<p>簿記2級を取得した多くの方が「この知識をどう活かせばいいのか？」というキャリアの分岐点で悩んでいるかと思います。簿記2級は履歴書にも書ける国家資格であり、経理や会計の世界では一定の評価を得られる強力な武器です。<br><br>しかし「資格を取っただけ」で終わらせてしまってはもったいないのも事実です。本記事では、簿記2級取得後の<span style="color:#c7243a">就職や転職、副業、実務スキルアップ</span>といったキャリアの可能性を網羅的に解説します。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>

<h2 id="h60b930a35c">簿記2級取得後のキャリアの選択肢</h2><p>簿記2級を取得した後には、どのようなキャリアの広がりがあるのでしょうか。以下では代表的な4つの方向性をご紹介します。</p><ul><li>経理・会計職への就職・転職</li><li>社内異動や昇進に活かす</li><li>副業・フリーランスでの活用（確定申告）</li><li>他のビジネススキル・資格と組み合わせたキャリア形成</li></ul>

<h3 id="hb16fdb952c">経理・会計職への就職・転職</h3><p><span style="color:#c7243a">企業の経理部門や会計事務所への就職・転職</span>は、簿記2級取得者にとって王道のキャリアパスです。<br>簿記2級を持っていることで、仕訳・帳簿管理・試算表作成などの基本的な会計業務が理解できていると評価され、未経験でも採用されるチャンスが広がります。<br><br>特に中小企業やベンチャー企業では即戦力としての期待も高く、実務に触れながらさらにステップアップを目指せます。</p>

<h3 id="h59cdb20273">社内異動や昇進に活かす</h3><p><span style="color:#c7243a">現在の職場でキャリアアップを目指す</span>際にも、簿記2級は大きなアドバンテージとなります。<br><br>たとえば、営業職や総務職から経理部門へ異動したいとき、あるいはチームリーダーやマネージャーに昇進する際に、会計の基礎知識があると業務理解が深まり、社内での信頼を得やすくなります。管理職には「数字を読む力」が求められるため、その下地としても有効です。</p>

<h3 id="ha6e32a8c78">副業・フリーランスでの活用（確定申告）</h3><p>近年では、副業やフリーランスとして働く人が増えていますが、会計知識はその際にも役立ちます。<br><br>副業として収入がある場合、自分で確定申告を行う必要があります。簿記2級の知識があれば、青色申告や経費計上、損益管理もスムーズに行えます。お金の流れを「見える化」できる点でも強力なスキルです。</p>

<h3 id="h6d039409c1">他のビジネススキル・資格と組み合わせたキャリア形成</h3><p>簿記2級は会計のスキルにとどまらず、他分野との組み合わせでより大きな武器になります。<br><br>たとえば「営業×会計」であれば、顧客の財務状況を理解し、適切な提案をする力が身につきますし、「マーケティング×会計」であれば、販促活動のROI（費用対効果）を数字で評価できるようになります。簿記2級は、<span style="color:#c7243a">他スキルとの「掛け算」でキャリアを広げる土台</span>になります。</p>

<h2 id="hed7eea5b1f">実務で求められるスキルとは？資格以外に必要な力</h2><p>資格を持っているだけでは現場で活躍できないこともあります。ここでは、実務で求められるスキルについて見ていきましょう。</p>

<h3 id="h26b3a96e77">会計ソフトの操作スキル</h3><p>現場の経理業務では、仕訳を紙で書くのではなく、<span style="color:#c7243a">会計ソフトへの入力が基本</span>です。<br>中小企業では「弥生会計」や「PCA会計」、クラウド型では「freee」「マネーフォワード」などが主流です。これらの操作方法を知っていると、即戦力として実務に入りやすく、職場での評価も高まります。</p>

<h3 id="h3ce3e3f456">Excel・スプレッドシートでの数値管理能力</h3><p>日々の業務では、会計ソフト以外に<span style="color:#c7243a">Excel</span>や<span style="color:#c7243a">Googleスプレッドシートでのデータ整理</span>、<span style="color:#c7243a">集計作業</span>も頻繁に行われます。<br>特に、SUMIFやVLOOKUPなどの関数、ピボットテーブルの活用ができると、財務分析や経費管理の精度が高まります。実務では「簿記＋Excel」がセットで求められると考えておきましょう。</p>

<h3 id="h7682b93297">決算書やキャッシュフロー計算書の読解力</h3><p>単なる入力作業にとどまらず、「<span style="color:#c7243a">数字の意味を読み取る力</span>」があるとさらに評価されます。<br>特に、貸借対照表（BS）や損益計算書（PL）、キャッシュフロー計算書（CF）を見て、会社の財務状態や経営状況を把握できると、経営陣や上司からの信頼も厚くなります。分析力は、今後のキャリアアップにも直結するスキルです。</p>

<h2 id="h8766c938f7">キャリアに活かすための勉強法とステップアップ戦略</h2><p>資格を取ったあと、どう学び続けるかがその後の成長を左右します。ここでは、ステップアップのための学習戦略を紹介します。</p>

<h3 id="hc822a21cb2">実務未経験者が経験を積むには</h3><p>資格はあっても、<span style="color:#c7243a">実務経験がないと採用されにくい</span>こともあります。<br>そんなときは、パートや派遣、会計事務所のアルバイトなどからスタートし、徐々にスキルと経験を積むのがおすすめです。実務に触れながら覚えることで、簿記2級の知識が「現場の言語」として定着します。</p>

<h3 id="hd75183add7">働きながらスキルを高める方法</h3><p>仕事をしながらでもスキルアップは可能です。<br>たとえば、業務の中で分からなかった用語を調べたり、経理日誌をつけてアウトプットを習慣化するなど、日々の行動に学びを組み込むのがポイントです。さらに通信講座やYouTube講義なども活用すれば、時間を有効に使って成長できます。</p>

<h3 id="h5408e0bd4a">資格と実務経験をどう両立させるか？</h3><p>次の資格（簿記1級・税理士など）を目指す場合、仕事と勉強の両立が課題になります。<br>このとき重要なのが「学習の優先順位をつけること」と「スケジュール管理」です。短時間でも集中して取り組めば、働きながらでも合格は十分可能です。自分に合った学習スタイルを見つけて、無理なく継続することが成功のカギになります。<br><br>次のステップとしておすすめの資格については下記の記事で詳しく解説しています。</p>

今回は、簿記2級の資格を取得した後の次のステップをわかりやすく解説！2級取得後に何を勉強をすればいいか悩んでいる方向けに、おすすめの資格8選と選び方を図解を用いて説明します。ぜひこの記事を通じて、次のステップの参考にしていただければ幸いです。

簿記2級の次は何を勉強する？おすすめの資格8選と選び方を解説

<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2><p>簿記2級は、あなたのキャリアを大きく広げる出発点です。就職・転職だけでなく、副業やスキルアップにも直結し、さまざまな可能性を切り開いてくれます。<br>重要なのは、「<span style="color:#c7243a">資格を活かして何をしたいのか</span>」を明確にし、自分の強みと組み合わせてキャリアをデザインしていくことです。この記事を参考に、ぜひ次の一歩を踏み出してください。</p>

今回は、簿記2級取得後のキャリアについて解説！2級の資格を取った後に、どうキャリアに活かせばいいか悩んでいる方向けに、キャリアの選択肢や実務におけるスキルの上げ方を図解を用いてわかりやすく説明します。今後のキャリアの参考にしていただければ幸いです。

簿記2級取得後はどうする？キャリアの選択肢を完全ガイド

<p>簿記2級の資格は、企業の経理実務に通用する知識とスキルを証明する、非常に価値ある資格です。<br> ですが、多くの方が次のように悩んでいるのではないでしょうか。</p>

<p>「この先、何を勉強すればいいの？」<br>「簿記1級に進むべき？それとも他の資格を取るべき？」</p>

<p>結論から言うと、<span style="color:#c7243a">あなたの目的・興味・キャリアの方向性によって選ぶ資格は変わってきます</span><strong>。</strong><br> この記事では、簿記2級の知識を土台にしながら、<span style="color:#c7243a">将来に活かせるおすすめの資格8選</span>と、<span style="color:#c7243a">選び方のポイント</span>をわかりやすく紹介します。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>

<h2 id="hb26817e019">簿記2級取得後におすすめの資格8選</h2><p>簿記2級を取得したあとは、自分のキャリア目標や興味に応じて、次に目指すべき資格が変わってきます。<br><br>ここでは「会計の専門性を深めたい」「他分野のスキルを身につけたい」「キャリアの選択肢を広げたい」などの目的別に、<span style="color:#c7243a">特に相性のよい8つの資格</span>を紹介します。すべて簿記2級の知識を活かしてステップアップできる資格ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。</p><ul><li>日商簿記1級</li><li>税理士</li><li>社会保険労務士</li><li>FP</li><li>中小企業診断士</li><li>宅地建物取引士</li><li>&nbsp;IT系資格（MOS、ITパスポートなど）</li><li>TOEIC</li></ul>

<h3 id="h7999113ddf">①日商簿記1級</h3><p><span style="color:#c7243a">経理・財務の専門家として知識を極めたい</span>なら、やはり日商簿記1級が定番の選択肢です。<br>高度な内容ですが、簿記2級を取得した今だからこそ、その延長線上にある1級の学習が視野に入ります。</p>

<h4 id="hef5c5bf74b">日商簿記1級とは</h4><p>日商簿記1級は、財務会計・管理会計・原価計算・企業会計原則といった<span style="color:#c7243a">高度な会計分野を扱う上級資格</span>です。<br><br>出題範囲には連結会計や外貨建取引、会計理論など、実務だけでなく理論的な知識も求められます。合格率は10％前後と難関ですが、合格すれば税理士試験の受験資格を得られます。</p>

<h4 id="h743cdc67ab">日商簿記1級がおすすめの理由</h4><p>会計・経理職でスペシャリストを目指すなら最も王道の資格です。<br><br>簿記2級で学んだ仕訳や財務諸表の基礎がベースとなり、1級ではその知識をより深く体系化できます。企業の財務部門・上場企業・会計事務所など、どの業界でも高く評価される「武器」となるでしょう。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経理や財務のスペシャリストを目指したい人、将来税理士を目指す予定がある人、高度な会計知識を武器に転職や昇進を狙いたい人にぴったりです。</p>

<h3 id="h326290cce4">②税理士</h3><p>会計の枠を超えて、<span style="color:#c7243a">税務の専門家として活躍したい</span>なら、税理士資格が有力です。<br>法人・個人を問わず、税金に関わる知識と実務力が求められる場面は多くあります。</p>

<h4 id="he8aeef1430">税理士資格とは</h4><p>税理士は、税務代理・税務書類の作成・税務相談といった<span style="color:#c7243a">税務業務に関して独占的な業務を行うことができる国家資格</span>です。<br><br>5科目の合格が必要で、科目合格制により数年かければ取得できます。簿記1級または会計系学部の卒業で受験資格が得られる点が特徴的です。<br><br>税理士として独立することも可能で、企業内税務や資産税・法人税分野での活躍も見込まれます。</p>

<h4 id="hb759474c17">税理士資格がおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識は「簿記論」「財務諸表論」の試験で活かされ、他の税法科目でも会計処理の理解が役立ちます。専門的なスキルが求められるだけに、取得後の信頼性と収入の高さは非常に魅力的です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>税務の専門家として独立したい人、会計事務所・税理士法人への就職を目指す人、経理の延長線上で高い専門性を得たい人に最適です。</p>

<h3 id="hdaec5b9a45">③社会保険労務士</h3><p>会計の視点から<span style="color:#c7243a">「人」に関わる業務にも強くなりたい</span>なら、社労士は絶好の選択肢です。<br>企業の内部管理において、労務・給与・保険の知識は欠かせません。</p>

<h4 id="h5230e144ff">社労士資格とは</h4><p>社会保険労務士（社労士）は、労働社会保険に関する法律や制度に基づき、<span style="color:#c7243a">企業の労務管理を支援する国家資格</span>です。労働基準法や雇用保険法、健康保険法など、多くの法律知識が求められるため、合格には体系的な学習が必要です。<br><br>就業規則の作成、給与計算、助成金申請、労働基準監督署との対応など、企業活動に欠かせない業務を担います。</p>

<h4 id="h7fe391d70f">社労士がおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識が、与や法定福利費の仕訳・処理、勤怠管理との連携などに直結し、社労士としての実務にも活かされます。中小企業では「経理＋労務」を担当するケースも多いため、2つの分野をカバーできる人材は希少で重宝されます。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>総務や人事、バックオフィス全般を担当している人や、経理業務の幅を広げたい人におすすめです。将来的に企業の人事部門や社会保険事務所で活躍したい人にも向いています。</p>

<h3 id="h0adae71816">④FP（ファイナンシャル・プランナー）</h3><p><span style="color:#c7243a">個人や家庭のお金に関する知識を体系的に身につけたい</span>なら、FP資格がおすすめです。<br>簿記とは異なる視点からお金を扱うスキルが身につきます。</p>

<h4 id="hd517c15439">FP資格とは</h4><p>FPは、<span style="color:#c7243a">ライフプラン設計、保険、年金、住宅ローン、投資、相続など幅広いテーマを扱う資格</span>です。国家資格であるFP技能士と、民間資格のAFP・CFPに分かれ、2級FP技能士以上は実務での信頼性も高くなります。</p>

<h4 id="h623272d159">FPがおすすめの理由</h4><p>簿記2級で得た財務的思考や数字感覚が、キャッシュフロー表やライフプランの設計、税制の理解などに活かされます。企業の保険担当や金融機関の営業職などでも評価されやすい資格です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>個人向けの資産相談業務に携わりたい人、保険・証券・不動産など金融業界への転職を検討している人、家計や老後資金の管理にも役立てたい人に適しています。</p>

<h3 id="h8c06a441fe">⑤中小企業診断士</h3><p>経理の視点だけではなく、<span style="color:#c7243a">企業全体の経営や戦略に関心がある人</span>には中小企業診断士が最適です。<br>財務の専門知識に加え、組織全体を俯瞰する思考力が身につきます。</p>

<h4 id="h63cc0a9523">中小企業診断士とは</h4><p>中小企業診断士は、<span style="color:#c7243a">経営コンサルタントとして企業の成長や経営改善を支援する国家資格</span>です。1次試験では7科目（財務・法務・経済・IT・人事・運営管理など）、2次試験では実際の経営課題を解決する記述式試験があります。知識の幅と応用力の両方が求められる実践的な資格です。</p>

<h4 id="hc71d6cd1d9">中小企業診断士がおすすめの理由</h4><p>1次試験の「財務・会計」分野では、簿記2級の知識がそのまま使えます。さらに、経営指標の分析や原価管理など、簿記で身につけたスキルが2次試験の実践問題にも応用できます。会計だけでなく「経営の言語」を身につけたい人には最適です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経営企画やマネジメント職を目指している人、将来コンサルタントとして独立したい人、中小企業を支援する公共的な仕事に関心がある人におすすめです。</p>

<h3 id="h93c5771800">⑥宅地建物取引士</h3><p><span style="color:#c7243a">不動産業界や資産運用に興味がある</span>なら、会計のスキルに加えて宅建の取得が非常に有効です。<br>不動産取引の仕組みを理解し、実務でも活躍できる人材になれます。</p>

<h4 id="h44003583c6">宅建とは</h4><p>宅地建物取引士（宅建）は、物件売買や賃貸借契約時における「重要事項説明」など、法律上必要な手続きを担当する国家資格です。宅建を保有することで、<span style="color:#c7243a">不動産取引の専門家</span>を示すことができます。</p>

<h4 id="hc3096d1c08">宅建がおすすめの理由</h4><p>簿記2級で学ぶ減価償却や不動産の取得・売却時の仕訳処理は、不動産会計と密接に関連します。不動産会社の経理職や営業職でも、会計の知識を持つ人材は重宝されるため、宅建とのダブルライセンスで専門性が高まります。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>不動産業界で働きたい人、将来的に投資用物件の売買や賃貸業を考えている人、不動産×会計の実務を両方こなしたい人にぴったりです。</p>

<h3 id="h4ad58f9ff8">⑦IT系資格（MOS、ITパスポートなど）</h3><p><span style="color:#c7243a">実務にすぐ活かせるスキルを身につけたい</span>なら、IT系資格の取得がおすすめです。<br>会計実務におけるExcel操作やシステム理解は、実は簿記と同じくらい重要です。</p>

<h4 id="h1f0e794db5">MOS・ITパスポートとは</h4><p><span style="color:#c7243a">MOS</span>（Microsoft Office Specialist）は、<span style="color:#c7243a">ExcelやWordなどのソフトを業務で使いこなすスキルを証明する資格</span>です。また、<span style="color:#c7243a">ITパスポート</span>は、ITリテラシーやシステム管理、ネットワーク、セキュリティなど、<span style="color:#c7243a">ITの基礎知識を問う国家試験</span>です。</p>

<h4 id="hd4e30ec8d3">IT系資格がおすすめの理由</h4><p>簿記2級で得た数値処理スキルと併せて、表計算やマクロ機能を使いこなすことで、経理・財務の実務効率が格段に向上します。特に、Excelベースの業務が多い中小企業では、会計とITの両方を理解する人材は即戦力です。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>経理・事務・総務の実務効率を上げたい人、デジタルツールに強い経理人材になりたい人、将来的にIT経理やシステム導入などにも関わっていきたい人におすすめです。</p>

<h3 id="h7f839bfbe0">⑧TOEIC</h3><p>会計スキルに「英語力」を加えることで、国際的に活躍できるフィールドが一気に広がります。<br>グローバルなビジネスを意識しているなら、早めの対策がカギです。</p>

<h4 id="h65f2b65100">TOEICとは</h4><p>TOEICは、リスニングとリーディングを通じて<span style="color:#c7243a">ビジネス英語の理解度を測るテスト</span>です。一般的に600点以上で日常業務レベル、800点以上でビジネス会話や文書対応が可能とされ、多くの企業がスコアを昇進や採用の判断材料としています。</p>

<h4 id="h9c41ee637b">TOEICがおすすめの理由</h4><p>簿記2級の知識を土台に、英文財務諸表や英文会計報告書を読むスキルを加えると、外資系企業や国際部門での評価が格段に上がります。BPO（海外アウトソーシング）や海外子会社の管理にも対応できるようになります。</p>

<h4 id="h1ac073d99c">こういう人におすすめ</h4><p>将来的に外資系企業に転職したい人、英文経理に携わりたい人、会計のスキルを世界で通用する武器にしたい人に最適です。</p>

<h2 id="h6135946c15">迷ったときの資格選びの3つの視点</h2><p>ここまで8つの資格を紹介してきましたが、「どれが自分に合っているかわからない…」という方も多いはずです。<br>そんなときは、次の3つの視点で選んでみてください。</p><ul><li>実務で役立つかどうか</li><li>学習の難易度・時間・費用</li><li>キャリアとの相性・将来像</li></ul>

<h3 id="h521ad83445">実務で役立つかどうか</h3><p>資格を選ぶうえで最も重要な視点の1つが、「<span style="color:#c7243a">取得後の実務への直結性</span>」です。せっかく時間とお金をかけて勉強しても、職場で使う機会がなければ活かしきれません。<br><br>自分が置かれている（または目指している）職場・業界で「この資格があると実際に何ができるようになるのか？」をイメージすることが大切です。</p>

<h3 id="he87da2800f">学習の難易度・時間・費用</h3><p>資格の中には、数ヶ月で取得できるものもあれば、年単位での学習が必要なものもあります。仕事や家事・育児と並行して学ぶ方にとって、「<span style="color:#c7243a">どのくらい時間と費用がかかるか</span>」は大きな現実的判断材料になります。<br><br>大切なのは、「今の自分のライフスタイルに無理なく組み込める学びかどうか」を見極めることです。<br>現実的に続けられる資格を選ぶことで、挫折せずに学習を続けやすくなります。</p>

<h3 id="hd44c24637f">キャリアとの相性・将来像</h3><p>「自分はどんな働き方をしたいのか」「将来どんな仕事をしていたいのか」を明確にすることで、選ぶべき資格が見えてきます。どんなに有名な資格でも、自分の進みたい方向と合っていなければ、価値を感じにくくなる可能性があります。<br><br><br><span style="color:#c7243a">資格を取ること自体をゴールにするのではなく、キャリアの手段として資格を選ぶことが重要</span>です。</p>

<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2><p>簿記2級の取得は、すでに会計の基本言語を習得したという意味を表します。しかし、それはあくまでスタートラインにすぎません。ここから先、何を学び、どんな資格を取るかで、キャリアの選択肢は大きく変わります。<br><br>「会計を極めたい」「新たな分野にも挑戦したい」「実務力を高めたい」など様々な選択肢があります。<br>この記事で紹介した資格の中から、あなたの目標や興味にぴったり合うものを見つけて、次の一歩を踏み出してみてください。</p>

<p><span style="color:#263843">適切な経営戦略を立案するためには、判断の基礎となる「現場のデータ」を整理する必要があります。</span><br><span style="color:#263843">この現場のデータを整理するために、簿記・会計の知識が不可欠となります。</span><br><br>この記事ではジュース屋さんの経営数値を事例に、<span style="color:#c7243a">赤字商品の撤退判断の基準</span>を図解を通じてわかりやすく解説します。<br><br>早速ですが簡単なクイズです。<br>りんご味とぶどう味のジュースを製造販売している事業があります。<br><span style="color:#c7243a">事業全体としては赤字</span>ですが、<span style="color:#c7243a">ぶどう味は利益を生み出しています。</span><br><br>あなたが事業責任者の場合、下記のデータからどのような判断をくだしますか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c49dd4940bd04f1da95a876a755bf578/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="事業の経営判断クイズ"></p>

新卒くん

<p>赤字の商品は撤退した方が良いと思います！<br>そうすれば、全社レベルで20,000円の黒字になりますからね！</p>

<p>このように、<span style="color:#c7243a">赤字の商品を撤退したら本当に黒字になるのでしょうか？</span><br>今回は、財務分析トレーニング特集として<span style="color:#c7243a">「正しい経営判断を行うための情報整理」</span>を解説します。<br><br>経営判断をされる方はもちろん、現場で活躍される方にとっても、役に立つ内容となっています。<br>ぜひ最後までお付き合いください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEに登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><h2 id="h26db398001">事業データを整理する手順は？</h2><p>フルーツジュースの店を開店した事例を元に、ストーリ形式でデータを整理する手順から解説していきます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/582828742c2d4f38a50686ed237bc50d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の事例"></p><h3 id="hb38bd9e64b">事業内容を把握</h3><p>ジュース屋さんは、2種類の味のフルーツジュースを製造し販売しています。</p><ul><li>りんご味</li><li>ぶどう味</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8d27f474f4aa4bcf889f60c175a0f13a/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88ver2_%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の事業内容"><br>それでは、さらに深掘りして、経営成績を見ていきましょう。</p><h3 id="hac53a27981">商品の限界利益を計算</h3><p>商品の収益性を把握するために、<span style="color:#c7243a">限界利益（貢献利益）を計算</span>する必要があります。<br>限界利益とは、商品を1単位販売した時に手元に残る利益の金額です。<br>商品の単価と変動費を元に計算していきます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/67ce5e562cf0461c95d4a718fd1ba2b9/%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E5%8E%9F%E4%BE%A1%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%20(15).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貢献利益とは"><br>ジュースの単価はそれぞれ異なります。</p><ul><li>りんご味：500円</li><li>ぶどう味：700円</li></ul><p><span style="color:#c7243a">単価500円のりんご味のジュース</span>は、1つ販売するたびに材料費が300円かかります。<br>そのため、りんご味のジュースを1個販売すると<span style="color:#c7243a">200円の限界利益</span>が生まれる計算となります。<br><br>一方で、<span style="color:#c7243a">単価700円のぶどう味のジュース</span>は、1つ販売するたびに材料費が420円かかります。したがって、ぶどう味のジュース1個販売すると<span style="color:#c7243a">280円の限界利益</span>が発生します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a3b2f47e0564f089938f22803dc73fe/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の商品の限界利益"><br>限界利益について詳しく学びたい方はこちら</p>

苦手な方も多い直接原価計算を、基本からわかりやすく解説！管理会計や固変分解の知識も身につけ、全部原価計算との違いを理解しましょう。本記事では、化粧品ECの事例を通じて、適切な経営施策の考え方を紹介します。簿記学習者や学生はもちろん、ビジネスパーソンの方は必見です。

直接原価計算とは？簿記2級の頻出論点をわかりやすく解説

<h3 id="h98aa8cde34">事業から発生する固定費の計算</h3><p>次は、事業から発生する固定費を見ていきましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e7f51493463044ecadede32ca7293fa3/%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E5%8E%9F%E4%BE%A1%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%20(18).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定費とは"><br>りんご味のジュースを製造する際には、<span style="color:#c7243a">全自動皮むき器のリース料</span>が<span style="color:#c7243a">月10万円</span>かかります。<br>一方、ぶどう味のジュースを製造する場合は、<span style="color:#c7243a">バイトの人件費</span>が<span style="color:#c7243a">月8.5万円</span>かかります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/edab6269d2d3429f9083610036c62289/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の固定費"><br>また、<span style="color:#c7243a">店頭販売員</span>の<span style="color:#c7243a">人件費</span>（<span style="color:#c7243a">10万円/月</span>）と<span style="color:#c7243a">店舗賃料</span>（<span style="color:#c7243a">20万円/月</span>）が<span style="color:#c7243a">共通固定費</span>として発生します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8a21f44bfdfe41c7b73c013cb7e278f0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の固定費"><br>上記の固定費の内容をまとめると下記のようになります。</p><ul><li>固定費の総額：485,000円</li><li>個別固定費（りんご味）：100,000円</li><li>個別固定費（ぶどう味）：85,000円</li><li>共通固定費：300,000円</li></ul><h3 id="ha30b5e2cdb">ジュース屋の損益計算書を作成</h3><p>さて、ジュース屋の経営数値の整理が完了しました。<br>ここまでのまとめとして、<span style="color:#c7243a">直接原価計算ベースのジュース屋さん全体の経営成績</span>を確認してみましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/33a278ce758844db9d1eeb994502c847/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="直接原価計算の損益計算書"><br>りんご味とぶどう味それぞれ1,000個販売しているものの、事業全体では<span style="color:#c7243a">5,000円の赤字</span>となってしまっていることがわかります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/85b74c4fa6b0471387608b19c3a64423/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の損益計算書"><br>では、なぜ赤字となってしまったのでしょうか？<br>それぞれの<span style="color:#c7243a">商品ごとの経営成績を整理</span>し、<span style="color:#c7243a">赤字の原因を特定</span>します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2c2fdb12e33641e0bf1d9129dae8bf71/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="原因分析"><br>それぞれの商品ごとの経営成績を整理すると下記のようになります。<br>どうやら<span style="color:#c7243a">りんご味が赤字</span>となっており、<span style="color:#c7243a">ぶどう味は利益が出ている</span>ことがわかりました。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9d073652aa2b4a4f9991fbf23395b1e0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品別の損益計算書"><br>さて、ここまで事業の経営成績の整理が完了しました。<br>ここからは、このデータを元に、どのような経営判断を行うべきかを一緒に考えてみましょう。</p><h2 id="h8e3b24c3d0">データを元にした経営判断は？</h2><p>それでは、ここまでの内容を踏まえてクイズです。<br><br>あなたはジュース屋さんの事業責任者です。<br><span style="color:#c7243a">整理されたデータを元に、事業の利益を最大化するためにはどのような経営判断をしますか？</span><br><span style="color:#c7243a">理由も合わせて考えてみてください！</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c49dd4940bd04f1da95a876a755bf578/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="事業の経営判断クイズ"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"></p><h3 id="h5efa5aff4f"><span style="background-color:#ffffff">正解の発表</span></h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">③両方継続すべき</span>でした。<br>事業の利益を最大化するためには、ぶどう味はもちろん、りんご味も継続する判断となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/02084273d86049b3a8930a959576e260/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="事業の経営判断クイズ：正解の発表"><br>それでは、解説に入ります。</p><h3 id="h7fc753f8fa">判断に不要なノイズを整理</h3><p>共通固定費はどの選択肢を取っても発生する「<span style="color:#c7243a">埋没原価</span>（無関連）」となります。<br>埋没原価は、経営判断を行う際には<span style="color:#c7243a">一旦度外視して考えます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/482c9223b716458e9df9aed9ffb1b8d6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ジュース屋の共通固定費"></p><h3 id="hcf5951a357">判断する際のポイント</h3><p>赤字の事業を継続するか撤退するかを判断する際は、個別固定費よりも上の情報を整理します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c488c914b6634bf3bd3305a7051fb64f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="判断するポイント"><br>通常、限界利益から回避可能固定費を差し引いた<span style="color:#c7243a">差額利益</span>で事業の撤退判断を行います。<br>差額利益がプラスの場合、全社の利益に貢献していると考えることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/26677a7b07814e13bd745afdccc0c185/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品別の判断基準"></p><h3 id="h9dcb80502c">利益シミュレーション</h3><p>それでは、それぞれの判断を実行した際の利益の金額をシミュレーションで見ていきましょう。</p><ul><li>りんごを撤退した場合</li><li>ぶどうを撤退した場合</li><li>両方継続した場合</li></ul><h4 id="hffa8dbc6c2">りんごを撤退した場合</h4><p>まずは、りんごを撤退した時の利益の金額を見ていきます。<br>りんごを撤退した場合、売上が0になるため差額利益が0となります。そして、<span style="color:#c7243a">共通固定費125,000円がそのまま赤字として計上されます</span>。<br><br>結果として、全社レベルでは<span style="color:#c7243a">105,000円の赤字</span>となってしまいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b52619523e7547af839e9dc04b38b43a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="りんごを撤退した時のPL"></p><h4 id="h9eb971d98e">ぶどうを撤退した場合</h4><p>次に、ぶどうを撤退した時の利益の金額を見ていきます。<br>ぶどうを撤退した場合、りんごを撤退した場合と同様、売上が0になるため差額利益が0となります。<br>そして、<span style="color:#c7243a">共通固定費175,000円がそのまま赤字として計上されます</span>。<br><br>したがって、ぶどうを撤退した場合は全社レベルで<span style="color:#c7243a">200,000円の赤字</span>が計上されてしまいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d181b56e69204a48b47a0a61c4f0f5ee/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ぶどうを撤退した時のPL"></p><h4 id="hb9c7c87a6f">両方継続した場合</h4><p>最後に、改めて両方継続した時の利益の金額を見ていきます。<br>りんご事業は赤字を計上していますが、<span style="color:#c7243a">差額利益100,000円</span>（限界利益200,000－個別固定費100,000）が<span style="color:#c7243a">共通固定費の一部をカバーしている</span>ため、<span style="color:#c7243a">りんご事業を撤退した場合よりも赤字幅が縮小されます</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/dd27273dc8fb48e38b89d854054f89e8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="両方継続した時のPL"><br>従って、<span style="color:#c7243a">両方継続した方が最も利益が多くなる判断</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/acc2efb436f445cfa4898669453a6ab2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="正解の発表"></p><h2 id="h9c1b5e459c">商品の撤退判断：まとめ</h2><p>今回はジュース屋を事例に「<span style="color:#c7243a">意思決定会計</span>」についてを解説しました！<br>赤字の商品はすぐに撤退するのではなく、撤退した場合の赤字幅も考慮する必要があることが理解できたかと思います。<br><br><span style="color:#c7243a">最後に意思決定会計の鍛え方</span>についてを紹介します。</p><h3 id="h8e32191243">基礎知識を身に付けよう</h3><p><span style="color:#c7243a">決算書に登場する用語が何を意味しているのかを知る</span>ことが大切です。<br>今回のケースでは、「変動費」「固定費」「限界利益」などの意味がわからなければ、経営判断をすることができません。<br>したがって、まずは簿記3級レベルの基礎知識を身に付けることが大切です。</p><h3 id="hd1fa52c49b">数字に触れよう</h3><p><span style="color:#c7243a">決算数値がどのように出来上がるのかを学ぶ</span>ことで、<span style="color:#c7243a">どのような取引が行われているかを知ることが可能</span>となります。<br>今回のケースでは、ジュース屋の損益計算書がどのように構成されているのか、りんごを撤退した場合どのような損益計算書になるのかを理解できなければ、適切な経営判断をすることができません。<br>このように、ビジネスの流れと、数字の動きを体で覚えることは分析力の向上に繋がります。</p><h3 id="hb72a90f099">分析力を鍛えるトレーニング</h3><p>上記の２つのトレーニングを効率的に行うことができる学習アプリ<span style="color:#c7243a">「Funda簿記」</span>を提供しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8a01a8c20bb049c6b7dc65949847ef9b/image.png?w=1849&amp;h=799" alt="Funda簿記のダッシュボード機能"><br><span style="color:#c7243a">まずは1か月間で簿記3級を目指してみませんか？</span><br>ぜひ、今日から一緒に分析力を高めましょう！<br>ご参加お待ちしております！	<br><a href="http://bit.ly/3IEZfb3"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a020266f5054f78a63f387de7507e41/Funda_4.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

意思決定会計は、会社の利益を上げる際に的確な判断を行うための会計です。この記事では、ジュース屋を事例に赤字の商品の撤退判断についてを図解を交えて詳しく解説します。初心者向けに簡単なクイズも掲載していますので、本記事を通じて適切な経営判断を学びましょう。

赤字の商品の取り扱いは？クイズで事業計画作成の基礎を身に付けよう

<p><span style="color:#263843">適切な経営戦略を立案するためには、判断の基礎となる「現場のデータ」を整理する必要があります。</span><br><span style="color:#263843">そして、この現場のデータを整理するために、簿記・会計の知識が不可欠となります。</span><br><br><span style="color:#263843">この記事では</span><span style="color:#c7243a">「赤字事業の撤退判断の基準」を通じて、ビジネス現場で使える簿記・会計の知識をわかりやすく解説</span><span style="color:#263843">します。</span><br><br><span style="color:#263843">早速ですが簡単なクイズです。</span><br><span style="color:#263843">お弁当屋さんを運営する会社が東京の大手町に出店しました。</span><br>ところが、大手町店の経営成績を確認してみると、<span style="color:#c7243a">350,000円の赤字</span>です。</p><ul><li>売上高：1,000,000円（2,000個×500円）</li><li>限界利益：400,000円（2,000個×200円）</li><li>固定費：750,000円</li><li>営業利益：-350,000円</li></ul><p><span style="color:#c7243a">あなたが事業責任者の場合、会社の利益最大化を考えた時にどのような経営判断を行いますか？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c813d25857024f3780013eb5612fbf2b/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(1).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：問題"></p>

<p>赤字だったら、もう閉店するしかないですよ。<br>ビジネスの世界は厳しいですからね。</p>

<p>さて、<span style="color:#c7243a">本当に撤退という判断でよろしいのでしょうか？</span><br><br>今回は、<span style="color:#c7243a">財務分析トレーニングとして「正しい経営判断を行うための情報整理の方法」を解説</span>します。<br>経営判断をされる方はもちろん、現場で活躍される方にとっても、役に立つ内容となっています。<br>ぜひ最後までお付き合いください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEに登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><h2 id="h839117decb">財務分析トレーニング：情報を整理しよう</h2><p>今回は、東京の大手町に弁当屋を出店（以下大手町店）した事例を元に、ストーリー形式で解説していきます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d363c48b68ec47929ccd476c2750f5dc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="弁当屋の事例"><br>大手町店の経営成績を確認すると、どうやら<span style="color:#c7243a">月35万円の赤字を出している状態</span>のようです。<br>つまり、経営状況はあまりよろしくありません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4b273f9eedd545edbbe0c866f890e88b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="弁当屋の事例"><br>それでは、さらに深掘りして、具体的な経営数値を確認しましょう。</p><h3 id="h3280a10f23">利益（損失）の状況を確認</h3><p>大手町店の1か月あたりの経営成績は以下の通りです。<br>2,000個の弁当が売れたものの、当月は<span style="color:#c7243a">35万円の赤字</span>となってしまっています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/846d2d667cb04eb78fdefef39db2c13b/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(3).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="大手町店の1カ月当たりの損益計算書"><br>赤字の原因を調べるため、営業利益を構成する変数を分解して見ていきましょう。</p><h3 id="he2b7821b05">限界利益を確認</h3><p>限界利益とは、1つの商品やサービスを販売したときに得られる利益のことです。限界利益を把握することで、商品やサービスの収益性を評価することができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0e323c0a6a7747e98de08fcb64d42cdf/CVP_%E5%BA%83%E5%91%8A%20(3).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貢献利益とは"><br>限界利益の計算式は下記のとおりです。</p><ul><li>商品単価－変動費＝限界利益</li></ul><p>変動費とは、<span style="color:#263843">売上に応じて発生する費用です。</span><br>弁当屋さんの場合、500円の弁当を1つ販売するたびに300円の変動費が発生しています。<br><br>つまり弁当を1個販売すると<span style="color:#c7243a">200円</span>の<span style="color:#c7243a">限界利益</span>が発生します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/516473cb18c44586aa2775a58fcf9833/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="弁当屋の変動費"></p><h3 id="h2ba0cc6780">固定費を確認</h3><p>固定費とは、<span style="color:#263843">売上に関係なく一定の金額がかかる費用です。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f15ea143787d476b91572581a0cc6f44/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%88%86%E6%9E%90%E3%83%BB%E5%A4%89%E5%8B%95%E8%B2%BB%E3%81%A8%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E8%B2%BB%20(6).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定費とは"><br>店舗に固有で発生する固定費の大部分は下記の3つで構成されています。</p><ul><li>人件費（正社員）：35万円/月</li><li>人件費（バイト）：10万円/月</li><li>店舗の賃料：20万円/月</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/009dcc8805474b7a8c54de4277a829ec/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(5).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="弁当屋を運営する際に発生する固定費"><br>また、本社の管理費の一部が、大手町店の負担する費用として割り振られています。</p><ul><li>本社の管理費：10万円/月</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5ab05d82964c404aa66420239bb2787f/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(6).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="弁当屋を運営する際に発生する固定費"></p><h3 id="h50d42e7136">経営数値の整理</h3><p>経営数値の詳細を把握することができました。<br>それでは、改めて大手町弁当の経営成績を確認してみましょう。</p><ul><li>販売数量：2,000個</li><li>単価：500円</li><li>変動費：300円</li><li>限界利益：200円</li><li>固定費：750,000円</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/846d2d667cb04eb78fdefef39db2c13b/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(3).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="大手町店の1カ月当たりの損益計算書"></p>

<p>このデータを見ると、やはり撤退した方がよさそうに見えますね。<br>赤字を垂れ流し続けてしまっているので。</p>

<h2 id="hacfaa7542b">事業の継続判断を行うための固定費整理</h2><p>一見するとデータが整理されているように思えますが、これだけでは適切な判断を行うことは難しいです。<br>ここからさらに<span style="color:#c7243a">固定費をより精緻に分解</span>していきます。</p><h3 id="h655f3547bf">固定費の分解</h3><p>固定費は、事業をストップした場合に発生を免れることができるか、できないかを基準に下記の2つに分解することができます。</p><ul><li>回避可能固定費（事業を撤退したら発生しない固定費）</li><li>回避不能固定費（事業を撤退しても発生する固定費）</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2d189b50e939496eb2afe0ccfb3c9d9c/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(9).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="2種類の固定費"><br>この２つの分類方法で、個別固定費と共通固定費を改めて確認していきます。</p><h3 id="h1e777bdc01">個別固定費を分解</h3><p>まずは、<span style="color:#c7243a">店舗レベルで発生する個別固定費</span>を分解していきます。<br><br>弁当屋を撤退した場合、バイトは解雇されるため<span style="color:#c7243a">月10万円の人件費は発生しません</span>。<br>また、撤退した場合は店舗も解約するため、<span style="color:#c7243a">月20万円の店舗の賃料も発生しません</span>。<br><br>一方、正社員は簡単に解雇することができないため、事業をストップしたとしても<span style="color:#c7243a">月35万円の人件費は継続して発生します</span>。<br>従って、個別固定費を整理すると下記のようになります。</p><ul><li>撤退したら回避可能（30万円＝10万円＋20万円）</li><li>撤退しても回避不能（35万円）</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/efb0449c3f6e4bea8a74abeb81fb9953/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(11).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="お弁当屋を運営する際に発生する固定費"></p><h3 id="h78460becf8">共通固定費を分解</h3><p>次は共通固定費の中身を改めて確認します。<br>共通固定費である<span style="color:#c7243a">本社の管理費（10万円/月）は、大手町店を継続しようが撤退しようが発生し続けます</span>。<br>従って、<span style="color:#c7243a">共通固定費は全額回避不能な固定費</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/549e074400594371b2251ccf68949e25/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(12).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="お弁当屋を運営する際に発生する固定費"></p><h3 id="hda9ab35ac4">損益計算書にデータを整理</h3><p>上記の内容を考慮して、改めて損益計算書に集計します。<br>このように、固定費の金額をさらに詳細に分解することで、正しい判断を行う土台が揃います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8c2c08d4536d4e3f9ef31075ab05516b/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(13).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="セグメントの損益計算書"></p><h2 id="hbc1dcd0c9b">財務分析トレーニング：撤退判断をしてみよう</h2><p>固定費が分解できたところで改めて冒頭のクイズです！<br>大手町弁当の事業責任者であるあなたは、会社の利益最大化を考えた時に<span style="color:#c7243a">どのような経営判断をしますか？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c813d25857024f3780013eb5612fbf2b/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(1).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：問題"></p>

<p><span style="color:#c7243a">※実務の世界では、他の投資案の有無など様々な状況が考えられますが、今回は問題文のみから読み取れる情報で判断を考えて頂けますと幸いです。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"></p><h3 id="h5efa5aff4f"><span style="background-color:#ffffff">正解の発表</span></h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②継続すべきです</span>。<br>撤退するよりも、継続した方が、会社全体で考えた時にプラスとなります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fc38157c48774db2965b2dbc79857847/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(18).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：正解発表"><br>それでは、解説に入ります。<br>赤字のお弁当事業を撤退すべきかどうかは、以下の2つのポイントを考える必要があります。</p><ul><li><span style="color:#263843">回避不能固定費</span></li><li><span style="color:#263843">差額利益</span></li></ul><p><span style="color:#263843">順番に見ていきましょう。</span></p><h3 id="hd87a0f0e1e"><span style="color:#263843">考えるポイント①：回避不能固定費</span></h3><p>1つ目のポイントは、回避不能固定費です。<br>経営判断をする際、事業を続けようが撤退しようが発生し続ける固定費を考慮する必要があります。<br><br>今回の弁当屋の場合、正社員の人件費（35万円/月）と本社の管理費（10万円/月）を足し合わせた<span style="color:#c7243a">45万円/月が回避不能固定費</span>となります。<br>従って、<span style="color:#c7243a">どの選択肢を採用しても発生するため、意思決定に影響を及ぼさない無関連原価</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b728f68322de4ab5a6ce738cdaa5c09e/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(15).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="回避不能固定費"></p><h3 id="h751a7d5e68">考えるポイント②：差額利益で判断</h3><p>2つ目のポイントは、差額利益です。<br>限界利益から回避可能固定費を差し引いた差額利益が、赤字か黒字かで判断が異なります。</p><ul><li>赤字なら撤退</li><li>黒字なら継続</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c10841a3456046a6895ea6ee31afaff1/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(16).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="差額利益で判断"></p><h3 id="hb9756333ec">撤退した場合とのPLの比較</h3><p>以上の2つのポイントを考慮して経営判断をします。<br><span style="color:#c7243a">弁当屋を継続した場合</span>は、先ほど見た通り<span style="color:#c7243a">月35万円の赤字</span>を出している状態です。<br><br>一方、<span style="color:#c7243a">撤退した場合</span>、売上が0になるため差額利益が0となります。そして、<span style="color:#c7243a">回避不能固定費45万円がそのまま赤字の金額となってしまいます</span>。<br><br>したがって、<span style="color:#c7243a">弁当屋を継続した場合の方が撤退した場合よりも赤字の金額が少ない</span>ため、<span style="color:#c7243a">事業を続けるべきであると判断できます</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/72f8a349b58140f79143084c6e158a5d/%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88-%E6%92%A4%E9%80%80%E5%88%A4%E6%96%AD-%E5%BC%81%E5%BD%93%E5%B1%8B%20(17).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="撤退した場合とのPLの比較"></p><h2 id="h1226c03965">情報整理のための知識の身に付け方</h2><p>今回は弁当屋を事例に「<span style="color:#c7243a">意思決定会計</span>」についてを解説しました！<br>赤字の店舗はすぐに撤退するのではなく、撤退した場合の赤字幅も考慮する必要があることが理解できたかと思います。<br><br><span style="color:#c7243a">最後にデータ整理・経営判断の鍛え方</span>についてを紹介します。</p><h3 id="h8e32191243">基礎知識を身に付けよう</h3><p><span style="color:#c7243a">決算書に登場する用語が何を意味しているのかを知る</span>ことが大切です。<br>今回のケースでは、「損益計算書」「営業利益」、さらに「変動費」「固定費」「限界利益」などの意味がわからなければ、経営判断をすることができません。<br>したがって、まずは簿記3級・2級レベルの基礎知識を身に付けることが大切です。</p><h3 id="hd1fa52c49b">数字に触れよう</h3><p><span style="color:#c7243a">決算数値がどのように出来上がるのかを学ぶ</span>ことで、<span style="color:#c7243a">どのような取引が行われているかを知ることが可能</span>となります。<br>今回のケースでは、弁当屋の損益計算書がどのように構成されているのか、撤退した場合どのような損益計算書になるのかを理解できなければ、適切な経営判断をすることができません。<br>このように、ビジネスの流れと、数字の動きを体で覚えることは分析力の向上に繋がります。</p><h3 id="hb72a90f099">分析力を鍛えるトレーニング</h3><p>上記の２つのトレーニングを効率的に行うことができる学習アプリ<span style="color:#c7243a">「Funda簿記」</span>を提供しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8a01a8c20bb049c6b7dc65949847ef9b/image.png?w=1849&amp;h=799" alt="Funda簿記のダッシュボード機能"><br><span style="color:#c7243a">まずは1か月間で簿記3級を目指してみませんか？</span><br>ぜひ、今日から一緒に分析力を高めましょう！<br>ご参加お待ちしております！	<br><a href="http://bit.ly/3IEZfb3"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a020266f5054f78a63f387de7507e41/Funda_4.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

財務分析は情報の整理と、判断基準を身に付けたら必ず向上する技術です。この記事では、弁当屋を事例に赤字の店舗の撤退判断についてを図解を交えて詳しく解説します。初心者向けに簡単なクイズも掲載していますので、本記事を通じて財務分析力を向上させましょう。

赤字の事業の撤退基準は？実務で使える財務分析トレーニング

<p>適切な経営戦略を立案するためには、<span style="color:#c7243a">判断の基礎となる「現場のデータ」を整理する必要</span>があります。<br>この現場のデータを整理するために、<span style="color:#c7243a">簿記・会計の知識が不可欠</span>となります。<br><br>この記事では、おにぎり屋の事例を元に、<span style="color:#c7243a">データの整理方法や、経営改善のポイントなどを図解を通じてわかりやすく解説</span>します。<br><br>まずは簡単なクイズです。<br>あなたは小さなおにぎり屋を経営しています。<br>1か月間で、<span style="color:#c7243a">営業利益を構成する変数を10％改善</span>することができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c7467f6f41b845eebdb8fb047dadb206/%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%94%B9%E5%96%84_%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E6%95%B0%E9%87%8F.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="10%の経営改善後のデータ"><br><span style="color:#c7243a">利益を最大化</span>させる場合、<span style="color:#c7243a">どの変数を改善するべき</span>でしょうか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7cd210ed30d94e06b7762e8791fb78f9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="経営改善のクイズ"></p>

<p>それはもちろん<span style="color:#c7243a">販売数量</span>ですよ！<br>たくさん売ったら売上が10%上がりますからね！</p>

<p>さて、本当に販売数量でしょうか？<br>今回は、財務分析トレーニング特集として<span style="color:#c7243a">「正しい経営判断を行うための情報整理」を解説</span>します。<br><br>経営者や事業責任者はもちろん、現場で活躍される方にとっても、役に立つ内容となっています。<br>ぜひ最後までお付き合いください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEに登録しよう"></a></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>

<p>また、工業簿記の試験内容や学習方法については、下記の記事で詳しく解説しています。<br>工業簿記に苦手意識を持つ方は、ぜひこの記事とあわせてご覧ください。</p>

簿記2級で出題される「工業簿記」について詳しく解説！工業簿記の試験内容や難易度、具体的な学習方法、おすすめの学習教材についてを図解を用いてわかりやすく説明します。工業簿記の学習をする際のポイントや苦手な方が陥りやすい罠についても触れていますので、簿記2級の受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

【日商簿記2級】工業簿記の試験内容や難易度、学習方法について解説

<h2 id="hb0cae55f58">改善したら最も利益貢献が高い変数は？</h2><p>それでは、まずは事例の紹介です。<br>今回は、おにぎり屋の事例を元に、ストーリ形式で解説していきます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/15ccefd28d4e4664a2b6c84e5d90541f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="おにぎり屋の事例"><br>おにぎり屋さんの現時点での経営成績を確認します。<br><span style="color:#c7243a">今月の利益は0であり、黒字にも赤字にはなっていない状態</span>です。</p><ul><li>販売単価：200円</li><li>販売数量：1,800個</li><li>変動費：@50円</li><li>固定費：270,000円</li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/36ca472214ec4b46ac5e514f8f053f67/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="おにぎり屋の経営成績"></p>

上司

<p>うーん。<br>赤字ではないとはいえ、利益が出ないのも困るよ。</p>

<p>おっしゃる通りです…<br>次の月は利益を残します。</p>

<p>利益を出すためには経営改善が必要です。<br>そこで、次の1か月間で実行可能な施策とその効果を整理しました。<br><br>その結果、<span style="color:#c7243a">営業利益を構成する変数</span>のうち<span style="color:#c7243a">１つだけ10%改善することが可能</span>と判明しました。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c7467f6f41b845eebdb8fb047dadb206/%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%94%B9%E5%96%84_%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E6%95%B0%E9%87%8F.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="10%の経営改善後のデータ"><br>もし、あなたがおにぎり屋さんの事業責任者で、<span style="color:#c7243a">１つだけ数値を10%改善できるとしたら、どこを改善しますか？</span><br><span style="color:#c7243a">最も利益が大きくなる変数はどれか</span>を考えてみてください。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7cd210ed30d94e06b7762e8791fb78f9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="経営改善のクイズ"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>それでは正解の発表です。<br>利益が最も大きくなる変数は<span style="color:#c7243a">選択肢①の単価</span>でした。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6c96c4fc30164a4fb0bfea43b3f31782/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="経営改善のクイズ：正解発表"><br>ここから解説に入ります。<br>それぞれの変数を改善したケース別の経営成績を見ていきましょう。</p><h3 id="h35d93f4e91">単価の改善</h3><p>単価を10%引き上げ220円でおにぎりを販売した場合、<span style="color:#c7243a">利益貢献は36,000円増加します</span>。<br>単価の改善を行った場合、<span style="color:#c7243a">値上げの金額がそのまま利益増加に貢献</span>することがわかります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b16282c94c4248a488183c287404bff3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="単価の改善"></p><h3 id="hdcb489a105">販売数量の改善</h3><p>販売数量を10%引き上げ1,980個のおにぎりを販売した場合、<span style="color:#c7243a">利益貢献は27,000円増加します</span>。<br><span style="color:#c7243a">値上げと同等の売上高</span>になるものの、<span style="color:#c7243a">販売数量の増加に伴って変動費も増加</span>しているため、単価を上げた場合と比べると利益貢献が小さいのが分かります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/08d81e36eb3e4ab8a59e9d91f35b33d5/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="販売数量の改善"></p><h3 id="h123611ad11">変動費の改善</h3><p>変動費を10%引き下げ1個あたり45円とした場合、<span style="color:#c7243a">利益貢献は9,000円増加します</span>。<br>変動費を5円だけ改善したとしても、単価の増加ほどの経営改善がされないことが経営成績から読み取れます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7815210904eb48bea9e4814262ac4aeb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="変動費の改善"></p><h3 id="ha4aaab91fa">固定費の改善</h3><p>固定費を10%引き下げた場合、<span style="color:#c7243a">利益貢献は27,000円増加します</span>。<br>固定費27,000円の改善はそのまま利益に貢献しますが、単価を上げた場合と比べると利益貢献は小さいです。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/67a445e98d284932965b717f652951cd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定費の改善"></p><h3 id="h03b66d879a">データ整理の重要性</h3><p>それぞれ10%の改善施策後のデータを並べると、価格改善が最も利益インパクトが高いことがわかります。<br>したがって、<span style="color:#c7243a">最も利益が大きくなる変数は選択肢①の単価でした</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c2ca1259e60c4bdd803fff59955546b4/%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%94%B9%E5%96%84_%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E6%95%B0%E9%87%8F%E2%91%A1.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="10%の経営改善後のデータ"><br>このように、<span style="color:#c7243a">きれいなデータが整理されていれば、正しい判断を行うことが可能</span>となります。<br>ここからは、データを整理する基本的な流れについてを解説します。</p><h2 id="h91defb1f26">経営データを整理する方法は？</h2><p>経営改善すべき箇所を判断する際は、先程のおにぎり屋さんの事例のように経営データを整理しなければなりません。<br>ここからは、<span style="color:#c7243a">実務でも使える経営データを整理する基本的な流れ</span>について解説していきます。</p><h3 id="h3087457986">Step１．売上を分解する</h3><p>まずは、ビジネスの収益モデルを知る必要があります。<br>収益モデルとは、<span style="color:#c7243a">企業がどのように収益を上げるかを示すモデル</span>です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/edba7e96c0de4756917fef9a91d8db47/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収益モデル"><br>例えば、サブスクリプション型の動画配信サービスを運営する<span style="color:#c7243a">Netflix</span>を事例に解説します。<br>ネットフリックスの売上分解式は、<span style="color:#c7243a">単価</span>と<span style="color:#c7243a">顧客数</span>というシンプルな変数です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/30053b784a2e4b168a9fd8093cbbdbcb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ネットフリックスの事例"><br>ネットフリックスは、約2億人の有料会員が毎月約11ドルを支払っている巨大コンテンツです。<br>直近3年のデータを見ると、有料会員数が年々増加していることが分かります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/081b430287ea4497a632ca22abef898d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="ネットフリックスの事例"></p><h3 id="h57b5ec1a6f">Step２．固変分解をする</h3><p>売上を分解したら、次はコスト構造を理解する必要があります。<br>コスト構造とは、企業が提供する<span style="color:#c7243a">製品やサービスにかかる費用がどのように構成されているかを示すもの</span>です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2376c244bade4bce9c67af95601cb6e4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="コスト構造"><br>原価の中に、固定費および変動費がどの程度含まれているかを知る必要があります。このように発生する原価を、固定費と変動費に分解することを<span style="color:#c7243a">固変分解</span>といいます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e8642c260c744f4f99a6f9f4d91a008f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固変分解"><br>固変分解については、こちらの記事で詳しく解説しています。</p>

管理会計に必須の知識である、変動費と固定費の違いとそのビジネスへの影響について詳しく解説します。また、コスト構造の理解は簿記の基本でもあり、簿記2級の取得にも不可欠です。これらの概念を学ぶことで、より効果的な経営戦略を築くことが可能になります。当記事では初心者から上級者まで有用となる分析の基礎情報を提供します。

【図解】変動費と固定費の違いは？工業簿記の基礎をわかりやすく解説

<h3 id="h054ced59f3">Step３．直接原価計算ベースの損益計算書を作成</h3><p>売上と費用を分解することができたら、直接原価計算ベースの損益計算書を作成し、利益のシミュレーションを行います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/33a278ce758844db9d1eeb994502c847/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="直接原価計算の損益計算書"><br>具体的には、収益と費用の構成要素をExcelやスプレッドシートに反映させ、数字と数値の動きの関係性を可視化します。経営データを整理することで、適切な経営判断を行う土台が整います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0179146bd6554280bc7529cd029ddf7d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収益と費用のモデル化"></p><h2 id="h1465e6a8f6">情報を整理し判断力を高めるための学習方法</h2><p>今回はおにぎり屋を事例に経営判断に必要となるデータ整理についてを解説しました！<br><span style="color:#c7243a">正しい判断を行うためには、その前提として、データの整理が必要</span>となります。<br><br>ここまでの内容を踏まえて、最後に<span style="color:#c7243a">データ整理を行うために必要となる知識を身に付けるための勉強方法</span>について紹介します。</p><h3 id="h3c42fbdc39">「Funda簿記」でデータ整理の基礎を学ぼう！</h3><p><span style="color:#c7243a">簿記学習アプリ</span>「<span style="color:#c7243a">Funda簿記</span>」では、短期利益計画を策定するための基礎知識や、利益シミュレーションが学べる問題演習を豊富に用意しています。<br>練習問題はシステムが自動で生成するため、その都度判断が求められます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/41c317a5afd746b1885032ce5e0d4d51/%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E5%8E%9F%E4%BE%A1%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%20(23).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="練習問題に挑戦してみよう"><br>また、今回の記事ではおにぎり屋さんの事例でしたが、Funda簿記では化粧品ECやホテル事業、WEBサービスなどより実践的な計算問題を用意しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/95bf4219ccf749e284d6b92e461b1f24/%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E5%8E%9F%E4%BE%A1%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%20(24).JPG?w=1280&amp;h=720" alt="Funda簿記の練習問題の解き方"><br>ぜひ、今日から一緒に分析力を高めましょう！<br>あなたのご参加お待ちしております！	<br><a href="http://bit.ly/3IEZfb3"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a020266f5054f78a63f387de7507e41/Funda_4.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

意思決定会計は、会社の利益を上げる際に的確な判断を行うための会計です。この記事では、おにぎり屋を事例に経営改善すべき箇所を判断するポイントについてを図解を交えて詳しく解説します。初心者向けに簡単なクイズも掲載していますので、本記事を通じて適切な経営判断を学びましょう。

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