<p>簿記・会計の世界では、<span style="color:#c7243a">現金</span>と言っても<span style="color:#c7243a">必ずしも小銭やお札というわけではありません。</span><br>この記事では、簿記学習者はもちろん、ビジネスシーンでも使える<span style="color:#c7243a">「現金」の種類と取引事例</span>についてわかりやすく解説します。現金<span style="color:#374151">の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4b610776b8394c9aa16da59de3c5c08f/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="簿記上の現金の範囲"></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt=""></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

完全初心者向けの、簿記の基本が学べるトレーニングです。

【初心者向け】簿記の入門トレーニング

<h2 id="hb5f5f53ef6">簿記上の現金とは？</h2><p><span style="color:#263843">「</span><span style="color:#c7243a">現金</span><span style="color:#263843">」と聞くと紙幣や硬貨等の通貨をイメージされる方が多いと思います。しかし、簿記の世界では、</span><span style="color:#c7243a">通貨（紙幣や硬貨）</span><span style="color:#263843">の他に「</span><span style="color:#c7243a">通貨代用証券</span><span style="color:#263843">」</span><span style="color:#c7243a">も現金の範囲に含まれます</span><span style="color:#263843">。したがって、通貨代用証券を受け取った際にも「現金の増加」として扱います。</span><br>会計上では、<span style="color:#c7243a">資産の勘定科目</span>に分類されます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/405d5545866f46eba9b22e7a75789189/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="現金とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記の試験で登場する勘定科目を一覧で解説！資産・負債・純資産・収益・費用それぞれの勘定科目を一覧にまとめて紹介しています。「勘定科目がなかなか覚えられない」、「どこまで覚えればいいのか分からない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

勘定科目とは？試験で登場する勘定科目一覧を図解で解説！

<h3 id="h7be769ebb4">通貨代用証券とは</h3><p><span style="color:#c7243a">通貨代用証券</span>（つうかだいようしょうけん）とは、銀行などで<span style="color:#c7243a">いつでも現金と交換が可能</span>であり、また支払手段として<span style="color:#c7243a">第三者へ譲渡できる</span>ものを指します。<br><br><span style="color:#c7243a">通貨代用証券の共通点</span><span style="color:#263843">として、銀行や郵便局等に持参すると</span><span style="color:#c7243a">すぐに現金に交換できる</span><span style="color:#263843">ということです。</span><br><span style="color:#263843">したがって、簿記の世界ではこのような</span><span style="color:#3c4043">換金性の高い通貨代用証券を受け取った場合、</span><span style="color:#c7243a">現金</span><span style="color:#3c4043">として扱います。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9e2f4bdd09944a31b4cb075db529c480/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="通貨代用証券の共通点"></p><h3 id="h317f3a336f">簿記試験での出題実績</h3><p>簿記試験では、現金の勘定科目で処理するものを問う問題が出題されます。従って、通貨代用証券を正しく判断できる必要があります。この記事を通じて、<span style="color:#c7243a">現金として扱う項目を正しく判定</span>できるようにしましょう。<br>※下記の画像は、現金を判定させる仕訳問題の事例です（<a style="color:#0186ab" href="http://bit.ly/3Zt5HJz" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記アプリ</a>より）<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/256ae31c27484f33b7362803dfe9f521/%E7%8F%BE%E9%87%91%E3%81%AE%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="簿記試験での出題実績：現金の仕訳問題"></p><h2 id="h1537cb8316">簿記の世界で登場する現金の種類は？</h2><p><span style="color:#263843">簿記上で現金になるものは、「</span><span style="color:#c7243a">通貨</span><span style="color:#263843">」「</span><span style="color:#c7243a">他人振出小切手</span><span style="color:#263843">」「</span><span style="color:#c7243a">郵便為替証書</span><span style="color:#263843">」「</span><span style="color:#c7243a">送金小切手</span><span style="color:#263843">」「</span><span style="color:#c7243a">配当金領収書</span><span style="color:#263843">」「</span><span style="color:#c7243a">利払日の到来した公社債の利札</span><span style="color:#263843">」の6つです。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/22dda21a24ee4e19a87cb00c0de5f5ca/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="通貨代用証券の種類"><br><span style="color:#263843">それぞれの用語の意味について解説していきます。</span></p><h3 id="h265fcc722c">通貨</h3><p><span style="color:#c7243a">紙幣や硬貨</span>など日常生活で使っている現金は、簿記上でも現金として扱います。</p><h3 id="h6ad99f6c1f">他人振出小切手</h3><p>他人が振り出した小切手は<span style="color:#c7243a">銀行に持っていけばすぐに現金化できる</span>ため、簿記上では現金として扱います。</p><h3 id="h7d30b2d8b1">郵便為替証書</h3><p>郵便為替証書とは、<span style="color:#c7243a">現金を郵送にて送る場合に、郵便局にて発行される証書</span>です。<br>当該証書を郵便局等に持ち込むことで現金化できるため、簿記上では現金として扱います。</p><h3 id="hd03830bf23">送金小切手</h3><p>送金小切手とは、<span style="color:#c7243a">銀行が直接支払う小切手</span>のことを言います。<br>送金小切手を受け取った際には、それを銀行に持って行くことですぐに現金に交換することができるため、簿記上で処理する勘定科目は現金です。</p><h3 id="h0ac0aa991c">配当金領収書</h3><p>株式を保有している企業から<span style="color:#c7243a">配当金が出た際に発行されるもの</span>を配当金領収書と言います。<br>配当金領収書は銀行に持っていくとすぐに現金化できるため、簿記上では現金として扱います。</p><h3 id="he47a635a7f">期日の到来した公社債の利札</h3><p>公社債とは、<span style="color:#c7243a">国や地方公共団体がお金を集めるために発行した債券</span>です。<br>公社債を保有すると利札（利息の引換証）を受け取ることができます。<br>期限が到来した利札は銀行に持っていくとすぐに現金化できるため、簿記上では現金として扱います。<br></p><h3 id="h0926f63817">簿記上の現金（通貨代用証券）の覚え方</h3><p>通貨代用証券は、細かいため、ついつい忘れてしまいがちです。<br>しかし、試験を解く際には、上記5つの<span style="color:#c7243a">項目名だけ</span>覚えておけば十分です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/559a6972d16d4322829d1eb28ccee919/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="簿記上の現金の覚え方のポイント"></p><h3 id="h6d3da35922">現金の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、現金に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">簿記上の現金に含まれないものはどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1a9336d054a74b90a88a98e97f8b5391/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%8F%BE%E9%87%91%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0.png?w=1200&amp;h=675" alt="簿記上の現金：確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は<span style="color:#c7243a">選択肢②郵便局で買った切手</span>です。<br>簿記上の「現金」には通貨や紙幣のほかに通貨代用証券も含まれます。通貨代用証券とは、銀行などでいつでも現金と交換が可能であり、また支払手段として第三者へ譲渡できるものを指します。一方、郵便切手は銀行などで現金化できないため、簿記上の「現金」には含まれません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e1e8cc9bcf2849a9ae8755346bb83794/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E7%8F%BE%E9%87%91%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="現金の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h012d7a4da5">簿記上では現金として扱わない項目</h2><p>ここからは、<span style="color:#c7243a">簿記の世界では現金として扱わない項目</span>を4つほど紹介します。<br>簿記試験では、通貨代用証券に似せて、下記のような項目が出題されます。<br>点数に直接影響を与えるため、問題を解く際には適切に判断できるようにしましょう。</p><ul><li>収入印紙</li><li>切手</li><li>自己振出小切手</li><li>先日付小切手</li></ul><h3 id="hfc5501cc5d">収入印紙</h3><p>収入印紙とは、<span style="color:#c7243a">高額の領収書や借用書に貼らなければならないもの</span>を言います。<br>借用書とは、お金を借りたことを証明する書類のことです。<br><br>収入印紙はそれ自体に価値があり、また銀行などで現金化できないため、簿記上では現金で処理できません。したがって、<span style="color:#c7243a">簿記上では「貯蔵品」</span>という資産の勘定科目で処理します。</p><h3 id="h7e88edcd9f">切手</h3><p>郵便切手も<span style="color:#c7243a">銀行などで現金化できない</span>ため、現金には含まれません。<br>そのため、未使用の切手は<span style="color:#c7243a">簿記上では「貯蔵品」</span>という資産の勘定科目で処理します。<br><br>貯蔵品の仕訳方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貯蔵品」について詳しく解説。貯蔵品の意味や取引の流れ、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

貯蔵品とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h0eac9f2982">自己振出の小切手</h3><p>自分で振り出した小切手は当座預金口座から支払われます。そのため、小切手を振り出した時は、<span style="color:#c7243a">現金ではなく「当座預金」という資産の勘定科目で処理</span>します。<br>当座預金とは、小切手・手形の支払いを目的として開設する決済専用の口座です。<br><br>小切手の仕訳方法について詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記試験で頻出の「小切手」について詳しく解説。簿記における小切手の基本概念や関連する勘定科目、取引の方法についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】小切手とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いてわかりやすく解説

<h3 id="he16ab0a9e8">先日付小切手</h3><p>先日付小切手とは、<span style="color:#c7243a">振り出す日が将来に約束されている小切手</span>です。<br>将来、現金化するため、すぐには現金に換えられません。<br>先日付小切手は約束手形と同じく信用証券であるため、<span style="color:#c7243a">受け取った際は「受取手形」</span>という資産の勘定科目で処理します。<br><br>受取手形の仕訳方法について学びたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

簿記試験で頻出の「約束手形」について詳しく解説。簿記における約束手形の意味や手形取引で登場する勘定科目、仕訳方法についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

約束手形とは？「受取手形・支払手形」を仕訳事例を用いて徹底解説

<h2 id="h8c6d898366">現金取引の仕訳事例</h2><p>それでは、<span style="color:#c7243a">実際に簿記試験で出題される現金の仕訳事例</span>を紹介します。</p><ol><li>他社が振り出した小切手を受け取った</li><li>郵便為替証書を受け取った</li></ol><h3 id="h666199eea0">他社が振り出した小切手を受け取った時の仕訳事例</h3>

<p>商品を1,000円で販売し、他社が振り出した小切手1,000円を受け取った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、他社が振り出した小切手を受け取った時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bb6a02168a1f4968bc040778bb7e760c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="他社が振り出した小切手を受け取った時の仕訳事例を図解で解説"></p><h4 id="h036ea6c1e4">他人振出小切手受取時：現金の増加と売上の発生</h4><p>商品を販売したため、売上が発生します。そのため、貸方（右側）に売上（収益）1,000円を記入します。<br><span style="color:#c7243a">他社が振り出した小切手</span>は、通貨代用証券です。したがって、受領時に現金が増加するため、借方（左側）に現金（資産）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c34dfb4f43194822ae9c39cba29cb694/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="簿記3級で出題される現金（通貨代用証券）の取引仕訳を、図解でわかりやすく解説。他人振出小切手の仕訳事例"></p><h3 id="h804d422388">郵便為替証書を受け取った時の仕訳事例</h3>

<p>商品を1,000円で販売し、郵便為替証書1,000円を受け取った。</p>

<p>上記の取引事例を使い、郵便為替証書を受け取った時の仕訳の流れを順に説明します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/41379183903047cc883cedc695720cb8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="郵便為替証書を受け取った時の仕訳事例"></p><h4 id="he92a17bd5b">郵便為替証書受取時：現金の増加と売上の発生</h4><p>商品を販売したため、売上が発生します。そのため、貸方（右側）に売上（収益）1,000円を記入します。<br><span style="color:#c7243a">郵便為替証書</span>は、通貨代用証券です。したがって、受領時に現金が増加するため、借方（左側）に現金（資産）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/468d25971ad34a6791f521f31d758ad3/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="郵便為替証書を受け取った時の仕訳事例"></p>

<h2 id="he374d1cb31">簿記検定で出題される現金の問題</h2><p>現金は、簿記検定でも頻出の論点です。<br>特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で現金の問題が頻繁に出題されています。<br><br>具体的には、<span style="color:#000000">問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#000000">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fd43fbf2e9b646e380d2c8a225a19093/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記3級で出題される現金の仕訳問題"></p><h3 id="h76fb8597b2">現金の仕訳問題の配点</h3><p>現金の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、現金の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d3def1da052340b29a859302cd48524f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記3級での現金の配点"><br>現金の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。</p>

本記事では、簿記の基本勘定科目である「現金」について詳しく解説します。現金の定義や特徴、取り扱い方法、仕訳事例を初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

簿記上の「現金」とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<h3 id="hb68d71c6ee">現金の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定で頻出の論点である現金の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h2 id="h7ac6a038d4">簿記上の現金のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">現金</span>」という勘定科目の意味を解説しました。<br>簿記で使う現金は様々な<span style="color:#c7243a">受取手段・支払手段</span>として使用できるのが特徴です。<br><br>また、現金に含まれるものや現金と間違えやすい現金ではないものは、試験で引っかかりやすいため注意が必要です。<br><span style="color:#c7243a">現金は試験問題でも登場する頻度の高い勘定科目</span>であるので、しっかり理解しておきましょう！<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9e2f4bdd09944a31b4cb075db529c480/image.png?w=1920&amp;h=1080" alt="簿記上の現金のまとめ"><br><span style="color:#263843">少しでも会計や決算書に興味を持った方は、下記の公式LINEも覗いてみてください。</span><br><span style="color:#263843">初学者向けに、基礎から解説する情報を発信しています。</span><br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>また、基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="http://bit.ly/3Zt5HJz" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

<p><span style="color:#c7243a">未収収益</span>は、決算整理仕訳でよく出題される経過勘定科目です。<br>この記事では、<span style="color:#c7243a">未収収益の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例</span>についてを簿記初心者向けにわかりやすく解説します。未収収益<span style="color:#374151">の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c0c64c7911a64f46bddbf30692910ef9/%E7%B5%8C%E9%81%8E%E5%8B%98%E5%AE%9A%E7%A7%91%E7%9B%AE_%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="論点：未収収益"></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h2 id="h16ff294e13">未収収益とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">未収収益</span>（みしゅうしゅうえき）とは、<span style="color:#c7243a">継続的なサービス提供に対する収益を後で受け取る権利を表す勘定科目</span>です。決算時に当期の収益を調整する際に使用します。<br><br>未収収益は、継続的な役務に対する対価を後で受け取る債権であるため、簿記上では<span style="color:#c7243a">資産の勘定科目</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0ead4e40bc184b0e98a6936a4236ffee/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収収益とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<p>未収収益は、決算のタイミングで、サービスをすでに提供しているにもかかわらず、現金等をまだ受け取っていない場合に使用します。<br><br>具体例として、貸付金に対する見返りとして発生した利息を後で受け取るケースや、不動産を貸した際に発生する家賃を後で受け取るケースなどが挙げられます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f9ee16f7ba32417292e49922d812cc2d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収収益とは"></p><h3 id="hd56c3a2f8c">高校生でもわかる未収収益の解説</h3><p><span style="color:#c7243a">ビジネス経験の無い学生の方向け</span>に、身近な事例で未収収益を解説します。<br>今回は、<span style="color:#c7243a">家庭教師</span>を例に考えてみましょう。<br><br>例えば、家庭教師として顧客に学習指導を行い、代金は翌月の後払いだったとします。この場合、4月のサービスを提供したとしても、4月末の時点ではまだ代金を受け取っていない状態です。この時、まだ受け取っていない収益を受け取る権利として「<span style="color:#c7243a">未収収益</span>」を使用します。</p><h3 id="h79e3fb2445">未収収益の確認問題</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、未収収益に関する問題です。<br><span style="color:#c7243a">未収収益の特徴として当てはまるものを選びなさい。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0bf795b50ef8455a95b2995941102e6e/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%8F%8E%E7%9B%8A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%91%A0%20(1).png?w=1200&amp;h=675" alt="未収収益の確認問題"></p>

収益をまだ受け取っていない状態

収益を受け取りすぎている状態

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h3 id="hf1beda9edd">正解発表</h3><p>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢③収益をまだ受け取っていない状態</span>です。<br>未収収益とは、まだ受け取っていない収益を受け取る権利を表す資産の勘定科目です。<br>選択肢①は前払費用、選択肢②は未払費用、選択肢④は前受収益の説明です。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f5bd985b72db4926a479238b2705bc9e/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%83%BB%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%9A%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%8F%8E%E7%9B%8A%EF%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9A%E6%AD%A3%E8%A7%A3.png?w=1200&amp;h=675" alt="未収収益の確認問題：正解発表"></p><h2 id="h2c1db1c18b">未収収益と間違えやすい勘定科目を解説</h2><p>未収収益と間違えやすい勘定科目が存在します。ここからは、未収収益と間違えやすい下記の勘定科目について解説します。</p><ul><li>売掛金</li><li>未収入金</li></ul><h3 id="hc669dd3296">売掛金との違い</h3><p>売掛金（うりかけきん）とは、<span style="color:#c7243a">商品やサービスを販売したものの、まだ現金が未回収の状態である債権</span>のことをいいます。<br>未収収益は、継続的なサービスの代金を後で受け取る場合に、収益の金額を適切な数値に修正するために使用します。一方で、売掛金は、本業の商品や単発のサービスを販売し後で代金を受け取る場合に使用します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eeaa8a441b234ba7bafba859c0d5e751/%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金とは"><br>売掛金についてより詳しく学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「売掛金」について詳しく解説。簿記の基礎から売掛金の計上方法、取引の処理まで分かりやすく説明します。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】売掛金とは？混同しやすい勘定科目との違いや仕訳方法を解説

<h3 id="hef4b77e798">未収入金との違い</h3><p>未収入金（みしゅうにゅうきん）とは、<span style="color:#c7243a">本業に関わる商品やサービス以外のものを販売し、後で代金を受け取ることができる権利</span>として使用されます。<br><br>未収収益は、継続的なサービスの代金を後で受け取る場合に、収益の金額を適切な数値に修正するために使用します。一方で、未収入金は、本業以外の商品や単発のサービスを販売し後で代金を受け取る場合に使用します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1d5ef3ea58b44ed091b11b73f7653611/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収入金とは"><br>未収入金の仕訳方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記における重要な論点「未払金」「未収入金」について詳しく解説。未払金・未収入金の意味や具体的な仕訳方法についてを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未払金・未収入金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<h2 id="heec824b8fe">未収収益の取引の全体像は？</h2><p>未収収益を用いた取引の流れの全体像を紹介します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d10220500ebc47faa3c3549ff43532e2/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収収益の取引の全体像"></p><h3 id="h44c054736b">未収収益による決算整理</h3><p>決算時に未収収益による決算整理を行います。<br>今期の収益を計上するとともに、未収収益が増加します。</p><h3 id="h25a40979e5">再振替仕訳</h3><p>その後、翌期に再振替仕訳を行います。<br>収益を取り消すと同時に、未収収益が減少します。</p><h3 id="h094b902750">収益の発生</h3><p>期日が到来したため、代金を受け取ります。<br>結果として、収益が発生し、代金が増加します。</p><h2 id="ha48303e79c">未収収益の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、未収収益の使い方を解説します。</p><h3 id="h7396c3fbfa">資金を貸し付けた時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">1/1に取引先に現金1,000万円を貸し付けた。毎月10万円の利息が発生し返済日である12/31に1年分の利息120万円と共に元本を受領する。</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、資金貸付時の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4028dbb1c4e94f2d8f9fd18c0005a9f1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="資金を貸し付けた時の仕訳事例"></p><h4 id="h8d66f008d4">貸付時：貸付金の増加と現金の減少</h4><p><span style="color:#263843">他社や他人に貸し付けた場合には、</span><span style="color:#c7243a">「貸付金」という勘定科目が増加</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、借方（左側）に貸付金（資産）1,000万円を記入します。</span><br><br><span style="color:#263843">また、現金で貸し付けたため、</span><span style="color:#c7243a">「現金」という勘定科目が同時に減少</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、貸方（右側）に現金（資産）1,000万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f0d03364a08e4a97b17ffeaf8a154fb1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="資金を貸し付けた時の仕訳事例"><br>貸付金とは、資金を貸し付けた際に発生する資産の勘定科目です。<br>貸付金の仕訳方法について知りたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貸付金」について詳しく解説。貸付金の基本的な概念や関連する勘定科目、取引の仕訳方法についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】貸付金とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h45338518d1">決算整理手続きを行う際の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">決算整理により、3か月分の受取利息30万円を計上する（10万円×3か月）。利息の受取りは元本返済時のため、未収収益として計上する。</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、決算整理手続きを行う際の仕訳の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/07abb9ba4bfb467c80f2f7a28011fff9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算整理手続きを行う際の仕訳事例"></p><h4 id="h33db976201">決算整理仕訳時：受取利息の発生</h4><p><span style="color:#263843">資金を貸し付けている見返りとして利息が発生します。</span><span style="color:#c7243a">利息は時間に応じて発生するため3か月分（1/1~3/31）の受取利息を計上</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に受取利息（収益）30万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/446cb9bbdc244c458062dbccbd5a40c3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算整理手続きを行う際の仕訳事例"><br>貸付金等に対する見返りとして発生する利息を表すときは、受取利息という収益の勘定科目を使います。<br>利息が発生した際の仕訳方法について、詳しく学びたい方は下記の記事がおすすめです。</p>

簿記の勘定科目である「支払利息」と「受取利息」を徹底解説。支払利息と受取利息の基本的な考え方や計算方法、仕訳事例についてを簿記学習者向けに図解を用いてわかりやすく説明します。利息が発生する取引に苦手意識がある方はぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

支払利息・受取利息とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いて徹底解説

<h4 id="hcad575ebb8">決算整理仕訳時：未収収益の増加</h4><p><span style="color:#263843">収益が発生しているものの、未だ現金として受け取っていません。したがって、</span><span style="color:#c7243a">収益を受け取る権利として「未収収益」</span><span style="color:#263843">という勘定科目が増加します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、借方（左側）に未収収益（資産）30万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b873c8aa1585491f8739fcdfa09f17e8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算整理手続きを行う際の仕訳事例"></p><h3 id="h42120a70cd">再振替仕訳を行う際の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">1期目に計上した未収収益（資産）を2期目の期首に振り替える仕訳を行う。</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、再振替仕訳を行う際の仕訳の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/527a0d60942b4f62b14c435a7ddfd6f9/Funda%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0_%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%8F%8E%E7%9B%8A.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="再振替仕訳を行う際の仕訳事例"></p><h4 id="ha5fe158a5e">再振替仕訳時：未収収益の減少</h4><p><span style="color:#263843">まずは</span><span style="color:#c7243a">前期に計上した未収収益を取り崩す仕訳</span><span style="color:#263843">を行ないます。未収収益を取り崩すためには</span><span style="color:#c7243a">同額の未収収益を貸方に計上</span><span style="color:#263843">し、</span><span style="color:#c7243a">未収収益の金額を0</span><span style="color:#263843">とします。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に未収収益（資産）30万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e73e1caa73244bd1ab557253ffacaa0d/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="再振替仕訳を行う際の仕訳事例"></p><h4 id="h9fc57138e4">再振替仕訳時：受取利息の取り消し</h4><p><span style="color:#263843">同時に、</span><span style="color:#c7243a">前期に収益に計上した分の受取利息（1/1~3/31に相当する額）を取り消します</span>。<span style="color:#263843">この仕訳により、</span><span style="color:#c7243a">2期目の正確な受取利息の額を算出することができます</span>。<br>したがって、借方（左側）に受取利息（収益）30万円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4285449471a743f9a029b7da72698e25/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="再振替仕訳を行う際の仕訳事例"></p><h3 id="h896e7a9929">貸し付けた資金を利息とともに回収した時の仕訳事例</h3>

<p><span style="color:#263843">12月31日に貸し付けた1,000万円を受領した。また、12か月分の利息である120万円を現金で受け取った。</span></p>

<p><span style="color:#263843">上記の取引事例を使い、貸し付けた資金を利息とともに回収した時の仕訳の流れを順に説明します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ebc2fbe87dde4335ba2c56f4a459178a/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸し付けた資金を利息とともに回収した時の仕訳事例"></p><h4 id="h531c172ff7">元本回収時：現金の増加と貸付金の減少</h4><p><span style="color:#263843">貸付金が返済された場合には、</span><span style="color:#c7243a">「貸付金」という勘定科目が減少</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に貸付金（資産）1,000万円を記入します。</span><br><br><span style="color:#263843">また、現金で回収したため、</span><span style="color:#c7243a">「現金」という勘定科目が同時に増加</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、借方（左側）に現金（資産）1,000万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/47d5ffdb45534089a2912f32b18527a8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8915.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸し付けた資金を利息とともに回収した時の仕訳事例"></p><h4 id="h0dcab344df">利息受取時：現金の増加と受取利息の発生</h4><p><span style="color:#263843">利息を受け取った場合には、</span><span style="color:#c7243a">「受取利息」という勘定科目が発生</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に受取利息（収益）120万円を記入します。</span><br><br><span style="color:#263843">利息は現金で受け取ったため、</span><span style="color:#c7243a">「現金」という勘定科目が同時に増加</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、借方（左側）に現金（資産）120万円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a7009cf0552540639d8356d85bf9655c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="貸し付けた資金を利息とともに回収した時の仕訳事例"></p><h5 id="h397e38daae"><strong>補足</strong></h5><p>最終的に決算書に計上される受取利息の金額は、90万円（120万円－30万円）になります。なぜなら、再振替仕訳の際に受取利息30万円を取り消したためです。</p>

<h2 id="h74fecd6cae">簿記検定で出題される未収収益の問題</h2><p>未収収益は、簿記検定でも頻出の論点です。<br>特に日商簿記検定3級の試験では、第1問で未収収益の問題が頻繁に出題されています。<br><br>具体的には、<span style="color:#000000">問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#000000">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1022a0a6403b4082a517f0744cb6a925/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG" alt=""></p><h3 id="h597d112c51">未収収益の仕訳問題の配点</h3><p>未収収益の仕訳問題は、簿記3級試験の第1問に1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、未収収益の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5f27f8acbdb3412596f0e3ac6697f0fc/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG" alt=""><br>未収収益の仕訳問題が苦手な方や第1問の仕訳問題で満点を狙っている方は、ぜひ下記の試験対策記事を参考にしてみてください。</p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は未収収益です。簿記3級の本試験でも頻繁に出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】未収収益の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="h5c019767db">未収収益の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定で頻出の論点である未収収益の仕訳問題を解けるようになるためには、練習問題をたくさん解く必要があります。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br></p><h2 id="h6a1c51f20f">未収収益の帳簿上の動き</h2><p>最後に、未収収益の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h188f540d50">資金貸付時</h3><p>資金を貸し付けた際は、貸付金が増加し、手元にある現金が減少します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/90311f86bed04469bb7f8282ec0a1d98/%E6%9C%AA%E5%8F%8E%E5%8F%8E%E7%9B%8A_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="資金貸付時の帳簿上の動き"></p><h3 id="hf65a593f6c">決算整理時</h3><p>3か月分の利息を未収収益として計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/19061e6106d84d6eb7de9926c08350a1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="決算整理時の帳簿上の動き"></p><h4 id="h37ae083b8d">翌期首の再振替仕訳時</h4><p>翌期になった際は、前期に計上した未収収益の再振替仕訳を行います。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f4c6dd9d675746d2b99bace515b85aa9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="翌期首の再振替仕訳時の帳簿上の動き"></p><h4 id="hb0434c5016">収益の発生時</h4><p>貸し付けたお金を受領したため、貸付金が減少し現金が増加します。<br>また、返済期日に際して利息を受け取ったため、受取利息が発生し現金が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/559a421405c540cdaf9d9ef457515548/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8920.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="収益の発生時の帳簿上の動き"></p><h2 id="h89435eed53">未収収益のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">未収収益</span>」という勘定科目の意味や取引事例を解説しました。<br>未収収益には間違えやすい勘定科目として、売掛金や未収入金があるため注意しましょう。<br><span style="color:#2d344b">また、</span><span style="color:#c7243a">未収収益の取引の流れ</span><span style="color:#2d344b">は仕訳問題で頻出のため覚えておく必要があります。</span><br><span style="color:#c7243a">試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、しっかり理解しておきましょう！<br><br><span style="color:#263843">少しでも会計や決算書に興味を持った方は、下記の公式LINEも覗いてみてください。</span><br><span style="color:#263843">初学者向けに、基礎から解説する情報を発信しています。</span><br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>また、基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="http://bit.ly/3Zt5HJz" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="学習アプリ「Funda簿記」"></a></p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「未収収益」について詳しく解説。未収収益の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

未収収益とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h2 id="h0414cbe290"><span style="color:#000000">クレジット売掛金とは？</span></h2><p><span style="color:#c7243a">クレジット売掛金</span>とは、<span style="color:#c7243a">商品の売り上げ代金をクレジットカード払いで支払われた際に発生する、後で代金を受け取る権利</span>のことを言います。<br>クレジット売掛金は信販会社に対する債権であるため、商品の販売先（得意先）に対して請求するわけではありません。従って、<span style="color:#c7243a">得意先に対する売上債権である売掛金とは区別する必要</span>があります。<br>なお、仕訳を行う際には、通常の売掛金と同じように考えて問題ありません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1866125c5b774d2e80794df1a71f8a11/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金の論点"><br>クレジット売掛金を理解する際には、クレジットカードの仕組みを併せて理解する必要があります。<br>さっそくですがクイズです。世界で最も多く発行されているクレジットカードブランドをご存じですか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a506640c4a714ccc9c6a1710568eee97/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91%EF%BC%9A%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金：クイズ"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8f5f66aee1204235aea0c00679cd1e46/%E6%96%B0%E5%8D%92%E3%81%8F%E3%82%93%20(1).png" alt=""><br>現時点で全くわからなくても問題ありません。<br><span style="color:#374151">本記事では、クレジット売掛金の</span><span style="color:#c7243a">基本概念から計上方法、取引の全体像、仕訳事例</span><span style="color:#374151">までをわかりやすく解説します。</span><br><span style="color:#374151">クレジット売掛金の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="h5cc4f2fa44">クレジット売掛金は資産の勘定科目</h3><p><span style="color:#263843">クレジット売掛金は、代金を受け取ることができる権利を意味するため、簿記上では</span><span style="color:#c7243a">資産の勘定科目</span><span style="color:#263843">となります。</span><br><span style="color:#263843">従って、クレジット売掛金が増加したら借方に計上し、減少したら貸方に計上します。</span><br><span style="color:#374151">簿記3級の試験では、この「</span><span style="color:#c7243a">クレジット売掛金</span><span style="color:#374151">」が重要な勘定科目の一つとして扱われます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2de3b8e2b03d4f1da156d8ab678a062d/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金とは"><br><span style="background-color:#ffffff">勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事がおすすめです。</span></p>

<h3 id="h281a30e796">クレジット売掛金と売掛金の違い</h3><p><span style="color:#000000">クレジット売掛金は、クレジットカード払いで</span>商品を販売し、信販会社から後で代金を受け取る権利です。<br>一方、売掛金はクレジットカード払い以外で商品を販売し、販売先（得意先）から後で代金を受け取る権利です。<br><br><span style="color:#c7243a">クレジットカードによる取引の場合のみ</span>、通常の売掛金とは区別して<span style="color:#c7243a">クレジット売掛金を使用</span>します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eeaa8a441b234ba7bafba859c0d5e751/%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金とは"><br>売掛金の仕訳方法については、下記の記事で詳しく解説しています。</p>

<h3 id="h6ce718b924">クレジットカード取引で登場するプレイヤー</h3><p>クレジット売掛金を理解するためには、クレジットカードの取引の全体像を理解する必要があります。<br>まずは、クレジットカード取引で登場するプレイヤーから紹介します。<br><br><span style="color:#263843">クレジットカード取引では、登場人物が3者存在します。</span></p><ul><li><span style="color:#263843">商品の売り手（当社）</span></li><li><span style="color:#263843">商品の買い手（お客さん）</span></li><li><span style="color:#263843">信販会社（クレジットカード会社）</span></li></ul><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/579700dd76fa458f99767cbd1e90d7b8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジットカード取引の全体像"></p><h4 id="hbeb2990dcc">信販会社とは</h4><p>信販とは「信用販売」を略したものであり、カード利用者が商品等の購入時に、<span style="color:#c7243a">信用をもとに商品代金を立て替えて、あとから請求することを生業とする業者を信販会社</span>と言います。厳密には信販会社とクレジットカード会社は同義ではないのですが、<span style="color:#c7243a">簿記の試験上はほぼ同義</span>であるため、<span style="color:#c7243a">信販会社とでたらクレジットカード会社と捉えて問題ありません。</span><br><br>信販会社は、消費者に対してお金を貸し付ける訳ではなく、一時的に商品代金を立て替えて、あとから請求を行なうため、貸金業には該当しません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f4d3cf60d5f84ab7b2d354d44efd52b9/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="信販会社とは"></p>

<h2 id="h7d1d3263cb">クレジット売掛金の取引の全体像とは？</h2><p>ここからはクレジットカードを利用した取引の流れを3つのステップで解説します。</p><ol><li>商品販売</li><li>代金の回収</li><li>手数料の支払い</li></ol><h3 id="h620150b67b">商品販売</h3><p>まず、売り手が<span style="color:#000000">商品を販売する際に、</span><span style="color:#c7243a">買い手が決済方法としてクレジットカード払いを選択</span><span style="color:#000000">します。</span><br><span style="color:#000000">商品売買取引はこの時点で成立するため</span><span style="color:#c7243a">売上が計上</span><span style="color:#000000">されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2df0278444bf42cea299186db9cf1474/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金の取引の流れ"></p><h3 id="h274122404b">代金の回収</h3><p><span style="color:#000000">商品の販売代金は、商品を販売したお客さんでは無く、</span><span style="color:#c7243a">信販会社から回収</span><span style="color:#000000">することになります。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/331679f0b5a24a33bf54b390a58c4bd5/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%899.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金の取引の流れ"></p><h4 id="h704295d09c">【補足】なぜ信販会社を挟むのか？</h4><p>商品を販売しても、買い手の財政状態が悪い場合には、代金を支払えないケースも存在します。<br>このような<span style="color:#c7243a">回収できないリスクを回避するために信販会社を挟みます。</span><br><br>信販会社は買い手から代金を回収できなかったとしても、売り手に代金を支払わなくてはなりません。<br>従って、<span style="color:#c7243a">売り手からすると確実に代金を回収することが可能</span>となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6a369a3a57f74ed187da20dfb581df4b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="なぜ信販会社を挟むのか"></p><h3 id="hb5a16ec562">手数料の支払い</h3><p><span style="color:#263843">信販会社は</span><span style="color:#c7243a">無料で回収不能のリスクを負う訳ではありません。</span><span style="color:#263843">回収不能の可能性のリスクを負担する代わりに、</span><span style="color:#c7243a">売り手から手数料を徴収</span><span style="color:#263843">します。</span><br><span style="color:#263843">したがって、代金を売り手に支払う際に手数料分を控除して代金を支払うことになります。</span><br><br>※仮に手数料が2%で1,500円の商品を販売した場合、30円の手数料を信販会社に支払う必要があります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3b16f16e11284142951de7055661fa33/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金の取引の流れ"></p><h3 id="h1e20e8c94d">クレジットカードビジネスの特徴</h3><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、クレジットカードビジネスの儲けの仕組みを解説します。<br>改めて、冒頭のクイズを見てみましょう。<br><span style="color:#c7243a">最も多く発行されているクレジットカードのブランドはどれでしょう？</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a506640c4a714ccc9c6a1710568eee97/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91%EF%BC%9A%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金：クイズ"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br></p><h4 id="hf1beda9edd">正解発表</h4><p>正解は<span style="color:#c7243a">選択肢①VISAカード</span>です。<br>2023年12月現在、世界で41.6億枚のクレジットカードを発行しています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/24b33e64407f4a53a3c7f9035dd15f6a/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91%EF%BC%9A%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A1.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="クレジット売掛金：正解発表"><br>クレジットカードビジネスは、このカード発行枚数が非常に重要です。<br>カード発行枚数が多ければ多いほど、たくさんの金額の買い物がされることになります。<br>その結果、クレジットカード会社は利用金額に応じた手数料を受け取ることができるため、収益の金額も多額になります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/dd3e8a56a2b74399b8327b9d78031b83/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8924.JPG" alt=""><br>クレジットカードビジネスについて、さらに詳しく知りたい方は、下記のクイズトレーニングにも挑戦してみてください。</p>

基礎からしっかり学びませんか？

Fundaの学習アプリを見てみる！

決算書の読み方が身に付くトレーニングです。今回のテーマは「クレジットカード」

【1分トレーニング】クレジットカードの儲けの仕組みは？

<h2 id="h4afce2fb05">クレジット売掛金の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、クレジット売掛金の使い方を解説します。</p><h3 id="h163665a968"><span style="color:#000000">クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳事例</span></h3><p>下記の取引事例を使い、クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>当社は、商品を1,500円でクレジットカード払いで販売し、代金は翌月末に受け取る約束をした。なお信販会社への手数料は販売代金の2%とし、販売時に控除する。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b4ba1b5fd9c146c2ba95c81e943345b3/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8918.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳事例"></p><h4 id="h416aa20acf">商品販売時：売上の発生</h4><p><span style="color:#263843">商品を1,500円で販売したため、売上が発生します。</span><br><span style="color:#263843">そのため、貸方（右側）に売上（収益）1,500円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6839eb13c260497f99907a2e6432e700/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8919.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳事例"></p><h4 id="h2b223ec6e1">商品販売時：支払手数料の発生</h4><p><span style="color:#c7243a">信販会社への手数料</span>(1,500×2%=30)が発生しているため、借方（左側）に支払手数料（費用）30円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/81e29fa93f584aef877035b85a91def7/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8921.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳事例"></p><h4 id="h3429445958">商品販売時：クレジット売掛金の増加</h4><p><span style="color:#000000">代金の受け取りは翌月末のため、</span><span style="color:#c7243a">クレジット売掛金</span><span style="color:#000000">（1,500－30＝1,470）が増加します。</span><br><span style="color:#000000">したがって、借方（左側）にクレジット売掛金（資産）1,470円を記入します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cc4f4daca0ba4d5fa082b0ec18285352/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8923.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="クレジットカード払いで商品を販売した時の仕訳事例"></p><h3 id="h681d67b649"><span style="color:#000000">信販会社から代金を回収した時の仕訳事例</span></h3><p>下記の取引事例を使い、信販会社から代金を回収した時の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>信販会社から、手数料を差し引かれた残額1,470円が、普通預金口座に振り込まれた。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ee094d6958064b03a25751e25f25648f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8926.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="信販会社から代金を回収した時の仕訳事例"></p><h4 id="h67ed70d241">代金回収時：普通預金の増加とクレジット売掛金の減少</h4><p>クレジット売掛金を回収したため、<span style="color:#c7243a">クレジット売掛金</span>が減少します。<br>そのため、貸方（右側）にクレジット売掛金（資産）1,470円を記入します。<br>代金は普通預金口座に入金されたため、借方（左側）に普通預金（資産）1,470円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/476196042e7f41f7a2748810946f65fe/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8927.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="信販会社から代金を回収した時の仕訳事例"></p><h2 id="h5580ef0403">クレジット売掛金の帳簿上の動き</h2><p>最後に、クレジット売掛金の帳簿上での動きを解説します。<br>帳簿上の動きは、簿記を理解する際に、非常に重要となるため、必ず押さえておきましょう。</p><h3 id="h971bb414f2">商品の販売時</h3><p>クレジットカードで商品を販売したため、売上が発生するとともにクレジット売掛金が増加し、2%の支払手数料を計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1c694628cff944e797e5f8fab095aaa8/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8929.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時の帳簿上の動き"></p><h3 id="h539d19666f">代金の受け取り時</h3><p>クレジット売掛金が普通預金口座に振り込まれたため、クレジット売掛金が減少し、普通預金が増加します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/742e6c3b07a74f7f931c80187e5a4310/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="代金の受け取り時の帳簿上の動き"></p>

<h2 id="h049790c442">簿記検定で出題されるクレジット売掛金の問題</h2><p>クレジット売掛金の論点は、簿記検定でも頻出です。<br>特に日商簿記検定3級では、第1問の仕訳問題で頻繫に出題されます。<br><br>具体的には、問題文で与えられている取引を仕訳に変換する問題が出題されます。<br>通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。部分点方式ではありませんので、似ている勘定科目名を選んだり、金額の入力ミスをしたりしないように注意する必要があります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a0b9ab47fa4845afb1dbc24a1f236415/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記3級で出題されるクレジット売掛金の仕訳問題"></p><h3 id="h4669ab8a79"><span style="background-color:#ffffff">クレジット売掛金の仕訳問題の配点</span></h3><p>簿記3級の試験において、クレジット売掛金の仕訳問題は、第1問で1～2問出題されます。<br>第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。<br>したがって、クレジット売掛金の仕訳問題ができるようになることで、3～6点をものにすることができます。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df53f27d1176453b99457d238f11465b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記3級でのクレジット売掛金の配点"><br><span style="background-color:#ffffff">クレジット売掛金の仕訳問題を解くコツについては、下記の記事で詳しく解説しています。</span></p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点はクレジット売掛金です。簿記3級の本試験でも必ず出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】クレジット売掛金の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="hf41ba550ac">クレジット売掛金の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定でも頻出となるクレジット売掛金の仕訳問題の正答率を高めるためには、練習問題が必須です。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p>

<h2 id="h3fd73d94ac">クレジット売掛金のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">クレジット売掛金</span>」という勘定科目の意味を解説しました。<br><br>クレジット売掛金は通常、手数料が発生するため<span style="color:#c7243a">支払手数料</span>が一緒に出てきやすいです。そのため、クレジット売掛金と支払手数料はセットで覚えておく必要があります。<br><br><span style="color:#c7243a">試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、しっかり理解しておきましょう！</p><h3 id="h15bbbfdded">簿記試験での注意点</h3><p>クレジット売掛金は通常の売掛金とほとんど会計処理が同様であるため、売掛金の取引を理解していれば難しくない論点です。<br>しかし、<span style="color:#c7243a">1点だけ注意が必要なものとして手数料の取り扱い</span>があります。信販会社へ手数料を支払うタイミングは2パターン存在します。</p><ul><li>手数料を販売時に計上</li><li>手数料を代金入金時に計上</li></ul><p><span style="color:#c7243a">手数料を支払うタイミング</span>については、<span style="color:#c7243a">通常は問題文に明示される</span>ため、仕訳問題を解く際には必ず確認しましょう。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8599e3f791ea4a2e9744bca0ede7177c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記試験での注意点"></p><h3 id="he2593a7855">実際に手を動かしてみよう</h3><p>勘定科目の仕訳問題は実際に手を動かしてアウトプットすることが大切です。<br>簿記学習アプリ「<a style="color:#0186ab;background-color:#ffffff" href="https://boki.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」の「大問別の練習問題」には仕訳問題をたくさん解くことができる機能が付いています。問題の内容はシステムが自動生成するため、同じ問題が何回も出題されることはありません。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fbc4581ff92d4755a17fc67c7b28ea7b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="Funda簿記の大問別練習問題"><br>ぜひ一緒に簿記の資格を取得しましょう！<br>あなたのご参加をお待ちしております！<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>

簿記の勘定科目である「クレジット売掛金」について詳しく解説。本記事では、クレジット売掛金の基本概念や計上方法、取引の全体像、仕訳事例を分かりやすく説明します。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

【図解】クレジット売掛金とは？簿記の勘定科目を仕訳を用いて解説

<h2 id="h64b03459dc">売掛金とは？</h2><p><span style="color:#c7243a">売掛金</span>（うりかけきん）とは、<span style="color:#c7243a">商品やサービスを販売したものの、代金が未回収の状態である債権</span>のことをいいます。企業間では取引をするたびに金銭管理や事務手続きが発生してしまうため、売掛金等を用いた<span style="color:#c7243a">掛け取引</span>が一般的です。<br>売掛金は<span style="color:#c7243a">資産の勘定科目</span>です。従って、売掛金が増加した時には借方に計上し、減少した時には貸方に計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4460d0156f9d4a028e9a9c2e38b4ee8f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金とは"><br>勘定科目について基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

<p>早速ですが、ここでクイズです。<br>加工食品の卸売事業を手掛ける<span style="color:#c7243a">三菱食品</span>の貸借対照表のうち、<span style="color:#c7243a">資産の大部分を占める勘定科目は次のうちどれでしょう</span>？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a715f0de82d742a9a4f03f2c1fd96c12/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="会計クイズ：問題"><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/98887cd87537451abf7f19757d4e35be/%E2%91%A0%E6%90%8D%E7%9B%8A%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%96%B9%E2%91%A1%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="これだけでは1mmもわかりませんよ"><br>現時点では、さっぱりわからなくても問題ありません。<br><span style="color:#374151">この記事では、</span><span style="color:#c7243a">売掛金の基本概念から計上方法、取引処理に至るまで</span><span style="color:#374151">を、簿記初心者にも分かりやすく解説します。売掛金の知識を身につけて、簿記のスキルを向上させましょう。</span></p><h5 id="hf1743a6c10">_ARTICLE_TOC_</h5><p><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=YrLrVH&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/fa4b74bf2b534ca49013f21217d747f4/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8C%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a><br>上記のクイズの解答を今すぐ確認したい方は、下記より確認することができます。</p>

決算書の読み方が身に付くトレーニングです。今回のテーマは「掛け取引」

【1分トレーニング】掛け取引の仕組みとは？

<p>なお、簿記を基礎からしっかり学びたい方は、まずは先に下記のトレーニングから始めてみてください。</p>

<h3 id="he0636d5096">掛け取引とは</h3><p><span style="color:#374151">掛け取引とは、</span><span style="color:#c7243a">商品やサービスの代金を現金で即時に支払わず、後日決済することが約束された取引方法</span><span style="color:#374151">です。掛け取引は主に、信頼関係が築かれている取引先同士で行われます。</span><br><br><span style="color:#374151">掛け取引には、現金をすぐに支払わずに一定期間経過後に支払うことで、資金繰りの面で買い手にメリットがあります。</span><br><span style="color:#374151">また、売り手にとっても、顧客との信頼関係を深めることができます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/056ebc97bd874112af709da0c92d5575/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="掛け取引とは"></p><h3 id="h8c70a5d44e">売掛金の勘定科目は資産</h3><p>売掛金は後で代金を受け取ることができる権利を意味するため、簿記上では<span style="color:#c7243a">資産の勘定科目</span>となります。<br>そのため、売掛金が増加したら借方に計上し、減少したら貸方に計上します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c9c20cdd91354aafb44b85c4b96a9490/image.png" alt=""><br>資産は、貸借対照表の構成要素の１つです。貸借対照表を確認することで、企業が保有する財産の状況を知ることができます。<br>貸借対照表の基本については、下記の記事にて詳しく解説しているので、併せてぜひご確認ください。</p>

貸借対照表の読み方をわかりやすく解説！貸借対照表の意味や構造、内訳などについてを図解を用いてわかりやすく説明します。今回は、初心者でも理解できるように東日本旅客鉄道とクックパッドの事例を用いて貸借対照表の読み方を紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

【初心者向け】貸借対照表の読み方とは？企業の財政状態を知ろう！

<h3 id="h7b7e535995">高校生でもわかる売掛金の事例</h3><p><span style="color:#c7243a">ビジネス経験の無い学生の方向け</span>に、身近な事例で売掛金を解説します。<br><br>例えば<span style="color:#c7243a">友達に中古のゲームを販売した</span>ケースを考えてみましょう。<br>友達がゲームの引き渡し時にお金を持っていない場合、<span style="color:#c7243a">「来月のお小遣い日に払うね！」</span>と言われたとします。この時、<span style="color:#c7243a">友達が後でお金を支払うという約束をしている</span>ため、あなたは友達への<span style="color:#c7243a">「売掛金」が発生している</span>と考えることができます。<br><br>会社の場合も同じで、商品やサービスを提供したが、お客様からまだお金を受け取っていない場合、その金額を売掛金として記録します。<span style="color:#c7243a">売掛金は、会社の資産の一部</span>であり、後日受け取ることが見込まれるお金です。</p><h2 id="h521f2833e2">売掛金と混同しやすい勘定科目を解説</h2><p>売掛金と混同しやすい勘定科目が存在します。ここからは、売掛金と混同しやすい下記の勘定科目について解説します。</p><ul><li>買掛金</li><li>未収入金</li><li>未収収益</li><li>前受金</li><li>立替金</li><li>仮払金</li><li>クレジット売掛金</li></ul><h3 id="hd32ac30853">売掛金と買掛金の違い</h3><p>買掛金とは、<span style="color:#c7243a">商品やサービスを購入したものの、まだ代金を支払っていない状態である債務</span>のことです。<br>売掛金と買掛金はどちらも同じ掛け取引で発生しますが、売掛金は<span style="color:#c7243a">販売側が後で代金を回収する権利</span>であるのに対して、買掛金は<span style="color:#c7243a">購入者が後で代金を支払う義務</span>であるという違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/73e2d4ee653a42228f21b5d3336de6f4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="買掛金とは"><br>買掛金についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。</p>

簿記の勘定科目である「買掛金」を簿記初心者向けに詳しく解説。買掛金の意味や仕訳方法、売掛金・未払金との違いについて図解を用いてわかりやすく説明しています。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

買掛金とは？仕訳方法や売掛金・未払金との違いをわかりやすく解説

<h3 id="hf6d186afb1">売掛金と未収入金の違い</h3><p>未収入金とは、<span style="color:#c7243a">本業の商品以外のもの</span>を売って、後で代金を受け取ることができる権利のことを言います。<br>売掛金が<span style="color:#c7243a">本業の取引</span>で発生する勘定科目であるのに対して、未収入金は<span style="color:#c7243a">本業以外の取引</span>で発生する勘定科目という違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ce1b2c6a9794404592925b1cfc203ac1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収入金とは"><br>未収入金の仕訳方法については下記の記事で説明しています。</p>

<h3 id="h45799a528f">売掛金と未収収益の違い</h3><p>未収収益とは、<span style="color:#c7243a">継続的なサービス提供に対する収益を後で受け取る権利</span>を表す勘定科目です。<br>売掛金は、単発的な取引に対する収益を後で受け取る場合に使用する一方で、未収収益は、継続的な取引に対する収益を後で受け取る場合に使用します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0ead4e40bc184b0e98a6936a4236ffee/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="未収収益とは"><br><span style="background-color:#ffffff">未収収益の仕訳方法については下記の記事で詳しく解説しています。</span></p>

<h3 id="h88fec69e9a">売掛金と前受金の違い</h3><p>前受金とは、商品を提供する前に先に受け取るお金のことを言います。<br>売掛金は<span style="color:#c7243a">商品を提供し、後で代金を回収する債権</span>ですが、前受金は<span style="color:#c7243a">商品の提供前に先に代金を受け取る</span>という違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/76d1781955d74a93964907a3595f96ee/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%895.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="前受金とは"><br>前受金の仕訳についてはこちらの記事を参考にしてください。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目「前受金」について詳しく解説。前受金の基本概念や計上方法、仕訳事例を通じてわかりやすく説明します。簿記初心者にも理解しやすい内容で、試験対策に役立つ記事です。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

前受金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h53a435c6f4">売掛金と立替金の違い</h3><p>立替金とは、<span style="color:#c7243a">従業員や取引先などが負担すべき金額を会社が一時的に立て替えた際に使用する勘定科目</span>のことを言います。<br><span style="color:#c7243a">後で代金を回収する点で同じ</span>ですが、売掛金は<span style="color:#c7243a">営業活動に対する債権</span>であるのに対して、立替金は<span style="color:#c7243a">代金の立て替え</span>であるという違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/d03b8104273444759108e66a7a9cdd4b/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%896.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="立替金とは"><br>立替金についてより詳しく学びたい方はこちら</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「立替金」について詳しく解説。立替金の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

立替金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="hc624b094ae">売掛金と仮払金の違い</h3><p>仮払金とは、<span style="color:#c7243a">使用目的が不明な金額を前払い</span>した際に、一時的に使用する勘定科目のことを言います。<br>売掛金は<span style="color:#c7243a">使用目的が明確な売上債権</span>ですが、仮払金は<span style="color:#c7243a">使用目的や金額が不明確な前払金</span>という違いがあります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7ff4a1885ac94362aabefbc1dd9b7b30/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%897.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="仮払金とは"><br>下記の記事で仮払金の仕訳事例について解説しています。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「仮払金」について詳しく解説。仮払金の取引の全体像や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

仮払金とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="hab9017a275">売掛金とクレジット売掛金の違い</h3><p>クレジット売掛金とは、<span style="color:#c7243a">商品の売り上げ代金をクレジットカード払いで支払われた際に使用する勘定科目</span><span style="color:#263843">のことを言います。</span><br><span style="color:#000000">クレジット売掛金は、クレジットカード払いで</span><span style="color:#263843">商品を販売し、信販会社から後で代金を受け取る権利です。</span><br><span style="color:#263843">一方、売掛金はクレジットカード払い以外で商品を販売し、販売先（得意先）から後で代金を受け取る権利です。</span><br><br><span style="color:#c7243a">クレジットカードによる取引の場合のみ</span><span style="color:#263843">、通常の売掛金とは区別して</span><span style="color:#c7243a">クレジット売掛金を使用</span><span style="color:#263843">します。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/34255ad672a24cd0a52e26afa6dd6690/%E7%B0%BF%E8%A8%983%E7%B4%9A%EF%BC%9A%E5%8B%98%E5%AE%9A%E7%A7%91%E7%9B%AE%E3%83%8E%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%9A%20%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.JPG" alt=""><br>下記の記事にて、クレジット売掛金の詳細を解説しています。</p>

<h2 id="h57801b9f56">売掛金の取引の全体像</h2><p>売掛金を用いた取引の全体像を紹介します。取引は大きく下記の2つに分けられます。</p><ol><li>商品の販売時（売掛金の増加）</li><li>代金の受け取り時（売掛金の減少）</li></ol><p>それぞれ順に解説します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2ec1309fb5414b538cadf261aab31865/%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金の取引の全体像"></p><h3 id="h971bb414f2">商品の販売時</h3><p>まず、商品を掛けで販売し、代金の受け取りは後日とします。<br>この時、掛けで商品を販売したため売上が増加するとともに、売掛金が増加します。</p><h3 id="h539d19666f">代金の受け取り時</h3><p>その後、期日が来たので代金を受け取ります。<br>売掛金を回収したため、代金が増加すると同時に、売掛金が減少します。</p><h2 id="hc1ba685be3">決算書から読み取る売掛金</h2><p>それでは、ここまでの内容を踏まえて、冒頭のクイズを確認してみましょう。<br>加工食品の卸売事業を手掛ける<span style="color:#c7243a">三菱食品</span>の貸借対照表のうち、<span style="color:#c7243a">資産の大部分を占める勘定科目は次のうちどれでしょう</span>？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a715f0de82d742a9a4f03f2c1fd96c12/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金：確認問題"></p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/92744b01bb434914803bfdd89576a446/%E2%91%A5%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%B4%A0%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png?w=1080&amp;h=1080" alt="一緒に考えてみよう"><br><br><br><br><br><strong>正解発表</strong><br>正解は、<span style="color:#c7243a">選択肢②の売掛金</span>でした。<br>みなさん分かりましたか？<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/befd3e4168c54c5eb361cd812f36892c/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金の確認問題：正解発表"><br>それでは、ここから解説に入ります。<br>まずは三菱食品のビジネスモデルを見ていきましょう。</p><h3 id="hfb3bed2b03">三菱食品のビジネスモデル</h3><p>卸売事業を手掛ける三菱食品は、<span style="color:#c7243a">メーカーから仕入れた商品を小売業へ販売する仲介ビジネス</span>を行っています。<br>販売額から仕入代金を差し引いた金額が利益となります。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/ac08c92d2c8f4660a5887dacae993ff1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%893.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="三尾食品のビジネスモデル"></p><h3 id="hd162bc077f">三菱食品の貸借対照表</h3><p>小売業への販売は基本的に<span style="color:#c7243a">掛け取引</span>が中心です。<br>なぜなら、掛け取引ではない場合、取引のたびに支払いを行う手間がかかったり、小売側が大量仕入れをした際に代金が高額となり、現金払いが難しいケースなどがあるためです。<br><br>そのため、商品販売の際に掛け取引が中心である三菱食品の貸借対照表では、<span style="color:#c7243a">売掛金が資産の約半分を占めています</span>。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d9045dc6656450dbb89e189555ec4f6/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="三菱食品の貸借対照表"></p><h3 id="h1df127d954">売掛金が大きい場合には注意が必要</h3><p>将来現金を受け取ることができる権利であるため、売掛金は大きい方が良いように思われます。しかし、場合によっては<span style="color:#c7243a">売掛金を回収することができずに倒産に陥ってしまうケース</span>も少なくありません。<br><br>例えば、エフオーアイという企業は、売掛金を回収することができずに倒産してしまいました。その当時の売掛金の回収期間は、なんと700日となっています。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bf408e00de4849e08838cfa3e63c638d/image%20(30).png" alt=""><br>したがって、売掛金が多額に計上されている場合、その<span style="color:#c7243a">売掛金が適切に回収できているか</span>を確認することも重要となります。<br><br>売掛金を回収できずに倒産してしまった事例について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。</p>

財務分析の基本から、決算書を読む際の着眼点までを学べる記事です。倒産した企業の決算数値を例に、財務分析の重要な視点を解説。初心者でも理解できるように図解と事例を用いて説明し、財務分析力を鍛える方法も紹介します。簿記や会計の知識を身に付けた方は、ぜひ本記事を読んで活用の参考にしてください。

財務分析トレーニング①倒産する企業を決算数値から当てよう！

<h2 id="h78693ab822">売掛金の仕訳事例</h2><p>簿記上の取引事例を通じて、売掛金の仕訳方法を解説します。</p><h3 id="h3b08dd93c0">売掛金が発生した時</h3><p>下記の取引事例を使い、売掛金が発生した際の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>商品1,000円を掛けで販売した。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2058584fd90d468b8cc7789d203a3786/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%898.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金が発生した時の仕訳事例"></p><h4 id="h57eb773bad">売掛金発生時：売掛金の増加と売上の発生</h4><p>商品を販売したことから売上が発生しているため、貸方（右側）に売上（収益）1,000円を記入します。<br>代金は後で受け取るため、売掛金が増加します。そのため、借方（左側）に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>（資産）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a9df8216dbe64e4f9b3a727247392f22/Funda%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0_%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91_%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A0.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金が発生した時の仕訳事例"></p><h3 id="h87aebbd4a2">売掛金を回収した時</h3><p>下記の取引事例を使い、売掛金を回収した際の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>売掛金1,000円を現金で回収した。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5e6e485e07eb4a68b860bf0298fd7806/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8910.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金を回収した時の仕訳事例"></p><h4 id="h8f44943e80">売掛金回収時：売掛金の減少と現金の増加</h4><p><span style="color:#263843">支払い期日が到来し、売掛金分の代金を受取ったら、「</span><span style="color:#c7243a">代金を回収する権利</span><span style="color:#263843">」が消滅し売掛金は減少します。</span>そのため、貸方（右側）に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>（資産）1,000円を記入します。<br>代金を現金で回収したため、現金が増加します。したがって、借方（左側）に現金（資産）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3b516600a5d441a2b8d5e46913541543/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8911.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金を回収した時の仕訳事例"></p><h3 id="heae3e632ea">売掛金が回収できない時</h3><p>下記の取引事例を使い、売掛金が回収できない時の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>売掛金1,000円が貸し倒れた。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c2a742a2bc3843a58d97e4574a4f5121/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8912.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金を回収できない時の仕訳事例"></p><h4 id="h098b428cc9">売掛金未回収時：売掛金の減少と貸倒損失の発生</h4><p>貸し倒れ（かしだおれ）とは、取引先の倒産などによって、売掛金や受取手形が回収できなくなることをいいます。<br><br>売掛金の回収ができなくなったため、売掛金が減少します。そのため、貸方（右側）に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>（資産）1,000円を記入します。<br>売掛金が貸し倒れたため、貸倒損失が発生します。したがって、借方（左側）に貸倒損失（費用）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7a9e1292defa4325aae3bc4daeb186c4/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8913.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金を回収できない時の仕訳事例"><br>貸し倒れ取引は売掛金とセットで出題されやすいです。<br>貸倒損失の仕訳方法については下記の記事をご覧ください。</p>

簿記試験で頻出の勘定科目である「貸倒損失」について詳しく解説。貸倒損失の意味や関連する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

貸倒損失とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h3 id="h017a183815">掛けで売り上げた商品が返品された時</h3><p>下記の取引の事例を使い、掛けで売り上げた商品が返品された時の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>掛けで売り上げた商品1,000円が品違いのため返品された。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a10c3dd5907a402d883aca3384ae444f/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8916.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="掛けで売り上げた商品が返品された時の仕訳事例"></p><h4 id="h0556b2d2cd">商品返品時：売掛金の減少と売上の発生</h4><p>商品が返品されたため、取引がなかったことになります。そのため、商品販売時（売掛金発生時）に行った仕訳の処理を取り消します。<br>したがって、貸方（右側）に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>（資産）1,000円を記入し、借方（左側）に売上（収益）1,000円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9932ef9860c14493bbcae50d19e3426f/Funda%E7%B0%BF%E8%A8%98%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0_%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%91_%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E2%91%A1.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="掛けで売り上げた商品が返品された時の仕訳事例"><br>返品時は逆仕訳という処理を行います。<br>商品返品時の仕訳事例についてより詳しく学びたい方は、こちらの記事をご覧ください。</p>

簿記における商品返品処理の論点について詳しく解説。返品処理の基本概念から具体的な記帳方法、処理のポイントまでを簿記初心者向けに分かりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

商品の返品（仕入戻し・売上戻り）とは？仕訳事例を用いて解説

<h3 id="ha94d8d66e6">商品販売時に消費税が発生した時</h3><p>下記の取引事例を使い、商品販売時に消費税が発生した時の仕訳の流れを順に説明します。</p>

<p>商品1,100円（消費税10%）を掛けで販売した。</p>

<p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a0e9507fa9274f34aa33c3c65b7e0c95/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8922.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時に消費税が発生した時の仕訳事例"></p><h4 id="h8d3422831b">消費税発生時：売上の発生と現金・仮受消費税の増加</h4><p>商品を販売した際に受け取った消費税は、後で税務署に納付するため仮受消費税（負債）で処理します。<br>そのため、貸方（右側）に仮受消費税（負債）100円を記入します。<br><br>商品1,000円分は売上となるため、貸方（右側）に売上（収益）1,000円を記入します。<br>商品は掛けで販売したため、借方（左側）に<span style="color:#c7243a">売掛金</span>（資産）1,100円を記入します。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e2d06a9d2a64d0da99f60cc9a68eecd/%E5%A3%B2%E6%8E%9B%E9%87%912.jpg?w=1280&amp;h=720" alt="商品販売時に消費税が発生した時の仕訳事例"><br>消費税が発生した際の取引は、仕訳が複雑になります。<br>消費税の仕訳方法についてより詳しく学びたい方は、下記の記事がおすすめです。</p>

簿記で登場する消費税の会計処理（仮受消費税、未払消費税、仮払消費税）を解説。消費税の取引の全体像や登場する勘定科目、具体的な仕訳事例についてを簿記初心者向けにわかりやすく説明します。知識の確認問題や仕訳の練習問題も記載していますので、論点の理解と知識の定着にご利用ください。

消費税とは？簿記の勘定科目を仕訳事例を用いてわかりやすく解説

<h2 id="hbbcbc85b4a">簿記検定で出題される売掛金の問題</h2><p>売掛金の論点は、簿記検定でも頻出です。<br>特に日商簿記検定3級では、毎回必ず第1問の仕訳問題で出題されます。<br><br><span style="color:#263843">具体的には、問題文で与えられている取引を仕訳に変換する仕訳問題です。</span><br><span style="color:#263843">通常、勘定科目と金額の完全解答で、配点が付与されます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7d99859dd25b4a33a646f251c47e0ad1/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%894.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="簿記3級で出題される売掛金の仕訳問題"></p><h3 id="h6b45c05051">売掛金の仕訳問題の配点</h3><p><span style="color:#263843">簿記3級の試験において、売掛金の仕訳問題は、第1問にて1～2問出題されます。</span><br><span style="color:#263843">第1問は45点満点で、1問3点の仕訳問題が15問出題される問題構成です。</span><br><span style="color:#263843">したがって、売掛金の仕訳問題ができるようになることで、3~6点をものにすることができます。</span><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6723674dad8f487fb530e6fb7d054409/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8914.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="売掛金の仕訳問題の配点"><br>より詳細な解説を知りたい方は、下記の記事がお勧めです。</p>

簿記3級の仕訳問題の解き方をわかりやすく解説しています。今回解説する論点は売掛金です。簿記3級の本試験でも必ず出題される論点となっています。知っているだけで点数に直結する問題を解く手順や、出題傾向、配点など含めて解説しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。

【簿記3級】売掛金の仕訳問題をわかりやすく解説

<h3 id="h297acdec14">売掛金の仕訳問題に挑戦</h3><p>簿記検定でも頻出となる売掛金の仕訳問題の正答率を高めるためには、練習問題が必須です。<br><a style="color:#0186ab" href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記の公式LINE</a>では、仕訳問題を無料で解くことができます。<br>この記事の内容の復習として、早速、下記のLINEアプリから練習問題に挑戦してみてください。<br><a href="https://liff.line.me/1657040309-9L7adOKE/landing?follow=%40886dfkbv&amp;lp=fUVGDw&amp;liff_id=1657040309-9L7adOKE"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1e47e86bc81046dfbf1bba4af07d82ed/%E4%BB%95%E8%A8%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81_LINE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.png?w=1920&amp;h=647" alt="Funda簿記の公式LINE"></a></p><h2 id="hfacd193aef">売掛金のまとめ</h2><p>今回は簿記3級に登場する「<span style="color:#c7243a">売掛金</span>」という勘定科目の意味を解説しました。<br>簿記で使う売掛金は主に<span style="color:#c7243a">商品を掛けで販売した時に使用</span>されます。また、売掛金の他に買掛金や未収入金のような似た勘定科目があるため、確実に押さえておくのがおすすめです。<br><span style="color:#c7243a">売掛金は試験問題でも登場する可能性の高い勘定科目</span>であるため、確実に習得しておきましょう！<br><br>また、基礎からしっかり学びたい方は、ぜひ学習アプリ「<a style="color:#0186ab" href="http://bit.ly/3Zt5HJz" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda簿記</a>」をご覧ください。<br>アプリ内で決算書の構成や作り方を学ぶことができます。<br><a href="http://bit.ly/3Zt5HJz"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/f76a103b16784134ba3058a183e29b0c/Funda_2.png?w=2500&amp;h=843" alt="Funda簿記の学習アプリ"></a></p>