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基礎知識

2024/01/09

主要簿とは?簿記3級で出題される帳簿の種類や記入方法を解説

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主要簿とは?

主要簿(しゅようぼ)とは、決算書を作成するために、日々の取引を記録する会計帳簿のことです。主要簿は必ず作成しなければならない帳簿で、簿記上で認識されるすべての取引が記録されます。
主要簿には日々の仕訳を記録する「仕訳帳」と勘定科目ごとに取引を記録する「総勘定元帳」の2種類があります。
主要簿とは
これだけでは1mmもわかりませんよ
いきなり全てを覚えることは難しいと思います。
そのため、この記事では簿記初心者向けに帳簿の基礎から主要簿の具体的な記入方法までを、事例を用いてわかりやすく解説していきます。

目次

  • 主要簿とは?
  • 会計帳簿の1つ
  • 主要簿の覚え方
  • 主要簿と補助簿
  • 主要簿の種類は?
  • 仕訳帳
  • 総勘定元帳
  • 簿記の主要簿の問題は?
  • 主要簿の問題例
  • 主要簿の練習問題
  • 実際の試験形式
  • 主要簿のまとめ

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会計帳簿の1つ

そもそも会計帳簿(ちょうぼ)とは、会社の取引やお金の流れを記録するものです。
具体的には、企業が行う取引や資金の移動、収入と支出、資産や負債の増減など、経済活動全体を時系列に記録し管理します。
会計帳簿を作成する理由は、会社の財政状態や経営成績を把握する決算書を作成するためです。
帳簿とは

主要簿の覚え方

主要簿の簡単な覚え方は、取引記録の全体図をイメージすることです。

日々の取引の仕訳はまず仕訳帳に記録されます。次に、この仕訳帳に記録された取引情報が勘定科目ごとに総勘定元帳へ転記されます。そして最終的に、総勘定元帳の情報を元にして財務諸表が作成されます。
取引の全体像

主要簿と補助簿

会計帳簿には2種類あり、決算書を作成するために日々の取引を記録する「主要簿」と、内部管理を行うための「補助簿」があります。

  • 主要簿:必ず作成する必要あり
  • 補助簿:必要に応じて作成する必要あり

今回は主要簿に絞って解説します。
帳簿の種類
補助簿について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。

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主要簿の種類は?

主要簿には主に2種類あり、仕訳帳総勘定元帳で構成されています。

  • 仕訳帳
  • 総勘定元帳

記入方法とともに順を追って解説します。

仕訳帳

仕訳帳(しわけちょう)とは、仕訳を記録するための帳簿です。
日々の取引は、まず仕訳帳に記入されます。これにより、取引の記帳漏れがないか確認することができます。
仕訳帳とは

仕訳帳の記入方法

仕訳帳は4つの項目で成り立っています。
仕訳帳の記入方法

  • ①日付欄…取引日を記入します。
  • ②摘要欄…勘定科目を記入します。その下に取引の要約も記入します。
  • ③元丁欄…総勘定元帳の何ページ目に転記したのかを記入します。
  • ④金額欄…取引の金額を借方と貸方に分けて記入します。

総勘定元帳

総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)とは、勘定科目別に取引が記入されている帳簿です。仕訳帳の内容を転記して作成します。
総勘定元帳を見ることで、各勘定科目がどのような原因で増減したかを知ることができます。
総勘定元帳とは

総勘定元帳の記入方法

総勘定元帳は5つの項目で成り立っています。
総勘定元帳の記入方法

  • ①勘定名…集計される勘定科目名が記入されます。
  • ②日付欄…取引日を記入します。
  • ③摘要欄…仕訳の相手科目が記入されます。(複数ある場合は諸口と記入)
  • ④仕丁欄…仕訳帳の何ページ目から転記されたのかを記入します。
  • ⑤金額欄…取引の金額を借方と貸方に分けて記入します。
新卒くんのアイコン

新卒くん

うーん。わかったようなわからないような…
イメージしやすいように事例で解説してください!

簿記の主要簿の問題は?

主要簿に関する問題は、様々な簿記試験において出題されます。
ここからは、簿記試験における主要簿の問題事例を用いて、記録の流れを解説していきます。

主要簿の問題例

例えば、次のような取引が発生したとします。
下記の取引を仕訳にしてみてください。

1,000円の商品を掛けで仕入れた。

新卒くんのアイコン

新卒くん

これくらいは分かりますよ!

上記の取引を仕訳にすると、借方(左側)に仕入(費用)1,000円を記入し、貸方(右側)に買掛金(負債)1,000円を記入します。
この仕訳を下の図のように仕訳帳に記入していきます。
主要簿の取引事例

新卒くんのアイコン

新卒くん

なるほど!
取引が記録されている仕訳帳を見れば、買掛金がいくら残っているか分かりますね!

たしかに、2~3個程度の仕訳であれば容易に把握することができます。しかし、日々の取引を大量に仕訳にした場合、計算が大変になってしまいます。
主要簿の取引事例
そこで、仕訳帳から勘定科目ごとに取引を記録する総勘定元帳へ転記します。先ほどの取引を総勘定元帳へ記入すると、下の図のようになります。
主要簿の取引事例
これにより、勘定科目ごとに集計されるため、残高をすぐに把握することができます。この金額を元に決算書を作成していきます。
主要簿の取引事例

新卒くんのアイコン

新卒くん

なるほど!
これなら分かりやすいですね!

主要簿の練習問題

それでは、ここまでの内容を踏まえて、主要簿に関する問題です。
主要簿に含まれるものを選択肢の中から1つ選んでください。
主要簿の確認問題

タップで回答を見ることができます

1

仕入帳

2

総勘定元帳

3

補助元帳

4

補助記入帳

一緒に考えてみよう
正解は、選択肢②総勘定元帳です。
主要簿(しゅようぼ)とは、決算書を作成するために、日々の取引を記録する帳簿のことです。
主要簿には「仕訳帳」と「総勘定元帳」の2種類があります。
主要簿の確認問題:正解発表

実際の試験形式

簿記3級の試験では大問2で総勘定元帳を埋める形式の問題が出題されます
取引が提示され、それを元に仕訳を行い総勘定元帳に日付や増減の原因となった相手勘定、取引の金額を記入する問題です。
記入方法さえ理解できていれば、あとは通常の仕訳問題と変わらないため記入方法をしっかり押さえておきましょう。
実際の試験形式
総勘定元帳の詳細な記入方法についてはこちら

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主要簿のまとめ

今回は簿記3級に登場する「主要簿」の意味と記入方法について解説しました。
主要簿は、決算書を作成するために、日々の取引を記録する帳簿のことをいいます。
本番の試験では大問2で総勘定元帳を記入する問題が出題されるため、しっかり理解しておきましょう!

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この記事を書いた人

著者:大手町のランダムウォーカー

大手町のランダムウォーカー

Funda社運営

トータルSNSフォロワー20万人の会計インフルエンサー。著書の『世界一楽しい決算書の読み方』はシリーズ累計30万部突破。

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