクションのみですが、重要な内容なので2日ほどかけて学びましょう。
また、ここも個別論点と同様に、1回で完璧な理解を目指さないように注意してください。
大問1の対策(アウトプット):目安3日
簿記3級の大問1では、仕訳問題が出題されます。表示された取引をもとに仕訳を記入する問題です。通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。
大問1は得点源なので、繰り返し解いて苦手な分野をなくしましょう。インプット終了直後のこのフェーズでは、点を取ることよりも理解を深めることが重要です。
間違えた問題も正解した問題も解説を読み、インプットセクションを活用して復習しましょう。
Funda簿記では大問別練習問題で、仕訳問題を何回も解くことができます。問題はシステムが自動で生成するため、同じ問題が2度出ることはありません。
試験当日までに15問中13問以上正解できるようになることが理想です。
大問3の対策(アウトプット):目安4日
大問2の対策の前に、大問3の対策に取りかかり早めに仕上げましょう。理由は前述した通り、大問3で高得点を取ることができれば、合格点に到達する可能性が高いためです。
はじめは全く点数が取れなかったり、解答するのに30分以上かかったりするかもしれません。しかし、問題パターンは大問1のような多さではないため、すぐに問題に慣れます。解説を読みながら、問題文(決算整理事項)がどのような処理を求めているのか、どの空欄にどの数値を入力すればいいのかを掴みましょう。
大問3は全部で3つの解答パターンがあります。それぞれの違いを意識しながら、全パターンで8割近く取れる状態を目指しましょう。
- 決算整理着残高試算表
- 貸借対照表・損益計算書作成
- 精算表作成
大問2の対策(アウトプット):目安3日
大問別対策の最後に、大問2に取り掛かりましょう。3種類の問題のうち、特に「勘定記入」問題がやや難問です。
- 勘定記入
- 語句記入
- 補助簿選択
取引を仕訳にする方法と、仕訳を勘定に転記する方法を復習しながら練習しましょう。
ただし、大問2は試験範囲が広いにもかかわらず、他の大問と比べて配点が少ないです。そのため、ここにあまり時間を割かずに他の大問の対策をするのも、短期間で合格を目指す1つの手です。
本番では満点を狙うことは難しいため、部分点を取ることを意識しましょう。
模試+各問対策(アウトプット):目安7日
大問別の練習問題で一通り高得点が取れるようになった後は、ひたすら模試を解きましょう。
60分の試験時間に慣れ、大問ごとの時間配分の感覚を身につけることが大切です。
模試は1回の労力が大きいため、よく間違える論点は、大問別の練習問題を活用して解けるようになりましょう。
本番は70点以上で合格ですが、模試の時点では90点以上を取りたいところです。
なぜなら、模試で90点以上を取れるかどうかで、本番で合格できる可能性に大きな差が見られるからです。試験直前は90点以上を取ることにこだわって、模試を繰り返し解きましょう。
実際に簿記3級に1ヵ月で合格された方を紹介
最後に、「Funda簿記」を利用して、実際に簿記3級に1ヵ月で合格された方を紹介します。
社会人の合格事例
はじめに、実業団で陸上選手としても活躍している小川 宏海さんの合格事例を紹介します。小川さんは、2023年の10月から簿記3級の勉強を開始し、1か月弱で見事合格されました。
合格までの日数は26日、総学習時間は約34時間と、目安よりも短い期間で合格されています。小川さんによると、簿記の学習にあたって以下の3つのフェーズを意識しながら学習を進めたそうです。
- 簿記の用語や基本ルールに慣れる(1週間)
- 試験範囲の論点を一通り終わらせる(1週間)
- 本番を意識して苦手論点を潰す(2週間)
具体的な学習スケジュールや学習方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
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続いて、フルタイムの社会人として働いているいちさんの合格事例を紹介します。いちさんは、2023年2月から簿記3級の勉強を開始し、約3週間で見事合格されました。
合格までの日数は22日間、そう学習時間は約35時間と、非常に短期間で簿記3級を取得されています。
いちさんによると、
- Funda簿記のTwitterコミュニティ
- 自分のペースで進められる学習スライド
- 苦手問題を克服できる練習問題
を活用することで、スピード合格できたとのことです。
具体的な学習スケジュールや学習方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
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高校生の合格事例
Funda簿記を活用し、わずか半年で日商簿記3級と日商簿記2級に一気に合格した董(とう)くんの事例も大変参考になります。
周りを見返したいという思いから勉強を始めた董くんは、勉強を始めてから1.5ヶ月で日商簿記3級に合格、その後4ヶ月で日商簿記2級に合格しました。
具体的な学習スケジュールは下記の記事で詳しく紹介しています。
高校生はもちろん、社会人の方も大変参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
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まとめ
簿記3級に1ヶ月で合格するための学習スケジュールについて解説してきました。
「簿記3級に1ヵ月で合格したい」という方は、
- 1回目のインプットは完璧な理解を目指さない
- 大問別の練習問題を解きながら理解を深める
この2点を忘れずに学習を進めましょう。
忙しい社会人でも、実際に簿記3級に1ヵ月で合格された方がいます。これから簿記3級の学習を始める方はぜひ参考にしてみてください。
今回紹介した「Funda簿記」の詳細は、下記のリンクからご覧いただけます。
ぜひ一緒に、アプリを使った学習で簿記3級を取得してみませんか?
あなたのご参加をお待ちしております!