商品を販売した際、その対価として商品券を受け取ることがあります。その際は、「受取商品券」という勘定科目が使用されます。受け取った商品券は後々、現金と交換することができます。
この記事では、簿記学習者はもちろん、ビジネスシーンでも使える商品券の意味や取引事例についてをわかりやすく解説します。商品券の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。
目次
- 受取商品券とは?
- 高校生でもわかる受取商品券の解説
- 商品券取引の流れを解説
- ①商品券の購入
- ②商品券の受け取り
- ③受け取った商品券の精算
- 受取商品券の確認問題
- 正解発表
- 商品券の取引の全体像は?
- 商品の販売時
- 代金の受け取り時
- 受取商品券の仕訳事例
- 商品券を受け取った時の仕訳事例
- 商品券を精算した時の仕訳事例
- 簿記検定で出題される受取商品券の問題
- 受取商品券の仕訳問題の配点
- 受取商品券の仕訳問題に挑戦
- 受取商品券の帳簿上の動き
- 商品の販売時
- 代金の受け取り時
- 商品券のまとめ
なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。
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受取商品券とは?
商品を販売し、支払方法として商品券を受け取った際には「受取商品券」という勘定科目が使用されます。
会計上では、資産の勘定科目となります。
勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。
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高校生でもわかる受取商品券の解説
ビジネス経験の無い学生の方向けに、身近な事例で受取商品券を解説します。
そもそも商品券とは、皆さんがよく知っているような、お店で商品と交換できる紙や電子のチケットのようなものです。例えば、誕生日プレゼントにもらったり、イベントで当たったりするものです。企業も、販売促進や取引先からの贈り物として商品券を受け取ることがあります。
では、高校生に身近な事例を使って説明しましょう。
例えば、ある学校が文化祭の準備用に、近くのスーパーマーケットから商品券を提供してもらったとします。この場合、学校が受け取った商品券を「受取商品券」として記録します。
そして、高校生が文化祭の準備で商品券を使って食材や景品を仕入れた場合、記録した「受取商品券」の金額を減少させます。
商品券は、現金と同じように使えるため、様々な取引で活用されることがあります。
商品券取引の流れを解説
商品券取引では、登場人物が3者存在します。
- 商品の売り手
- 商品の買い手
- 商品券の発行会社
①商品券の購入
まず商品券の発行会社が、お客さんに対して商品券を販売します。
商品券の発行会社は事前にお金を受け取ることができます。
②商品券の受け取り
その後、商品の買い手が買い物をする際に、支払方法として商品券を利用します。
商品の売り手は販売の対価として商品券を受け取ります。
③受け取った商品券の精算
商品の売り手は、商品券の発行会社から現金を受け取る権利を有します。
商品券を現金化することで、一連の取引が無事完了します。
受取商品券の確認問題
それでは、ここまでの内容を踏まえて、受取商品券に関する問題です。
受取商品券の特徴として当てはまらないものを選びなさい。
タップで回答を見ることができます
商品券を受け取った際に記録する
資産の勘定科目である
現金と同等に使える
金利が発生する
正解発表
正解は、選択肢④金利が発生するです。
受取商品券は、商品を販売し、支払方法として商品券を受け取った際に記録する資産の勘定科目で、現金と同等に使えます。しかし、受取商品券には金利は発生しません。
商品券の取引の全体像は?
商品券を用いた取引の流れの全体像を紹介します。
商品の販売時
まず、商品を販売し対価として商品券を受け取った際は、売上が発生すると同時に受取商品券が増加します。
代金の受け取り時
その後、商品券を精算して代金を受け取るとともに、受取商品券の金額が減少します。
受取商品券の仕訳事例
簿記上の取引事例を通じて、受取商品券の使い方を解説します。
商品券を受け取った時の仕訳事例
当社は、A社に対して商品を1,500円で販売し、対価として商品券で受け取った。
上記の取引事例を使い、商品券を受け取った時の仕訳の流れを順に説明します。
商品券受取時:売上の発生
商品を販売したため、売上が発生します。
そのため、貸方(右側)に売上(収益)1,500円を記入します。
商品券受取時:受取商品券の増加
商品を販売し、対価として商品券を受け取った際は受取商品券が増加します。
したがって、借方(左側)に受取商品券(資産)1,500円を記入します。
商品券を精算した時の仕訳事例
1,500円分の商品券を精算し現金を受け取った。
上記の取引事例を使い、商品券を精算した時の仕訳の流れを順に説明します。
商品券精算時:受取商品券の減少
対価として受け取った商品券を発行会社に引き渡すため、受取商品券が減少します。
そのため、貸方(右側)に受取商品券(資産)1,500円を記入します。
商品券精算時:現金の増加
対価として現金を受け取ったため、現金が増加します。
したがって、借方(左側)に現金(資産)1,500円を記入します。
簿記検定で出題される受取商品券の問題
受取商品券の論点は、簿記検定でも頻出です。
特に日商簿記検定3級では、第1問で受取商品券の問題がよく出題されます。
具体的には、問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。
通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。
受取商品券の仕訳問題の配点
受取商品券の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1~2問出題されます。
第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。
したがって、受取商品券の仕訳問題ができるようになることで、3~6点をものにすることができます。
受取商品券の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。
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【簿記3級】受取商品券の仕訳問題をわかりやすく解説
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受取商品券の仕訳問題に挑戦
簿記検定で頻出の論点である受取商品券の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。
Funda簿記の公式LINEでは、仕訳問題を無料で解くことができます。
この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。
受取商品券の帳簿上の動き
最後に、受取商品券の帳簿上での動きを解説します。
帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。
商品の販売時
商品を販売し、商品券を受け取った際は、受取商品券が増加します。
代金の受け取り時
商品券を精算し代金を受け取った時は、受取商品券が減少します。
商品券のまとめ
今回は簿記3級に登場する「受取商品券」という勘定科目の意味を解説しました。
受取商品券は商品を販売し、支払方法として商品券を受け取った際に使用されます。
また、仕訳問題でも頻出のため仕訳事例をよく押さえておく必要があります。
試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目であるため、しっかり理解しておきましょう!
また、決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。
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商品券を電子化したeギフト券の儲けの仕組みを下記の記事で解説していますので、興味がある方はぜひ読んでみて下さい!