商品を後払いで購入・売却した場合は、買掛金や売掛金を使います。しかし、商品以外のものを後払いで購入・売却した場合は、「未払金」や「未収入金」という勘定科目を使います。 この記事では、未払金・未収入金の意味や具体的な仕訳方法についてを簿記初心者向けに分かりやすく解説します。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。

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<h2 id="he9eba4943f">未払金とは？</h2>未払金（みばらいきん）とは、本業の商品以外のものを後払いで購入した際に用いる勘定科目のことをいいます。 未払金は後で代金を支払う義務を表すため、簿記上では負債の勘定科目となります。そのため、未払金が増加した時は「貸方」に記入し、減少した時は「借方」に記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a8474a96921a40fd873a35486a363957/%E6%9C%AA%E6%89%95%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="未払金とは"> 勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。

簿記の試験で登場する勘定科目を一覧で解説！資産・負債・純資産・収益・費用それぞれの勘定科目を一覧にまとめて紹介しています。「勘定科目がなかなか覚えられない」、「どこまで覚えればいいのか分からない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

勘定科目とは？試験で登場する勘定科目一覧を図解で解説！

<h3 id="h751d73f112">未払金と買掛金の違い</h3>後から代金を支払う義務を表す代表的な勘定科目に、買掛金と未払金の2つが存在します。 買掛金とは、商品やサービスを掛け取引で購入した場合に、まだ支払いを行っていない金額を計上する際に使用する勘定科目です。 簿記のルールでは「本業の商品売買取引」か「それ以外」かで両者を区分します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f358871469774e4781e2863a4dc97094/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="買掛金と未払金の違い"> 買掛金の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

簿記の勘定科目である「買掛金」を簿記初心者向けに詳しく解説。買掛金の意味や仕訳方法、売掛金・未払金との違いについて図解を用いてわかりやすく説明しています。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

買掛金とは？仕訳方法や売掛金・未払金との違いをわかりやすく解説

<h3 id="h6cd524379a">未払金と未払費用の違い</h3>また、未払金と間違えやすい勘定科目に未払費用というものがあります。 未払費用とは、継続的なサービスを受けているものの、まだ支払っていない費用を計上する際に用いる負債の勘定科目です。 未払金はすでに商品の引き渡しが終わっているのに対して、未払費用はサービスを受けている途中である点に違いがあります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/276ebfa96af049c38fe3a587db04ab15/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未払費用とは"> 未払費用についてより詳しく学びたい方は、下記の記事がおすすめです。

簿記試験で頻出の勘定科目である「未払費用」について詳しく解説。未払費用の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未払費用とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h06bc5c4811">未払金を用いるケース</h3>簿記の試験では、未払金は主に固定資産を後払いで取得した際の取引で登場します。 固定資産を後払いで取得した時の取引の全体像は下図の通りです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/741fa7b688a74aaf8bb1fcf1563bfc6c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の取引の全体像"><h4 id="he0822fb720">固定資産の取得時</h4>まず、固定資産を取得し代金は後払いとします。 この時、固定資産が増加すると同時に、未払金が増加します。<h4 id="h2e322781fb">代金の支払い時</h4>その後、返済期日が到来したため、代金を支払います。 結果として、代金を支払ったため現金が減少するとともに、未払金の金額が減少します。<h2 id="hc701b2106d">未収入金とは？</h2>未収入金（みしゅうにゅうきん）とは、本業に関わる商品やサービス以外のものを販売し、代金を後で受け取る約束をした時、後で代金を受け取ることができる権利として使用される勘定科目です。 未収入金は後で代金を受け取る権利を表すため、簿記上では資産の勘定科目となります。そのため、未収入金が増加した時は「借方」に記入し、減少した時は「貸方」に記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bfb0e4f1dd734f2ca4cf4f59eb1c5c59/%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%85%A5%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="未収入金とは"><h3 id="h644e0199dd">未収入金と売掛金の違い</h3>後から代金を回収する権利を意味する代表的な勘定科目に、売掛金と未収入金の２つが存在します。 売掛金とは、商品やサービスを販売したものの、代金が未回収の状態である債権のことをいいます。 簿記のルールでは「本業の商品売買取引」か「それ以外」かで両者を区分します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c4e418b86160493d9e462951aa57b579/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金と未収入金の違い"> 売掛金の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

簿記試験で頻出の勘定科目である「売掛金」について詳しく解説。簿記の基礎から売掛金の計上方法、取引の処理まで分かりやすく説明します。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】売掛金とは？混同しやすい勘定科目との違いや仕訳方法を解説

<h3 id="h6e513b9ee5">未収入金と未収収益の違い</h3>また、未収入金と間違えやすい勘定科目に未収収益というものがあります。 未収収益とは、継続的なサービス提供に対する収益を後で受け取る権利を表す資産の勘定科目です。 未収入金はすでに商品を販売し終わっているのに対して、未収収益は継続的なサービスを提供している最中である点に違いがあります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0ead4e40bc184b0e98a6936a4236ffee/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収収益とは"> 未収収益については、下記の記事で詳しく解説しています。

簿記試験で頻出の勘定科目である「未収収益」について詳しく解説。未収収益の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未収収益とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h15ab8c997f">未収入金を用いるケース</h3>簿記の試験では、未収入金は主に固定資産を後払いで売却した際の取引で登場します。 固定資産を後払いで売却した時の取引の全体像は下図の通りです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d3739cfb82f241788e439c6e3c746d6a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の取引の全体像"><h4 id="h95267d702b">固定資産の売却時</h4>まず、固定資産を売却し代金の受け取りは後日とします。 この時、固定資産が減少すると同時に、未収入金が増加します。<h4 id="h539d19666f">代金の受け取り時</h4>その後、期日が到来したため、代金を受け取ります。 結果として、代金を受け取ったため現金が増加するとともに、未収入金の金額が減少します。<h3 id="he12bdc0563">未払金・未収入金の確認問題</h3>それでは、ここまでの内容を踏まえて、未払金・未収入金に関する問題です。 固定資産を後払いで取得した際に用いる勘定科目は次のうちどれでしょう？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/38395ebf46d14002a4fe238a2e0aeb8c/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E8%B3%87%E7%94%A3%E3%81%AE%E5%BE%8C%E6%89%95%E3%81%84%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="固定資産の後払い：確認問題">

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"> <h3 id="hf1beda9edd">正解発表</h3>正解は、選択肢③未払金です。 固定資産を後払いで取得した際は、本業の商品売買取引ではないため、未払金の勘定科目が使用されます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa0e5ba8e9a04d4dbbb7ac19db2a2e70/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E8%B3%87%E7%94%A3%E3%81%AE%E5%BE%8C%E6%89%95%E3%81%84%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="固定資産の後払いの確認問題：正解発表"><h2 id="h4e311c53b8">未払金・未収入金の仕訳事例</h2>簿記上の取引事例を通じて、未払金と未収入金の仕訳方法について解説します<h3 id="hfc3dee197b">固定資産を後払いで取得した時の仕訳事例</h3>

土地を1,000円で購入し、代金は翌月末の後払いとした。

上記の取引事例を使い、固定資産を後払いで取得した時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/593169918d734cdbb175f9664b69f4d3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の仕訳事例"><h4 id="haa7f198513">固定資産の取得時：土地の増加</h4>土地を取得したことから、土地が増加します。 そのため、借方（左側）に土地（資産）1,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2f03dc25ab72446f975ac37989c69fe7/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の仕訳事例"><h4 id="hba3b9921b0">固定資産の取得時：未払金の増加</h4>支払いは翌月の後払いのため、未払金が増加します。 したがって、貸方（右側）に未払金（負債）1,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/22d4c7975dcd470dae7c44556e24c11f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の仕訳事例"><h3 id="h6a461b2fce">固定資産を後払いで売却した時の仕訳事例</h3>

帳簿価額1,600万円の土地を売却し、代金は翌月末の受け取りとした。

上記の取引事例を使い、固定資産を後払いで売却した時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/895e9046b3cd499c975fc0b5f2ad8a2c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の仕訳事例"><h4 id="ha2f6db3631">固定資産の売却時：土地の減少</h4>土地を売却したため、土地が減少します。 そのため、貸方（右側）に土地（資産）1,600万円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4ef3fe685fcd4619be4716c313db822c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の仕訳事例"><h4 id="h29d5541de0">固定資産の売却時：未収入金の増加</h4>固定資産の売却の対価は翌月末に受け取る予定のため、未収入金が増加します。 したがって、借方（左側）に未収入金（資産）1,600万円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df13e21ef23b41a48c7f88102b10832f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の仕訳事例">

<h2 id="h2ac3133de4">簿記検定で出題される未払金・未収入金の問題</h2>未払金・未収入金は、簿記検定でも頻出の論点です。 特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で未払金・未収入金の問題が頻繁に出題されています。 具体的には、問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。 通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9b45eb99b9e4431fb5c59646d81fa1e3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""><h3 id="hc4878d316c">未払金・未収入金の仕訳問題の配点</h3>未払金・未収入金の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。 第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。 したがって、未払金・未収入金の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9189bf40e9bc404595be173c011cf595/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG" alt=""> 未払金・未収入金の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は未払金です。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】未払金の仕訳問題をわかりやすく解説

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は未収入金です。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】未収入金の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="h8d398737f8">未払金・未収入金の仕訳問題に挑戦</h3>簿記検定で頻出の論点である未払金・未収入金の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。 <a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。 この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><h2 id="hdaebcfc7ee">未払金・未収入金の帳簿上の動き</h2>最後に、未払金・未収入金の帳簿上での動きを解説します。 帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。<h3 id="hdceaace80d">固定資産を後払いで取得した時</h3>本業の商品ではない固定資産を後払いで購入した際は、未払金を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/047f709c76f9419c9e26a70d885bda91/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の帳簿上の動き"> 支払期日が到来し代金を支払ったときは、未払金が減少します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f712eb93ad846ef89661e038e4e10da/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで取得した時の帳簿上の動き"><h3 id="h1ff5f5e0ba">固定資産を後払いで売却した時</h3>本業の商品ではない固定資産を売却し、代金を後で受け取る際は、未収入金を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/331db340be18481193d7cdfbf6d76058/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の帳簿上の動き"> 支払期日が到来し代金を受け取ったときは、未収入金が減少します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/aa61e6868e354aa0a6ab21852247667a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産を後払いで売却した時の帳簿上の動き"><h2 id="he37462ecd8">未払金・未収入金のまとめ</h2>今回は簿記3級に登場する勘定科目「未払金」と「未収入金」の意味や仕訳事例についてを解説しました。 固定資産を後払いで取得・売却した時は「買掛金・売掛金」勘定ではなく、「未払金・未収入金」勘定を使う点に注意しましょう。 試験問題でも登場する可能性の高い取引事例であるため、しっかり理解しておく必要があります。 また、決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。 基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。 アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。 <a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a>

簿記における重要な論点「未払金」「未収入金」について詳しく解説。未払金・未収入金の意味や具体的な仕訳方法についてを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未払金・未収入金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<h2 id="h863aff1f13">建設仮勘定とは？</h2>建設仮勘定（けんせつかりかんじょう）とは、建設中（または制作中）の固定資産に対して代金を支払った際に、一時的に用いられる勘定科目です。 建設中の固定資産が完成した後に受け取るための権利を表すため、会計上では資産の勘定科目となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4807294035be4bce826070059eded5e1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設仮勘定とは"> 建設仮勘定は決算書にもよく登場します。 例えば、東海道新幹線でお馴染みの東海旅客鉄道の貸借対照表には、建設仮勘定が1.5兆円計上されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b090f875f128426ba6568c7fbc67a4cc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"> 建設仮勘定は簿記2級で頻出の勘定科目ですが、仕訳問題で間違える方が多い論点です。 この記事では、建設仮勘定の意味や仕訳方法についてを図解を用いてわかりやすく解説します。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。

<h3 id="h4d52f445cd">建設仮勘定の取引の流れ</h3>固定資産が完成するまでに長時間を要する場合、建設中に代金の一部を支払うことがあります。 この支払額を一時的に建設仮勘定（資産）として計上し、完成して引き渡しを受けたときに、建物や機械などの具体的な固定資産の勘定科目に振り替えます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d4fa10d22e18493b815d8680468840d0/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設仮勘定の取引の流れ"><h3 id="h3d8193a635">建設仮勘定の注意点</h3>固定資産は通常、使用に伴う価値の減少分を財務数値に反映させるために減価償却を行います。 しかし、建設仮勘定は完成前の固定資産を表すことから、まだ固定資産を使用しているとはいえないため、減価償却は行いません。 試験では、建設仮勘定を建物と一緒に減価償却しないよう注意しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3ea5edc031f540ac98316ad87c4929b4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設仮勘定の注意点"> 減価償却について、基礎からしっかり学びたい方は下記の記事をご覧ください。

簿記試験頻出論点である「減価償却」について、基本概念から計算方法、仕訳事例までをわかりやすく解説。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

減価償却とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="hd06dadf8a0">建設仮勘定の確認問題</h3>それでは、ここまでの内容を踏まえて、建設仮勘定に関する問題です。 建設途中の建物に対して代金の一部を前払いした時は、どの勘定科目を用いるでしょう？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2daea55f8f06460c8867d1051b904638/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E4%BB%AE%E5%8B%98%E5%AE%9A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="建設仮勘定の確認問題">

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"> <h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4>正解は、選択肢④の建設仮勘定でした。 建設途中の建物に対して代金の一部を前払いした時は、「建設仮勘定」という資産の勘定科目を使います。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e1a3c713140e42388ff5009683d98707/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E4%BB%AE%E5%8B%98%E5%AE%9A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="確認問題の正解発表"> こちらの確認問題は、選択肢①の前払金と間違える方が多いです。 簿記では、前払金は商品やサービスなどを対象としているのに対して、建設仮勘定は固定資産を対象としている点で使い分けます。 前払金について、詳しく学習したい方は下記の記事をご覧ください。

簿記試験で頻出の勘定科目である「前払金」について詳しく解説。前払金の取引の流れや関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

前払金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="hdb3594f136">決算書から読み取る建設仮勘定</h3>建設仮勘定は実際の企業の決算書にもよく登場します。 例えば、東海道新幹線でお馴染みの東海旅客鉄道の貸借対照表には、建設仮勘定が1.5兆円計上されています。 この建設仮勘定の金額は、一体何を表しているでしょうか？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b090f875f128426ba6568c7fbc67a4cc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG" alt=""> 正解はリニア中央新幹線です。 東海旅客鉄道はリニア中央新幹線へ多額の投資を行っています。しかし、まだ建設中であり開業はしていません。 従って、建設仮勘定という勘定科目に既に投資した金額が計上されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/877bb533d244465895fa44ed770b9c6c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG" alt=""> それでは、このリニア中央新幹線は総額でいくら必要でしょうか？ 現時点で1.5兆円も支払っていることがわかりますが、もうそろそろ完成するのでしょうか？それともまだまだ完成まで時間がかかるのでしょうか？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/556cbbffdee241e5b3255c6d4802bf81/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""> その答えは、企業の決算資料に記載があります。 東海旅客鉄道の有価証券報告書によると、2022年度の時点でリニア中央新幹線の総工費は7.04兆円の見通しとのことです。 現在の既支払額は約1.5兆円であるため、まだまだ投資が必要であることが読み取れます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1dbd052e43914b1bb66c6ffb816c902c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG" alt=""> このように、建設仮勘定の意味がわかると、決算書から読み取れる情報がさらに増え、より深い企業理解へと繋がります。

<h2 id="hb96fbe119d">建設仮勘定の仕訳事例</h2>それでは、簿記上の取引事例を通じて、建設仮勘定の仕訳方法を解説します。<h3 id="h4dad1e8665">建設途中の固定資産の代金を支払った時</h3>

当社は、A建設会社に建物の建築を5,000円で注文し、手付金として代金の一部である3,000円を現金にて支払った。

上記の取引事例を使い、建設途中の固定資産の代金を支払った時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fd914b5a3af048399d7c3c21767e0333/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設途中の固定資産の代金を支払った時の仕訳事例"><h4 id="hbf2234cea6">代金支払い時：建設仮勘定の増加</h4>建物の完成前に支払った金額は「建設仮勘定」として計上します。 建設仮勘定は資産の勘定科目であるため、ホームポジションは借方（左側）です。 そのため、借方（左側）に建設仮勘定（資産）3,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/58ff10941c9c47d4be0744aa2f1b11b6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設途中の固定資産の代金を支払った時の仕訳事例"><h4 id="h70b5f5ddba">代金支払い時：現金の減少</h4>支払いは現金のため、現金が減少します。 したがって、貸方（右側）に現金（資産）3,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/407a89a352564a8b9f3f94ea72a6909a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設途中の固定資産の代金を支払った時の仕訳事例"><h3 id="h9c6a98bbf9">固定資産が完成して引き渡しを受けた時</h3>

5,000円で建設依頼していた建物が完成し、残額の2,000円を現金で支払った。

上記の取引事例を使い、固定資産が完成して引き渡しを受けた時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c82e901f649346bebf36a73fc3a92c1e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産が完成して引き渡しを受けた時の仕訳事例"><h4 id="hdf32127dd6">建物引き渡し時：建物の増加</h4>建物が完成したため、資産の勘定科目である「建物」が増加します。 そのため、借方（左側）に建物（資産）5,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a9dd1e4414a746a5a5d9d3e3e6429623/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産が完成して引き渡しを受けた時の仕訳事例"><h4 id="h1e44533dc2">代金支払い時：建設仮勘定の減少</h4>建物が完成し、引き渡しを受けた時は建設仮勘定を振り替える必要があります。そのため、借方に計上していた建設仮勘定を減少させます。 したがって、貸方（右側）に建設仮勘定（資産）3,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/85555f3bb3fb4a0c8d53fe84d7fea10c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産が完成して引き渡しを受けた時の仕訳事例"><h4 id="h70b5f5ddba">代金支払い時：現金の減少</h4>残額の2,000円は現金で支払ったため、現金が減少します。 よって、貸方（右側）に現金（資産）2,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1ce4a93502d6404b937c2bdc04f8d005/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="固定資産が完成して引き渡しを受けた時の仕訳事例"><h3 id="h7ca501f4c3">建設仮勘定の仕訳問題に挑戦</h3>ここまでの内容で、建設仮勘定の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。 早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><h2 id="h10b6448615">建設仮勘定の帳簿上の動き</h2>最後に、建設仮勘定の帳簿上での動きを解説します。 帳簿上の動きは、簿記を理解する際に非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。<h3 id="h12d4e55eec">建設途中の処理</h3>建設中の固定資産について、代金の一部を前払いした時は建設仮勘定が増加します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d4d6ea369bee466596891cd4eb951d4f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設途中の帳簿上の動き"><h3 id="hb6eedfd403">完成時の処理</h3>固定資産が完成して引き渡しを受けたときは、建物や機械などの具体的な固定資産の勘定科目に振り替えます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5b10318c9e1048e1a0751ddac6fdf045/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="完成時の帳簿上の動き"><h2 id="h11aee84162">建設仮勘定のまとめ</h2>今回は簿記2級に登場する資産の勘定科目「建設仮勘定」について解説しました。 建設仮勘定は、建設途中の固定資産に対して代金を支払った際に、一時的に用いられる勘定科目です。完成して引き渡しを受けたときは、具体的な固定資産の勘定科目に振り替える処理を行う必要があります。 試験では頻出の勘定科目ですので、しっかり押さえておきましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/be701001b63a484c81e0932ab4819d48/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="建設仮勘定のまとめ"> 簿記2級を基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。 アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。 <a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a>

簿記2級に登場する勘定科目「建設仮勘定」について徹底解説！建設仮勘定の意味や取引の流れ、注意点、仕訳方法についてを、簿記2級学習者向けに図解を用いてわかりやすく説明します。建設仮勘定の理解を問う確認問題も用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級】建設仮勘定とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて解説

<h2 id="hc03ebeeb27">のれんとは？</h2>のれんとは、企業を買収した際に発生した、企業を買収する際に支払った金額と買収対象企業の純資産額の差額のことをいいます。つまり、買収対象企業にとってのブランドや期待値などの目に見えない資産価値を意味します。 例えば、優秀な社員がいることや、毎期かなりの収益を上げる事業があること、自社でブランドなどを抱えているなどが該当します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a8e24549ecad4767b196674de28b3a89/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんとは"><h3 id="h412412f5a5">のれんの英語表記</h3>のれんは英語で「Goodwill」といいます。 Goodwillという英単語は、直訳すると親切心や友好、好意という意味があります。そこから転じて、顧客が企業に対して好意を持ってくれることが、企業の資産価値であるという会計上の概念が生まれました。好意や友好といった意味を持つGoodwillが、会計上ののれんを意味するのは、このよな由来があったためです。 <a style="color:#0186ab" href="https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/get-connected/pub/atc/202206/kaikeijyoho-202206-06.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">参考：第26回 企業価値とのれん（その6）-Deloitte</a> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1fad12de1b0144abaae210e838d0b3d4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんの英語表記"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"> のれんは簿記2級の試験で頻出の勘定科目です。特に連結会計の問題で出題されるため、苦手意識を持つ方が多い論点となっています。 この記事では、のれんの意味や取引の流れ、償却方法、会計処理についてを図解を用いてわかりやすく解説します。簿記2級学習者やのれんが苦手な方はぜひ参考にしてみてください。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。

<h3 id="h454d39a944">のれんが計上される流れ</h3>一般的にのれんは、企業が他の企業を買収し合併したときに計上されます。 合併とは、2つ以上の企業が1つの企業となることをいいます。具体的には、買い手の企業が買収対象企業の株式全て、または大部分を取得し1つの企業となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c8b337be0d45495c86896130ccfd1da9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="合併とは"> 会計上の会社の価値は純資産の金額となります。つまり、すべての資産を売却し、そのお金で全ての負債を返済して最終的に残った部分です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6cd1dbe86bd14437b9b23b4947c3a511/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんが計上される流れ"> しかし、会計上の価値が50億円の会社をその価値以上で買収するという判断をする場合があります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bfe94c99e1bd4f578ae26c357a912a12/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんが計上される流れ">

新卒くん

え、なんで50億円の価値の会社を100億円で買ったりするのですか？

大手町さん

それは、会計では表しきれない価値が会社にはあるからです！

会計には限界があり、顧客リストや知名度、優秀な社員等は貸借対照表に載りません。このような見えない資産の価値や期待値を含めて実際の価値（時価総額）となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e13697f848c14d6fb7bba27a1a49952d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんが計上される流れ"> 買収のために支払った金額と、会計上の価値（純資産）との差額がのれんとなります。したがって、のれんとは買収した企業のブランドや期待値を意味します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b0bf6b434cda402bb39a1e95590a9b3f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんが計上される流れ"> この「のれん」は貸借対照表の固定資産の中の無形固定資産に計上されることになります。 無形固定資産とは、具体的な形はないが、財産的な価値を有する固定資産の総称をいいます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/88060eadc46a4d998ef248f10dc07ccf/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんの事例"> 無形固定資産についてより詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。

簿記2級で登場する「無形固定資産」についてをわかりやすく解説！無形固定資産の意味や種類、仕訳方法や償却方法を簿記2級学習者向けに図解を用いて説明します。初学者の方でも理解できるように実際の企業事例も交えながら解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級】無形固定資産とは？仕訳例や償却方法をわかりやすく解説

<h3 id="h3ed9d01a2d">のれんの勘定科目</h3>企業を買収する際に支払った金額と買収対象企業の純資産額の差額を計上する時は、「のれん」という勘定科目を使います。 のれんは目に見えない会社の価値を表しているため、会計上では資産のグループに属します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/592d2ef0225f450c9eae52040bd64af5/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんとは"><h3 id="h840be98d7b">負ののれんとは</h3>子会社株式を取得する際、純資産額を下回る価格で株式を取得する場合があります。このとき、通常ののれんに対して負ののれんというものが発生します。純資産額よりも低い対価で買収が成立する理由は、買収対象企業に何らかのマイナスを抱えているためです。 負ののれんが発生した時は、「負ののれん発生益」という勘定科目を用います。会計上の価値よりも低い価格で取得できた場合は、会計上、特別利益として認識するため、ホームポジションは損益計算書の収益グループに属します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f800a8d339bd4f9b9a0b10c0ffac759d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="負ののれん発生益とは"><h2 id="ha1226c5fcb">のれんの償却処理とは？</h2>のれんは有形固定資産のように劣化しませんが、子会社化によって親会社の業績が期待通りに成長しなかった場合など、何らかのきっかけで価値が減少することがあります。価値に永続性がないため、子会社化時に発生した金額のまま連結貸借対照表に計上し続けることは望ましくありません。そこで、有形固定資産と同じように定期的に償却する会計処理を行ないます。 のれんの償却とは、子会社化で発生した「のれん（超過収益力）」を定期的に減額する処理です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/decbe328961d4d119717e0f3c5ef7aed/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんの償却"> 有形固定資産の減価償却については、下記の記事で詳しく解説しています。

<h3 id="h1484f65fab">償却期間</h3>のれんは、原則として計上後20年以内に償却しなければいけません。 簿記2級の試験では、償却の期間は問題文に示されているため、のれんの償却をする際は必ず問題文で償却期間を確認しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/75d18576fc59474fb336621174ca3e59/%E3%81%AE%E3%82%8C%E3%82%93.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="のれんの償却期間"><h3 id="h3f36f69d25">償却方法</h3>のれんは目に見えない会社の価値を意味するため、無形固定資産に含まれます。無形固定資産の償却は通常、残存価額はゼロ、償却方法は定額法、記帳方法は直接法にて行います。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2ef81398264e4c82a487e4ea2529ae04/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんの償却方法"><h3 id="h7d4ffe736a">のれんの確認問題</h3>それでは、ここまでの内容を踏まえて、のれんに関する問題です。 企業を買収した際に合併対価が受入純資産額を超えた場合、どちらの勘定科目を用いて仕訳を行うでしょう？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/82192dee6d8b4f6b9e51e5c0527f1743/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E3%81%AE%E3%82%8C%E3%82%93%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="のれんの確認問題">

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"> <h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4>正解は、選択肢①ののれんでした。 企業を買収した際に、合併対価が受入純資産額を超えた場合、その差額を「のれん」で計上します。 逆に、合併対価が受入純資産額を下回った場合は、その差額を「負ののれん発生益」で計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fbbb9408f21c4fdcab7f64501b72ac16/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E3%81%AE%E3%82%8C%E3%82%93%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="確認問題の正解発表"><h2 id="h4486f398a8">のれんの仕訳事例</h2>それでは、簿記上の取引事例を通じて、のれんの仕訳方法を解説します。<h3 id="hea25c989be">合併した時の仕訳事例</h3>

A社はB社を吸収合併し対価として現金8,000円を支払った。合併時におけるB社の諸資産は20,000円（時価）であり、諸負債は15,000円（時価）であった。

上記の取引事例を使い、合併時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0b087f80321543bd8659d23e8856eb19/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="合併した時の仕訳事例"><h4 id="h4d64e96794">合併時：諸資産と諸負債の増加</h4>企業を買収する場合、消滅企業の資産と負債を受け入れる処理を行います。 したがって、借方（左側）に諸資産（資産）20,000円を記入し、貸方（右側）に諸負債（負債）15,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c0001957924746d08bb30bf08b3cc784/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="合併した時の仕訳事例"><h4 id="h264839f379">対価の支払い時：現金の減少</h4>企業を買収する際には、対価を支払います。 今回の対価は現金であるため、支払対価として現金（資産）8,000円を貸方（右側）に記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/00327da73b064fbb84797af2d08ca0f2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="合併した時の仕訳事例"><h4 id="h2f7a5d11e8">のれん発生時：のれんの増加</h4>消滅企業から受け入れた資産と負債の差額を受入純資産額といいます。この受入純資産額と対価を比べ、対価が上回る場合には差額を「のれん」で計上します。 今回は受入純資産額5,000円に対して、対価として現金8,000円を支払っています。したがって、借方（左側）にのれん（資産）3,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e26811146f5c4d19b1950323d2f80f70/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="合併した時の仕訳事例"><h4 id="h607fc3492e">【補足】会社を買収する際の対価の種類</h4>外部の企業を買収する際には、対価を支払う必要がありますが、その対価の種類は大きく「現金」と「株式」が存在し、それぞれ会計処理が異なります。 先ほどの事例では現金で対価を支払っていたため、現金の減少を表すために資産の勘定科目である「現金」を貸方（右側）に記入しました。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2fc061b18c0d4f389bbad4d303cc4957/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会社を買収する際の対価"> 現金ではなく、対価として株式を交付した場合、新株発行に伴い資本金が増加します。そのため、貸方（右側）に資本金（純資産）を記入します。 対価の種類は事例ごとに異なるため、問題文を必ず確認しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f6bc2d4e6295468dbd1e67c75aa7e45a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="対価が株式のケース"><h3 id="hf24facf508">負ののれんが発生した時の仕訳事例</h3>

A社はB社を吸収合併し対価として現金3,000円を支払った。合併時におけるB社の諸資産は20,000円（時価）であり、諸負債は15,000円（時価）であった。

上記の取引の事例を使い、負ののれん発生時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9127c3a05bdb49f28bc005b779192dfa/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="負ののれんが発生した時の仕訳事例"><h4 id="h4d64e96794">合併時：諸資産と諸負債の増加</h4>企業を買収する場合、消滅企業の資産と負債を受け入れる処理を行います。 したがって、借方（左側）に諸資産（資産）20,000円を記入し、貸方（右側）に諸負債（負債）15,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a08918121a89469190ed0f9bcb657ffb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="負ののれんが発生した時の仕訳事例"><h4 id="h264839f379">対価の支払い時：現金の減少</h4>企業を買収する際には、対価を支払います。 今回の対価は現金であるため、支払対価として現金（資産）3,000円を貸方（右側）に記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4db4d2c800a04eb780b19be618de6c2e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8923.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="負ののれんが発生した時の仕訳事例"><h4 id="h9922d3f7c0">負ののれん発生時：負ののれん発生益の発生</h4>消滅企業から受け入れた資産と負債の差額を受入純資産額といいます。この受入純資産額と対価を比べ、対価が下回る場合には差額を「負ののれん発生益」で計上します。 今回は受入純資産額5,000円に対して、対価として現金3,000円を支払っています。したがって、貸方（右側）に負ののれん発生益（収益）2,000円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b1cc7372ff5c465c83a23708e3b12208/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8924.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="負ののれんが発生した時の仕訳事例"><h3 id="h43d57a4162">のれんを償却した時の仕訳事例</h3>

当期首の買収時に発生したのれんは3,000円である。決算において、10年の定額法で償却を行う。

上記の取引事例を使い、のれん償却時の仕訳の流れを順に説明します。 <h4 id="hcac2ccbba5">のれん償却時：のれん償却費の発生</h4>買収時に発生したのれん3,000円を10年の定額法で償却します。 計算式に当てはめると、 のれん3,000円÷耐用年数10年＝償却費300円 となります。のれんの償却額は、「のれん償却費」という費用の勘定科目を用いて処理します。 したがって、借方（左側）にのれん償却費（費用）300円を記入します。 <h4 id="h82939a2130">のれん償却時：のれんの減少</h4>のれんの償却は直接法で行います。直接法は、のれんの計上額から償却額を直接減額する方法です。そのため、のれんの金額を減少させる処理を行う必要があります。 よって、貸方（右側）にのれん（資産）300円を記入します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6fd5e0b5e65344399726b8face8b87e3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8925.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんを償却した時の仕訳事例"><h3 id="h61da50cdd4">のれんの仕訳問題に挑戦</h3>ここまでの内容で、のれんの仕訳の流れを理解していただけたかと思います。 早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><h2 id="hfc06eed605">のれんのまとめ</h2>今回は簿記2級に登場する資産の勘定科目「のれん」について解説しました。 のれんとは、企業を買収した際に発生した、企業を買収する際に支払った金額と買収対象企業の純資産額の差額のことをいいます。また、合併対価が受入純資産額を下回った場合は、その差額を「負ののれん発生益」で計上します。 試験では頻出の勘定科目ですので、しっかり押さえておきましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/89fb429c0a5d4c1d993dcf66b8f2f282/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8926.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="のれんのまとめ"><h3 id="h6824d1e1c6">簿記2級でのれんが出題される論点</h3>簿記2級の試験では、のれんは特に連結会計の問題で出題されます。 連結会計とは、親会社とその子会社（または関連会社）を一つの経済的な単位としてみなし、企業集団全体の財政状態や経営成績、キャッシュフローの状況を報告するための会計手法です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b419d1bbbd6f45a9a602ef7237a098a8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="連結会計とは"> 連結会計についてより詳しく学習したい方は、下記の記事をご覧ください。

簿記2級で頻出の「連結会計」をわかりやすく解説！連結会計の意味や全体像、連結財務諸表の作成手順についてを説明しています。図解を用いながら紹介していますので、連結会計が苦手な方でもこの記事を通じて理解することができます。実際の試験形式も載せていますので、簿記2級合格を目指している方はぜひ参考にしてください。

簿記2級頻出の連結会計とは？全体像や作成手順についてを徹底解説

<h3 id="he2593a7855">実際に手を動かしてみよう</h3>Funda簿記2級では、のれんの仕訳問題や連結会計の問題をたくさん解くことができます。 練習問題を通じて、のれんの仕訳方法を身につけましょう！ <a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a> また、少しでも会計や決算書に興味を持った方は、下記の公式LINEも覗いてみてください。 初学者向けに、基礎から解説する情報を発信しています。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a>

簿記2級で登場する勘定科目「のれん」についてをわかりやすく解説！のれんの意味や計上される取引の流れ、償却方法、会計処理についてを簿記2級学習者向けに図解を用いて説明します。のれんの理解を問う確認問題も用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【簿記2級】のれんとは？償却方法や会計処理をわかりやすく解説

<h2 id="hd48d309c0e">有価証券とは？</h2>有価証券（ゆうかしょうけん）とは、金融資産の一種であり、価値の有る証券のことをいいます。 有価証券には様々な種類がありますが、簿記2級では主に株式と公社債の2種類が出題されます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/44dd6d3cadef4d16b39f23cef0aad8fb/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券とは"> 有価証券は決算書にもよく登場します。 例えば、日本テレビホールディングスの貸借対照表には、有価証券が多額に計上されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ba7d654239e540efa5d228b9b3c0976c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の企業事例"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png?w=1080&amp;h=1080" alt="いや…これだけじゃ1mmもわかりません！"> 有価証券は保有目的に応じて4つに分類されており、その分類ごとに会計処理が異なります。仕訳方法も複雑なため、苦手な方が多い論点です。 この記事では、有価証券の意味や分類、仕訳方法についてを図解を用いてわかりやすく解説します。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINEを登録しよう"></a><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。

はじめに、株式と公社債について説明します。<h3 id="hd7e8d08b09">株式</h3>株式（かぶしき）とは、株式会社が資金調達目的で発行する証券で、会社の所有権を細分化したものをいいます。株式を発行して得た資金は、基本的に返済義務がありません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/98cba248088d49bdad419fe91a2321e7/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="株式とは"> また、株式を所有する人を「株主」と呼びます。株主になると、会社の経営に参加したり、利益の一部を配当金として受け取ったりする権利がもらえます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/024b793e9b624fe1bdf79daeead5cca3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="株主とは"><h3 id="hd9aad50eb5">公社債</h3>公社債（こうしゃさい）とは、国や会社が、不特定多数の個人や法人から資金を借り入れる際に発行する証書のことです。国が発行したものを「国債」、株式会社などが発行したものを「社債」と言います。公社債を発行して得た資金は、株式と異なり、返済する必要があります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3928af530eed417cbf8ae4e889639e81/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="公社債とは"> 公社債は返済義務があるため、発行した国や会社にとっては「借り入れ」と同じ扱いです。したがって、公社債を取得した場合は利息を受け取ることができます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/740ae94a31fd49c4a52fc55f215e2703/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="利息の受け取り"> 公社債を取得し、満期日まで保有することで、額面金額を払い戻してもらえます。これを償還といいます。なお、額面金額とは公社債の券面に示された金額のことで、必ずしも取得原価と一致するとは限りません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6233b1fabcf94b81a3955ad93ae81bd8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="償還"> 公社債は、株式とは異なり、満期日が設けられています。また、満期日になると額面金額が返金されるため、公社債を取得することは、公社債を発行した国や会社に対してお金を貸し付けたことと同じになります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cd538de49b7248d4a6a752e995cd275e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="株式と公社債の違い"><h2 id="h33194a0f70">有価証券の分類と会計処理</h2>有価証券は、会計上4つに分類され、保有目的と会計処理が異なります。<ul><li>売買目的有価証券</li><li>満期保有目的債券</li><li>子会社・関連会社株式</li><li>その他有価証券</li></ul>それぞれがどのような性質を持った有価証券なのかを会計処理とともに解説していきます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/65f8182df6fb4cb9aac593145f8c7329/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の分類"><h3 id="ha7a655c1e4">売買目的有価証券</h3>売買目的有価証券とは、時価の変動により、売ったり買ったりして利益を得ることを目的として保有する有価証券です。トレーディング目的など、すぐに売る可能性がある有価証券は、売買目的有価証券に分類します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1b5aaecb43d34e9dbdd3320bc96e0b0b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券とは"><h4 id="hee3bf6c390">売買目的有価証券の会計処理</h4>売買目的で持っている株式が値上がりして利益が発生する場合、売却していなくても利益を計上できます。そのため、時価の変動により利益を得ることを目的として保有している売買目的有価証券は、期末に時価で貸借対照表に記載する必要があります。期末評価では、帳簿価額を時価に修正する会計処理を行います。これを評価替えと呼びます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/26bf3e61550b43d58ed2876cd21e2115/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の期末評価"> 期末評価において、「帳簿価額＜時価」の場合はその差額を有価証券評価益（営業外収益）、「帳簿価額＞時価」の場合はその差額を有価証券評価損（営業外費用）として処理します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ef3821122fbf4724be43f4ac722ff5ff/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の期末評価">

なぜわざわざ期末に評価替えするんですか？

会計上、売買目的有価証券は「すぐに売るもの」と考えられます。そのため決算期ごとに、今売却したらいくらになるのかを把握する目的で、評価替えを行う必要があるのです。 もし、時価が1万円にも関わらず取得原価1億円のまま決算書に記載した場合、この情報は投資家にとって不適切なものとなってしまいます。 そのため、売買目的有価証券は投資家にとって有用な時価に評価替えすることが求められます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8cbe87ed10ad478a8534cd3ac662e805/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="取得原価のままの場合"> また、売買目的有価証券の評価差額については、下記の2種類の会計処理があります。<ul><li>切放法</li><li>洗替法</li></ul>それぞれ図解で解説します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5e70f821bb1e48c08f4ac3ebc15f17cd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の評価差額の取り扱い"> 切放法とは、期末に時価による評価替えを行ったのち、その時価を翌期以降の帳簿価額にする方法のことをいいます。 当期末の時価を翌期の帳簿価額にするため、翌期首の仕訳はなにも行いません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e50304445dd2473d974df2eba528d6bd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8917.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="切放法"> 一方、洗替法とは、期末に時価による評価替えを行ったのち、翌期首に再振替仕訳を行うことで、帳簿価額を取得原価に戻す方法を言います。 当期末の時価を取得原価とするため、翌期首には逆仕訳を行い、評価損益を取り消す処理を行う必要があります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/00f2612733c24a5aa20c6a156d597354/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="洗替法"><h3 id="h74636ccad3">満期保有目的債券</h3>満期保有目的債券とは、満期まで所有する意図を持って保有する公社債などが該当します。売買目的有価証券とは違い、すぐに売る可能性は低いと言えます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9f2a520cd8dd41e8a73c3441ada40def/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券とは">

満期保有目的の「株式」はありますか？

満期保有目的の「株式」は存在しません。 株式には満期日がないのが理由です。

<h4 id="hcb6d2306d5">満期保有目的債券の会計処理</h4>満期保有目的の債券は、原則として取得原価で評価します。主に利息の受け取りを目的として保有する債券であるため、時価による評価替えは行いません。 売買目的有価証券の会計処理と混同しないよう注意しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/42ba2d2549fe4242b2e623db78188695/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券の評価方法"> 満期保有目的債券を、額面金額と異なる金額で取得する場合があります。この場合、額面金額と取得原価との差額について、会計処理が必要です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5e0ef5321e094e698b8cde72799ebb36/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="額面金額と異なる金額で取得した場合">

社債を額面金額より低い金額で取得できるのはなんでですか？

公社債は、満期日まで保有することで、額面金額を払い戻してもらえます。そのため、貸付金と同じ性質を持っています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e291cfd3030e4eb1a0603e32aff72ad1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="公社債の性質"> したがって、投資家は公社債と貸付金を比べて、有利な条件の方に資金を投下しようと考えるでしょう。この際の比較条件は利率です。もし、公社債の利率が貸付金の利率を下回っていた場合、投資家は貸付金を選びます。公社債を発行して資金調達しようと考えていた国や会社にとっては、困った事態となってしまいます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8012413786f44bde94ef7cd701b7e70b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8924.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="公社債vs貸付金"> そこで、公社債を発行する国や会社は、投資家に公社債を買ってもらえるよう、払込金額（買い手からみると取得原価）を引き下げます。こうすることで、実質的な利回りが高くなり、投資家が買いやすくなるというわけです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9f4706c193d04980ac2ae14940e6d9ba/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8925.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="公社債の払込金額を下げる理由"> この場合の額面金額と払込金額の差額を、金利調整差額と呼びます。この金額が公社債の買い手にとっての利息（有価証券利息）となります。金利調整差額が発生した場合は、会計処理を必要があります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bf289cec0d7f4df2b7c336b8132c6ebf/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8926.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="金利調整差額とは"> 金利調整差額が発生した場合、その金額は満期日に受け取る額面金額に利息分として含まれることになります。しかし、利息は保有期間にわたり毎年発生するものであるため、満期日に利息分を全額収益に計上するのは、適正な期間損益計算という観点から望ましくありません。 そこで、保有期間に応じて利息分の金額を配分します。こうすることで、適正な期間損益計算が実現します。このように、利息分を配分する処理を償却原価法と呼びます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/20b1819815d741de844bf4112785ea32/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8928.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="利息分を保有期間に応じて配分する"> 償却原価法とは、公社債の額面金額と取得原価の差額（金利調整差額）を、公社債の償還日まで毎期一定の方法で取得原価に加減することです。簿記2級では、毎期定額で加減する定額法を学習します。 ・償却額＝（額面金額－取得原価）× 当期保有月数／取得日から満期日までの月数 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/dbec09e55a6f42139f27243b8f526c31/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8930.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="償却原価法の計算式">

減価償却の考え方に似ていますね！

<h3 id="h5ce43382a0">子会社・関連会社株式</h3>子会社・関連会社株式とは、その株式を発行する会社を支配、もしくはその会社に対して重要な影響を与えることを目的とする株式のことをいいます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/59d0f929fcff41c4ae892f3fe2970e0d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8931.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="子会社・関連会社株式とは"><h4 id="h69f41ab846">子会社・関連会社株式の会計処理</h4>子会社・関連会社株式は、原則として取得原価で評価します。売買目的有価証券とは異なり、時価による評価替えは行いません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a650aa8973c94b499635e525f2e09a5d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8932.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="子会社・関連会社株式の期末評価"> 子会社・関連会社株式の保有目的は、会社の支配や影響力を及ぼすことです。したがって、売却を想定しておらず、長期間所有することから、時価の変動を認識する必要がありません。そのため、期末の時価への換算は行いません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f994f11fa3fd440e877c4d97b7a36c68/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8933.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="子会社・関連会社株式の期末評価をしない理由"><h3 id="h2b4ccb6ee4">その他有価証券</h3>その他有価証券とは、売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社・関連会社株式以外の有価証券のことをいいます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8d840f32010d433eb2d5e1b0df26514e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8934.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券とは"><h4 id="h843231fe01">その他有価証券の会計処理</h4>期末に保有している「その他有価証券」は、売買目的有価証券と同様に、時価で貸借対照表に記載します。そのため、期末評価では、帳簿価額を時価に修正する会計処理である評価替えを行います。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f7522d4518794f81889546dc5d523470/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8935.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の期末評価"> 期末評価において、「帳簿価額＜時価」、「帳簿価額＞時価」のどちらの場合も、その他有価証券評価差額金（純資産）として計上します。これを全部純資産直入法と呼びます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c28896a40b9f459d88f7b4037e6d0405/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8936.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の期末評価"> 全部純資産直入法とは、その他有価証券評価差額金が発生した場合に、評価益が発生した場合も評価損が発生した場合も、純資産に直接加算・減算する方法をいいます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ce8935d32d5f4d30b668a2f810e5b3f4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8937.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="全部純資産直入法とは">

売買目的有価証券では、営業外損益で処理していましたが、なぜその他有価証券では、純資産に直接 加算・減算するのですか？

それは、その他有価証券の性質上、損益で計上するのは望ましくないからです。

その他有価証券は将来的に売る可能性があるため、期末に時価の変動を認識します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3db5ff2251344bc897d2bda03e786659/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8938.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の性質"> しかし、その他有価証券はすぐに売るわけではないため、当期の損益として処理するのは適切ではありません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/02818498fb4143f0b01ef8fdf60b5a66/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8939.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の性質"> 通常、発生した収益は損益計算書に計上します。そして、損益計算書で生み出された利益が、貸借対照表の純資産に計上されていく仕組みです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9b2d5159e25e4aca9874c636d386c503/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8940.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="損益計算書と貸借対照表の関係性"> その他有価証券は、すぐに売るわけではないため、時価による評価差額金を当期の損益として処理するのは適切ではありません。そこで、損益計算書への計上を避け、直接貸借対照表の純資産に加減しています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b401ed7ee5444f1dbde68098cc52cac9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8941.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券評価差額金の会計処理"> また、その他有価証券の評価差額は、洗替法で処理します。 売買目的有価証券とは異なり、その他有価証券には切放法はなく、洗替法のみであることを覚えておきましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a62f30e6a42c4d6592cc0d44eca38859/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8942.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="洗替法"><h3 id="hd8840ae1b0">有価証券の確認問題</h3>それでは、ここまでの内容を踏まえて、有価証券に関する問題です。 決算時に帳簿価額と時価の差額を当期の損益として評価替えする有価証券は、次のうちどれでしょう？ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/27c3a1e01247455f9a6a4a684c761601/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%9C%89%E4%BE%A1%E8%A8%BC%E5%88%B8%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="有価証券の確認問題">

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"> <h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4>正解は、選択肢①の売買目的有価証券でした。 売買目的有価証券は、決算時に帳簿価額と時価の差額を当期の損益として評価替えします。 一方、その他有価証券は、決算時に帳簿価額と時価の差額を純資産に直接加算・減算します。 満期保有目的債券と子会社・関連会社株式は、評価替えを行いませんので注意しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a0c4685cd78c47ffabb4e5189968898d/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%9C%89%E4%BE%A1%E8%A8%BC%E5%88%B8%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3%20(1).png?w=1200&amp;h=675" alt="確認問題の正解発表"><h3 id="h6ea310df5e">決算書から読み取る有価証券</h3>有価証券は決算書にもよく登場します。 例えば、日本テレビホールディングスの有価証券報告書には、有価証券の内訳の詳細が記載されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/894bc9317f054b6cb990a7cb16ca0bb4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8943.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の企業事例"> また、日本テレビホールディングスの個別財務諸表には有価証券が計上されていますが、計上場所がそれぞれ異なります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/77dfaa4dceaa45b3b84384ac01d8b4fd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8944.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の企業事例"> 実は有価証券の表示区分は、有価証券の分類ごとに異なります。 売買目的有価証券はすぐに売る証券として扱われるため、「有価証券」として流動資産に計上されます。 一方、満期保有目的債券、子会社・関連会社株式、その他有価証券はすぐに売る証券ではないため、貸借対照表の固定資産に計上されます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/66a294ec85f04aaaaa02d92386b36ccc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8945.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の表示区分"> 以上を踏まえて、日本テレビホールディングスの有価証券を見ると、売買目的有価証券は流動資産に、それ以外の有価証券は固定資産に計上されているのが分かります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/33ce4e631c0a4a968ec7e4ca952537bd/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8946.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券の企業事例">

売買目的有価証券は貸借対照表の流動資産に、満期保有目的の債券なら固定資産に計上するというように、種類によって計上場所が変わることに気をつけましょう！

だから、有価証券が流動資産と固定資産の両方に計上されていたんですね！

<h2 id="hf171ce97a3">有価証券の仕訳事例</h2>それでは、簿記上の取引事例を通じて、有価証券の仕訳方法を解説します。<h3 id="hede24202a5">売買目的有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例</h3>

決算において、A社株式（取得原価10,000円、売買目的にて取得）の時価は12,000円であった。

上記の取引事例を使い、売買目的有価証券の評価替えを行った時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c4dc057e0bb444ab8acda4c94d627cae/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8947.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例"><h4 id="ha53decde96">評価替え時：売買目的有価証券の増加</h4>決算において、売買目的で保有していたA社株式（取得原価10,000円）の時価が12,000円となりました。そのため、評価替えによって発生した差額の2,000円だけ、売買目的有価証券が増加したことになります。よって、借方（左側）に売買目的有価証券（資産）2,000円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e58eeb03df524f199d76e43e8cf01a0f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8948.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例"><h4 id="hcd2d25732e">評価替え時：有価証券評価益</h4>評価替えの結果、利益が2,000円発生しました。 したがって、貸方（右側）に有価証券評価益（収益）2,000円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/477dfff882184b8d80790d66d43f3f67/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8949.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売買目的有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例"><h3 id="he8180711ac">満期保有目的債券の金利調整差額を計算した時の仕訳事例</h3>

当社は、当期首X1年4月1日にB社社債（額面金額10,000円・年利率１％・満期日X4年3月31日）を満期保有目的で額面金額100円当たり94円で取得した。当該額面金額と取得原価の差額は、金利の調整であると認められる。当期末において、償却原価法（定額法）を適用する。

上記の取引事例を使い、満期保有目的債券の金利調整差額を計算した時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0f498b215e0845dab8adfa500d7a472a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8950.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券の金利調整差額を計算した時の仕訳事例"> 額面金額は10,000円、払込金額は9,400円（額面金額10,000円÷100円×94円）なので、金利調整差額は600円です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/87785c03f311487c9efc635c054cf739/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8951.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="金利調整差額の計算"> 続いて、償却原価法（定額法）を用いて、償却額（1年分の利息）を計算します。金利調整差額は600円であり、満期日まで3年あります。したがって、償却額は200円となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/de89361d0ff04e03a92e2e34a2d4d446/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8952.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="償却額の計算"><h4 id="h64c10dbad7">利息発生時：有価証券利息の発生</h4>金利調整差額が発生しているため、償却原価法を用いて保有期間に差額を配分します。定額法を使用しているため、償却額（1年分の利息）は200円です。収益の発生として処理するため、貸方（右側）に有価証券利息（収益）200円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df35e499b71b41939d69f7fb51385ec9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8953.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券の金利調整差額を計算した時の仕訳事例"><h4 id="h05087e748d">利息分を帳簿価額に加算時：満期保有目的債券の増加</h4>続いて、利息分を帳簿価額に加算します。満期保有目的の債券は、満期保有目的債券として扱います。資産の増加となるため、借方（左側）に満期保有目的債券（資産）200円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1d14ccffb3dd482fb4b45b13a5cd1850/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8954.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券の金利調整差額を計算した時の仕訳事例"><h4 id="hdbd09a64c1">【補足】保有による利息の計上</h4>先ほど解説していたのは金利調整差額による有価証券利息の計上です。しかし、決算日は保有によって生じる利息の計上も行うことがあります。 利息の受け取り日が決算日と同じ場合は、金利の調整仕訳に加えて、利息の受け取り仕訳も必要となるため、問題を解く際は必ず問題文をよく読みましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/49140cb4ea9c4d8b902ca2ae2a0aa81e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8955.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="満期保有目的債券の仕訳方法"><h3 id="ha5dc09c846">子会社株式の決算時の仕訳事例</h3>

当期の決算において、B社株式（取得原価5,000円）の時価は8,000円であった。なお、B社株式は子会社株式として保有している。

上記の取引事例を使い、子会社株式の決算時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/34e0f169da8c44118baa32ee5da5c913/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8956.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="子会社株式の決算時の仕訳事例"><h4 id="ha6fcd473c9">決算時：仕訳なし</h4>子会社株式や関連会社株式は支配目的で長期的に保有する有価証券であるため、決算において評価替えは行いません。 したがって、決算時はなんの仕訳もしません。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0915d0469acc43329a44831d5ffbb013/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8957.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="子会社株式の決算時の仕訳事例"><h3 id="h628bf08260">その他有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例</h3>

決算において、A社株式（取得原価10,000円・長期利殖目的にて取得）の時価は12,000円であった。

上記の取引事例を使い、その他有価証券の評価替えを行った時の仕訳の流れを順に説明します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0baa45b0b1a24da6bfd8b01ba591f04c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8958.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例">

問題文の中に「長期利殖目的」と書いてありますが、どういう意味ですか？

長期間保有して利益を得る目的という意味です。 なので、売買目的有価証券でも、満期保有目的の債券でも、子会社・関連会社株式にも当てはまりませんね。

<h4 id="h59004688ab">評価替え時：その他有価証券の増加</h4>決算においてA社株式の帳簿価額を時価に評価替えします。A社株式は長期利殖目的なので、その他有価証券として扱います。評価差額は資産の増加として処理するため、借方（左側）にその他有価証券（資産）2,000円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fc5cd7fba6e04cf9b755ca20c3fef612/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8959.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例"><h4 id="h27d2acca95">評価替え時：その他有価証券評価差額金の増加</h4>その他有価証券評価差額金は、損益計算書に計上をするのではなく、直接純資産に計上します。 したがって、貸方（右側）にその他有価証券評価差額金（純資産）2,000円を計上します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b9a22e701f65419191bcbadc0eddea75/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8960.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="その他有価証券の評価替えを行った時の仕訳事例"><h3 id="hb8fb1f0cae">有価証券の仕訳問題に挑戦</h3>ここまでの内容で、有価証券の仕訳の流れを理解していただけたかと思います。 早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。 <a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><h2 id="h40a66af165">有価証券のまとめ</h2>今回は簿記2級の論点である「有価証券」について解説しました。 有価証券とは、価値の有る証券のことをいい、簿記2級では主に株式と公社債の2種類が出題されます。また、有価証券は会計上4つに分類され、保有目的や会計処理がそれぞれ異なります。 試験本番ではこの4つを混同しないよう、下の表をしっかり押さえておきましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8b7210475aca4a8693dfbd74c7e927ec/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8961.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="有価証券のまとめ"> 簿記2級を基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。 アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。 <a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a>

簿記2級で新しく登場する「有価証券」についてをわかりやすく解説！有価証券の意味や分類、仕訳方法についてを簿記2級学習者向けに図解を用いて説明します。初学者の方でも理解できるように実際の企業事例も交えながら解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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